
山梨学院大学経営情報学部インターンシップ〔スポーツ〕(長倉富貴専任講師)は1月19日、山梨学院広報スタジオで2009年度のスポーツ・インターンシップ報告会を実施した。山梨学院大では、昨年度より経営情報学部にスポーツマネジメント履修モデルをスタートさせ、経営学の視点からスポーツ界やスポーツ分野を研究し、スポーツ産業界や生涯スポーツなど実社会の幅広い場面で活躍が期待される人材の育成を目指している。履修モデルの開始に伴い、今年度からは従来の情報系企業で実習を行うインターンシップに新たに、スポーツ分野を加え初年度は16名が履修し、夏休みを中心にヴァンフォーレ山梨スポーツクラブや山梨県体育協会、東京オリンピック・パラリンピック招致委員会などで実習を行った。この日の報告会では、学生が実習を通じて得たことを報告する他に、企業の担当者も参加し、企業サイドからの利点等も報告した。
経営情報学部では従来専門教育科目に情報系や経営系の企業で実習を行う「インターンシップ」科目があり、今年度より新たにスポーツ系の分野におけるインターシップをスタートさせた。報告会では萩下峰一経営情報学部長のあいさつに続き、長倉講師がアメリカでのスポーツ産業を例に挙げ、スポーツマネジメントの発展の背景やカリキュラムを説明。その中で
長倉講師は、図表を使いスポーツマネジメントは実践体験・運営参加・企画運営・委託運営の4つのタイプに分かれ、インターンシップはこれらの運営参加・企画運営のタイプに属し、責任・判断力・コミュニケーション能力の向上、学生の独自企画の運営能力の獲得を目的にしていると詳説した。
続いて学生が、パワーポイントを活用し実習内容や実習風景を紹介し、実習を通じて感じた社会の厳しさやスポーツ産業の現状について報告した。ヴァンフォーレ山梨スポーツクラブで実習を行った経営情報学部4年の
赤澤ひとみさんは「実習を通じて学生と社会人の違いを身にしみて感じた。もっと色々なことを勉強し、色々なことを学びたいという前向きな気持ちになれた。これから社会に出て働くということに対してのモチベーションが向上した」と語った。また、山梨県体育協会で実習を行った経営情報学部2年の
望月瞳さんは「学校の授業では遅刻をしてしまうこともあったので、毎日決まった時間に仕事をすることがとても大変でした。しかし、終わってみると一日一日がとても充実していて、時間の大切さやもったいなさを感じました」と話し、学生生活では見えてこない実社会での体験を語った。さらに東京オリンピック・パラリンピック招致委員会で実習を行なった経営情報学部4年の
土橋敬太さんは「実習中、積極的に行動ができず初対面の人に大きな声であいさつすることが出来なかった。実習を通じあいさつの大切さ・わからないことは聞く・小さなことでもメモをとる・感謝の気持ちを忘れないなどについて学んだ」と発表した。
実習受入れ企業のヴァンフォーレ山梨スポーツクラブの
高原幸次営業部長は「ヴァンフォーレでは地域との交流イベント等様々な活動を行っています。活動を通じ、様々な人との出会いがあったかと思いますが、この実習を今後のステップアップに繋げて頂きたい」と実習学生にエールを述べた。また、山梨県体育協会の
石倉章雄指導普及課長は「県民の皆さんにどうやって健康・体力づくりを普及させるかを身をもって体験できたと思う。学生さんは、社会に対する姿勢などいい緊張感をもって実習をし、貴重な経験になり、受入側も若い人材の受入れたということで逆に教えられることもあった」とコメントした。
最後に
長倉講師が「まだ1年目で試行錯誤の面もあります。地域で活躍できる学生、世界で羽ばたける学生の育成をしたいと思います。地域の関係団体と連携を取りながら皆で山梨を盛り上げていきたいと思いますのでよろしくお願いします」と今後のビジョンを語った。(Y.Y)
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