
第29回全日本学生スピードスケート選手権大会が12月10日、群馬県総合スポーツセンター伊香保リンクで2日間の大会の幕を開けた。この大会は短距離のスプリント力を競うスプリント競技部門(SP)とオールラウンドの力を競う総合競技部門(AR)の2部門について、それぞれの種目優勝と総合優勝を競う学生No1決定戦。山梨学院大スケート部からは男子10人・女子12人が出場、1日目はSPの男女500mと1000m、ARの男女500mと女子3000m、男子5000mが行われた。このうち女子SPで、最上級生になった郷 亜里砂が1日目の500m・1000mの2種目を制覇する快走を見せ、スプリント部門総合優勝に大きく前進した。また、1年生の歸山麻衣がAR500m準優勝・AR3000m3位。1年生の土田 愛がSP1000mで郷に続く準優勝を獲得、山学勢女子3人が表彰台に上った。
≪郷 亜里砂(ごう ありさ4年 白樺学園)SP500m・SP1000m2種目制覇≫
最初の競技女子SP500m、最終組に郷と伊藤あさみ(4年 池田)の山学勢2人が登場、100mは伊藤の方が良かった(伊藤11秒06・郷11秒19)が、伊藤は第2コーナーでエッジが抜けて4位にとどまった。
郷 亜里砂選手は「500mのスタートはうまくいかなかった。それなのに自己ベストの40秒11が出て、自分でもビックリです。1000mはいいスタートが切れて1分21秒71、ベストではないが納得いくレースが出来ました。2日目はベストを更新できるように頑張りたい」と語った。
≪歸山麻衣(きやま まい1年 駒沢苫小牧)AR500m準優勝・AR1000m3位≫
歸山にとっては大学生初のビック大会、AR500m最終組でデビューした。同走の藤村祥子(日体大)と大接戦を演じ、ゴールタイムは藤村41秒76、歸山41秒86となり優勝・準優勝を分け合った。AR3000mでは先輩の松岡三葉(2年 帝京三)と同組で滑走、6位となった松岡を押さえ4分45秒01で3位に食い込み2種目とも表彰台に上った。
歸山麻衣選手は「500mは自己ベストが出せたので良かったと思います。3000mは入りが遅かったと反省しています。インカレでは3000mで優勝してチームの総合優勝に貢献することを目標にしたい」と話した。
土田 愛(つちだ あい1年 駒沢苫小牧)SP1000m準優勝≫
土田は午前8時からのSP500mでは先輩の今井まどか(3年 想世中等教育)と同組で滑り、41秒14の土田6位、41秒48の今井7位となった。午前10時からのSP1000mは最終組で4年の郷 亜里砂と滑走した。100mの通過タイムは土田19秒41、郷19秒31の僅差。600mは土田49秒73、郷49秒57と離され、ゴールは土田1分21秒98、郷1分21秒71とその差を広げられた。先輩の郷優勝、1年の土田準優勝となった。土田はスプリント力を証明、インカレに向け大きな自信を得た。
そのほかの山学勢の成績
男子 AR500m近藤邦彦2位、SP500m土屋慎吾6位、AR5000m襲田衡俊9位
女子 AR3000m小島早織4位、AR500m松岡三葉5位、AR500m小島早織6位、SP1000m伊藤あさみ6位、SP1000m今井まどか8位、
川上隆史監督は「4年の郷が予定通りチャンピオンになり、1年の歸山、小島、土田らが新戦力としていい働きをしてくれた。1月のインカレで女子総合優勝を狙う布陣が整った」と前を見据えた。大会最終日の11日はSPの2本目とARの1500mとAR女子5000m、AR男子1万mが行なわれる。(M.I)
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