
第82回日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)が、1月6日から9日までの日程で栃木県日光市などで始まった。この大会は個人戦成績上位者の得点合計で大学日本一を競う大学対抗戦。山梨学院大はスピード競技に男女15名、フィギュア競技に女子2名が出場する。スピード競技は日光市霧降スケートセンターで行われ、初日はスプリント力を競う男女500mが行われた。このうち女子は、最上級生になった郷亜里砂が1本目・2本目のレースともに1位、圧倒的強さで優勝を飾った。郷は12月の全日本学生スピードスケート選手権で500mと1000mの2種目を完全制覇しており、これで500mは学生大会4連勝となった。山学大女子は2年ぶりのインカレ優勝、男子は1部定着を目指し、それぞれが上々のスタートを切った。
≪女子500m 郷 亜里砂(ごう ありさ 4年 白樺学園)≫
1本目のレースはあまりいい滑りではなかった、100m通過タイムは11秒20、4位になった伊藤あさみ(4年 池田)の10秒91よりも遅かった上に、第2コーナーで膨らんでしまった。ラストのホームストレートで巻き返し、並走の清水玲香(日体大)を0,14押さえ40秒80で辛うじてトップに立った。しかし、2本目のレースは完璧な滑りで完勝した。強風の中でのレースとなったが、4年間走り込んで鍛え上げた足腰で前傾姿勢を保ち、2本目も同組となった清水玲香を今度は3m引き離し、ただ一人だけの40秒台(40秒70)で連続1位、合計タイム81秒50で2位以下を大きく引き離す圧勝で優勝を飾った。
女子500m結果
優勝 郷 亜里砂(山学大) 81秒50(合計タイム)
2位 清水 玲香(日体大) 82秒21
3位 松尾 佳枝(信州大) 82秒54
4位 伊藤あさみ(山学大) 82秒92
8位 今井まどか(山学大) 86秒16
そのほかの山学勢の結果
男子500m土屋慎吾8位、フィギュア女子B佐野美穂子11位、
郷 亜里砂選手「チームのために優勝しなければと最初は緊張した。2本目はバックストレートで前を追える展開だったのでうまく滑れた。最後のインカレ、結果を出せてほっとした」。
川上隆史監督「優勝候補といわれた郷亜里砂が実力通り優勝してくれて、男子は土屋慎吾が8位入賞、4年生が初日を引っ張ってくれた。明日は1年生の新人が若いパワーを発揮して総合優勝に向けて中押ししてほしい」。
大会2日目の7日は、男女の1000mと女子3000m、男子5000mが行われる。山学大からは、初日に登場した短距離陣に加え、長距離陣の歸山麻衣(1年 駒沢苫小牧)、松岡三葉(3年 帝京三)、小島早織(1年 佐久長聖)、男子襲田衡俊(3年日光高)らが登場する。 (M.I)
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