山梨学院パブリシティセンター
YGU留学生ふるさと交流大使プロジェクト記者発表会
〜山梨県を第二の故郷にするために留学生が企画・立案〜
〜中国でのガイダンスや山梨県内での魅力ツアーを予定〜

「YGU留学生ふるさと交流大使プロジェクト」記者発表会が1月29日、山梨学院広報スタジオで行われた。このプロジェクトは山梨学院大に留学する1年生から3年生までの8名がメンバーとなり、留学地である山梨県の魅力を十分に理解し、山梨県での生活を充実させ、帰国後に山梨県を「第二の故郷」として、誇りと愛着をもって故郷との交流に貢献できるようにすることを目的に企画・立案された。プロジェクトでは、中国の日本語学校で山梨県の魅力をPRするプレゼンテーション「留学生やまなし魅力ガイダンス」や、留学生に山梨県の観光地などを案内する「留学生やまなし魅力ツアー」などを実施する。この日は、プロジェクトメンバー7人とアドバイザー教員として彼らに携わった山梨学院大現代ビジネス学部の伊東洋晃准教授が出席し記者発表会が行われ、プロジェクトの概要や今後のスケジュールとともに、実際に中国に赴き山梨県をPRするためのプレゼンテーションも披露された。
プロジェクトの概要説明では、リーダーの現代ビジネス学部3年の劉 瀚陽(リュウ カンヨウ)さんが「2年生の時に観光やサービスに関するゼミに在籍し、今まではあまり興味が無かった観光に興味を持ちました。さらに、3年生になり山梨県の実施する「やまなし魅力メッセンジャー制度」に参加し、国際観光の魅力と意義、さらに国際観光が抱えている課題を肌で感じ、自分たちでプロジェクトを企画することにしました」とプロジェクト始動の背景を語った。劉さんらは、昨年10月から山梨県の観光資源の再認識と留学生の実態を調査し、企画会議を重ね「YGU留学生ふるさと交流大使プロジェクト」を留学生8名でスタートさせた。このプロジェクトは、以下のアクションA・B・Cから成っている。(報道発表資料より一部抜粋)

アクションA〜日本(山梨県)への留学を志す若者を対象とした中国人の視点からの「留学生やまなし魅力ガイダンス」〜
◎山梨県の魅力プレゼンテーション資料「留学生やまなし魅力ガイド」作成。
◎中国・山東省の日本語学校の生徒・教員に対する山梨県の魅力プレゼンテーション実施。

アクションB〜日本(山梨県)への新留学生を対象とした先輩(留学生)による「留学生やまなし魅力ツアー」〜
◎新入生向けの中国人感覚にフィットした山梨県の魅力ツアーの企画。
◎ボランティア・ガイドによる、新入生向け山梨県の魅力ツアーの実施。

アクションC〜「留学生ふるさと交流機構(仮称)」の創設(継続のための理念と組織の構築)と社会へ向けた広報〜
◎メンバーの募集(継続性の観点から、異なる日本滞在期間を持った複数の留学生を募集)。
◎一般へ向けたロゴ・デザイン・コンテストの開催による、本プロジェクトの理念の広報。

この日の記者発表会では、実際に中国・山東省にある4つの日本語学校で行う留学生活や山梨県の風土や自然、観光をPRするためのプレゼンテーションを披露した。メンバーは今月の5日と6日の2日間、現地視察を行い、富士五湖や石和温泉、勝沼ぶどうの丘などを訪れ、その時に撮影した写真で山梨県の観光地を紹介。忍野八海について「中国古代建築の風格があり、古代の中国に戻ったような感じがし、池や滝はまるで「世外桃源」のようでした。外国人である私たちは異国である日本で中国風の感じがすることが何よりもうれしいです」と中国人の視点に立って観光地の魅力を説明した。この後、プロジェクトにアドバイザー教員として関わった伊東洋晃准教授がこれまでの活動実績を紹介し、「平成21年度秋季山梨学院学生チャレンジ制度」(2003年度 文部科学省・特色ある大学教育支援プログラム 採択事業)に認定され、さらに、99団体から応募のあった第9回ソニーマーケティング「学生ボランティアファンド」のAコース(上限25万円助成・15件)にも採択されたことを報告した。また、留学生の1年生50名に行った『「留学生にとっての山梨」に関するアンケート調査』についての分析結果も紹介し、山梨県のことを知っていて留学した学生は、留学後に観光地などを訪れるが、山梨県について知らずに留学した学生は観光地などには出かけず、それが留学後に“留学がつまらない”“留学に後悔している”という結果に繋がる傾向にあることを詳説した。

発表会終了後、リーダーの劉さんは「初めて人前で発表して緊張しました。準備した内容を100%に近い形でみなさんにお伝えすることができました。中国では、緊張した雰囲気ではなく、楽しい雰囲気の中でプレゼンを行い、山梨県の魅力を伝えたいです」と中国でのプレゼンについての意気込みを語った。

メンバーは2月1日に日本を出発し中国入りし、山東省にある日本語学校4校を訪問。十分な準備や打ち合わせの後、2月下旬から3月上旬にかけて順次プレゼンを行う。また、帰国後は中国でのプレゼンの反応を元に「留学生やまなし魅力ツアー」の見学・訪問場所を選定し、6月にツアーを実施する予定である。さらに、これらの活動を山梨県内の大学や全国へと活動の輪を広げることを視野に入れプロジェクトの基盤整備を進め、一定の成果が確認されれば、山梨県知事への「国際観光・交流政策としての留学生対応」の政策提言も検討していく。(Y.Y)
アルバムはこちら
Copyright (C) 2010 YGUPC. All Rights Reserved.