山梨学院パブリシティセンター
全日本学生スピードスケート選手権 最終目
〜郷 亜里砂スプリント4レース完全制覇の総合優勝〜
〜土田 愛2日連続準優勝、歸山麻衣AR総合準優勝〜

第29回全日本学生スピードスケート選手権大会2日目(最終日)は12月11日、雪の群馬県総合スポーツセンター伊香保リンクで、スプリント(SP)の2本目と総合(AR)の男女1500m、女子5000m、男子1万mが行われた。このうち女子スプリント競技は、郷 亜里砂の独壇場となった。初日に続き、2日目も500m・1000mの両種目を制覇、山学スケート部史上初の4レース完全制覇という快挙を成し遂げてスプリント女王に輝いた。また、SP1000mで土田 愛が2日連続の準優勝、ARの歸山麻衣が5000m2位、1500m3位に入り総合成績準優勝を獲得した。山学大女子は選手層に厚みが加わり悪条件の中でも各選手が好走、インカレ総合優勝に向かう第一歩を雪の中で踏み出した。
競技開始時刻午前8時の天候は雪、風速0、気温0度、氷温マイナス8度。未明から降り始めた雪が、銀盤を白銀に変える最悪のリンクコンディションで2日目の競技が始まった。

≪郷 亜里砂(ごう ありさ 4年 白樺学園)SP500m・SP1000m1日目・2日目完全制覇≫
2日目最初の競技女子SP500mの最終組に登場、最初の100mは同組の松尾佳枝(信州大)とほぼ同時の11秒35で通過、悪コンディションを気にする様子もなく、力強く滑り41秒47でゴール、松尾だけでなく全ての選手を圧倒した。1000mでは2日連続の2位と大健闘した後輩の土田 愛(1年 駒沢苫小牧)に3秒以上の大差をつけて優勝、山学史上初の4レース完全制覇を成し遂げた。郷 亜里砂選手は「2日間とも体のコンディションが良かった。雪の事はあまり気にしないように、力まないように努めた。まさか4つとも取れるとは思ってもいなかったのでビックリ。今シーズンはショートからアウトへの切り替えが4年間で一番うまく行った。インカレでは伊藤あさみ(4年 池田 500m4位)とワンツー・フィニッシュで表彰台に上りたい」と微笑んだ。

土田 愛(つちだ あい 1年 駒沢苫小牧)SP1000m2日連続準優勝≫
土田は昨日の500mと同じく先輩の今井まどか(3年 想世中等教育)と同組で滑った。中盤から追い上げて今井のタイム1分34秒25を上回る1分29秒33で2位を獲得した。この結果、SP1000mは2日間とも郷・土田の山学勢が独占する形になった。土田 愛選手は「入りが遅かった。雪の中で思ったラップが出せず最初は駄目だったが、600mで今井さんを捉えてから最後まで落ちなかったので後半は良かった。自分は1000mと1500mの中距離選手、どちらかといえば1500mの方が好き。高校時代も大きな大会での入賞経験はなく、初めて表彰台に上れてうれしかったです。インカレでもチームの優勝に貢献できるよう、表彰台に上がりたい」と語った。

≪AR1500mに山学大から6人が出場)
中距離のAR1500mに山学大から6人が出場、選手層の厚さを見せつけた。レースの結果、歸山麻衣(1年 駒沢苫小牧)3位、松岡三葉(2年 帝京三)5位、小島早織(1年 佐久長聖)7位、白木恵梨(3年 池田)9位、大田未奈美(3年 佐久長聖)11位、植田涼子(2年 富士学苑)14位となった。なお、1年の歸山麻衣は長距離のAR5000mでは2位に入り、2日間の4種目合計で競う総合成績で準優勝に輝いた。長距離も強い歸山麻衣・小島早織らが加わり、山学女子は選手層の厚さとともに力強さも加わった。

そのほかの競技山学勢2日目成績
男子 AR10,000m襲田衡俊8位、SP500m土屋慎吾5位、
女子 AR5000m歸山麻衣2位、小島早織3位、松岡三葉6位、白木恵梨10位、大田未奈美11位。
SP総合成績
郷 亜里砂1位、土田愛4位、伊藤あさみ5位、今井まどか8位、土屋慎吾11位、佐々木俊次12位。
AR総合成績
歸山麻衣2位、小島早織4位、松岡三葉6位、白木恵梨10位、大田未奈美11位、

川上隆史監督は「悪条件の中でチームとしての力を発揮してくれた。上級生の郷・伊藤と1年の歸山・小島・土田ら下級生の力が上手くかみ合って成績を残してくれた。一ヶ月後の大学対抗戦インカレでの総合優勝に向けて、いい形で第一歩を踏み出した」と2日間の大会を総括した。(M.I)
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