山梨学院パブリシティセンター
日本学生氷上競技選手権 2日目
〜郷 亜里砂が1000mも優勝 短距離完全制覇〜
〜新人の歸山麻衣3000m優勝 全国大会初制覇〜

第82回日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)は1月7日、2日目の競技が日光市霧降スケートセンターなどで開催された。スピード競技は男女の1000m、女子3000m、男子5000mなど5種目が行われた。2年ぶりの総合優勝を目指す山梨学院大女子は、郷 亜里砂が前日の500mに続き、1000mでも優勝した。郷は12月の全日本学生選手権でもスプリント2種目を制覇しており、短距離学生競技の7レース全てに優勝する山学史上初の完全制覇を達成した。また、3000mに出場した1年の歸山麻衣が強豪に競り勝ち、全国大会初優勝の夢を実現させた。この他、女子1000mで土田愛が3位で表彰台に上り、男子5000mで襲田衡俊が6位に入るなど、男女ともに入賞者を輩出、女子は総合優勝、男子は1部残留に大きく前進した。
≪女子1000m 郷 亜里砂(ごう ありさ 4年 白樺学園)≫
女子1000mは9組18人によって競われた。郷 亜里砂は最終組から一つ前の8組で登場、インターレーンからスタートした。200m通過タイムは、4年間いつも一緒に練習してきた伊藤あさみ(4年 池田)の18秒81に次ぐ2番目の19秒10で通過、ここからスピードを上げて600mでは最速の49秒54で通過、ゴールには1分22秒38で飛び込んだ、ただ一人の22秒台だった。
郷 亜里砂選手は「2年・3年と結果が出せなかったので、リベンジを胸に臨みました。最後のインカレ、今までとは緊張の度合いが違った。みんなの声援がすごく聞こえて来て、足を動かしてくれた。2冠取れたのはみんなのおかげ、とても嬉しいです。卒業後は北海道に帰り地元で就職します」ショートとロングの両方をこなした最強のスプリント女王は現役引退を表明した。

女子1000m成績

順位

選手名

所属名

タイム

優 勝

郷  亜里砂

山梨学院大

1分22秒38

2 位

大森 亜珠香

大東文化大

1分23秒63

3 位

土田  愛

山梨学院大

1分24秒63

3 位

松尾 佳枝

信州大

1分24秒63

5 位

清水 玲香

日本体育大

1分24秒65

6 位

伊藤 あさみ

山梨学院大

1分25秒00


表彰式を終えた土田愛(左)郷亜里砂(中)伊藤あさみ(右)の3人は、表彰状をカメラに向けて微笑んだ。郷とともに現役を引退する6位の伊藤あさみは「今シーズンはとても悩んだが、最後の1000mで和田コーチから『チームにいい流れを作ってくれた』と言ってもらえる滑りができました」ラストランは全力を出し切った見事な滑りだった。3位の表彰台に上った土田愛(1年 駒大苫小牧)は「滑る前にとても緊張して、いつものようには滑れなかった。もっとしっかり練習して、もっと上を目指します」新人の1年生は来シーズンの飛躍を心に誓った。

≪女子3000m 歸山 麻衣(きやま まい 1年 駒大苫小牧 ≫
女子3000mは8組16人で競われた。歸山麻衣は最終組アウターレーンからスタートした。カルテットスタートで半周前を走る藤村祥子(日体大)が全日本学生のチャンピオン、藤村のラップとの戦いだった。1000mまでは藤村の方が早かったが、1400mで逆転し最後までスピードを落とさずに粘り切って勝利した。
歸山麻衣選手は「全日本学生では藤村さんに全種目負けたが、インカレでのチーム目標が全種目制覇なので、必死だった。最後までスピードが落ちない粘れるレースが出来ました。全国大会での優勝は初めて、チームに貢献出来てすごく嬉しい」。藤村姉が2位、藤村妹が3位の表彰台に上り、山大学の小島早織(1年 佐久長聖)が4位、松岡三葉(2年 帝京三)が8位に入賞、ポイント獲得に貢献した。

女子3000m成績

順位

選手名

所属名

タイム

優 勝

歸山 麻衣

山梨学院大

4分27秒60

2 位

藤村 祥子

日本体育大

4分28秒45

3 位

藤村あゆみ

日本体育大

4分30秒95

4 位

小島 早織

山梨学院大

4分32秒76

8 位

松岡 三葉

山梨学院大

4分38秒72


山学大男子の成績
5000mで襲田衡俊(3年 日光高)が6位に入賞し3ポイントを獲得した。この3ポイントによって男子の1部残留はほぼ確定した。1000mで近藤邦彦(4年 本別)11位、土屋慎吾(4年 白樺学園)12位、小野翔太(2年 白樺学園)15位など。

和田貴志コーチは「女子3000mで歸山・小島・松岡の3人で日体大の藤村姉妹を1ポイント上回り、女子1000mでは最初に滑った伊藤がいい滑りをしてチームに流れを作ってくれた。郷は一昨年・昨年と失敗していたが、今年は強さが光った。学校対抗女子は44,5点で2位の日体大に13,5点差をつけての1位、男子は4点で5位に付けた。男女ともに狙い通り」と語り、女子総合優勝、男子1部残留の手応えをつかんでいた。
大会3日目の8日は、男女の1500mと男子10000mが行われる。(M.I)
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