
山梨学院大学附属幼稚園は12月10日、山梨学院メモリアルホールにおいて2009年度『たのしい音楽会』を実施した。この催しは、毎年この時期に行われているもので、4月から園での活動をスライドで振り返るとともに、楽器演奏や音楽劇、合唱などで構成。今年は年長組・青組が音楽劇「雪渡り」(宮澤賢治原作)を上演し、子どもたちは元気いっぱいステージの上を駆け回り、大きな声で体全体を使って登場人物の気持ちなどを表現した。また、年少・年中組の赤組・黄組の子どもたちは楽器演奏や合唱で緊張しながらも笑顔でステージ発表を行った。会の最後にはサンタクロースが登場し、子どもたちは手を叩いて興奮した様子で大喜びし、三神敬子園長が園を代表してプレゼントを受け取り、子どもたちはそれぞれの担任の先生からプレゼントを貰いちょっと早いクリスマスを楽しんでいた。
音楽会第1部では4月からの幼稚園での活動をスライドを上映しながら振り返り、子どもたちはその時々の情景を思い浮かべながら見入っていた。三神敬子園長は1年を振り返り、「今年もみんなが輝いていました。素敵な子どもたちは園長先生の自慢です。来年はまた元気にすくすくと輝いて大きくなってください」と子どもたちに語りかけた。第1部の終わりには、“お星が光る”を全員で合唱し、第1部は閉幕した。
第2部ではステージ発表に移り、最初に今年4月に入園した赤組の子どもたちが、“ジングルベル”“手をたたこう”“うさぎ野原のクリスマス”の3曲を合唱と楽器演奏を行った。“手をたたこう”ではカスタネットを使って体全体で楽しさを表現していた。続いて年中組・黄組のステージ発表が行われ、黄組は“トトロメドレー”と“みらいくんとゆめみちゃん”の楽器演奏と合唱を行った。楽器演奏では、鍵盤ハーモニカや手作りしたオカリナや「風の音」を使ってリズムに乗って演奏し、合唱では、気持ちを込めて元気な大きな声でホールに歌声を響かせていた。
最後に青組105名による音楽劇「雪渡り」(宮澤賢治原作、河内紀作詞、青島広志作曲)を上演した。山梨学院幼稚園には音感教室というものがあり、山梨学院短期大学保育科の白川和治教授指導の下、音楽の楽しさや技術指導、歌詞に出てくる言葉の意味、日本語の美しさなどを子どもたちは学び、この日の発表を楽しみに一生懸命練習してきた。子どもたちはお友達や保護者に向かって元気いっぱい伸び伸びと役を演じ、合唱の際は、大きな口で表情豊かに歌い105名で1つの大きな“ステージ”を完成させた。音楽劇の指導や指揮を行った山梨学院短大の白川教授はあいさつの中で「自然体の持つ強さが大切で、小さいうちに染み込むと一生の財産になります。若いうちに生きた音楽体験をすることは、人間形成にも効果があります」と語った。保護者は自分の子どもの生き生きとした姿に目を細め、しきりにカメラのシャッターを切り、発表終了後には盛大な拍手を送り、会場は温かい雰囲気に包まれた。
音楽会の最後には“おめでとうクリスマス“を園児全員で歌い、サンタクロースの登場を待ち、サンタが2階から姿を現すと子どもたちは大興奮。サンタさんは、1年間いっぱい学んでいっぱい遊んだ子どもたちにちょっと早めのクリスマスプレゼントを贈り、会は終了した。(Y.Y)
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