山梨学院パブリシティセンター
バンクーバー五輪 スピード500m
〜及川佑選手をパブリックビューイングで応援〜
〜キャンパスからカナダに届けと声援〜

バンクーバー冬季五輪スピードスケート男子500mの山梨学院大OB及川佑選手(おいかわ ゆうや 29歳、2002年度卒・びっくりドンキー)を応援しようと1月16日、大学キャンパスで後輩のスケート部員らがカナダに向けて大声援を送った。広報スタジオで行われたパブリックビューイングには、スケート部の後輩とテニス部・空手部の選手ら約50人が参加した。レースは日本時間午前8時30分に開始されたものの、製氷車の故障で進行が大幅に遅れ、約1時間遅れで及川選手が6面マルチビジョンの大画面に映し出されると「オイカワ・チャチャチャ」と大合唱してレースを見つめた。及川選手は1本目出場選手中最も早い9秒47で100mを通過するなど2レースともすばらしいスタートダッシュを見せたが、後半の伸びを欠き合計タイム70秒42で13位に終わった。画面に銀メダルの長島圭一郎選手と銅メダルの加藤条治選手を祝福する及川選手が映し出されると、後輩部員たちは「先輩お疲れ様でした」と画面に声をかけ、五輪2大会連続出場の先輩の健闘を称えた。
パブリックビューイングは大学キャンパス内のクリスタルタワー7階広報スタジオで行われ、スケート部の15人の現役選手と篠原祐剛コーチ・OBの伊藤潤二選手、それにテニス部・空手部の選手など約50人が参加した。製氷車が2台とも故障するトラブルで競技の進行が大幅に遅れ、参加者は及川選手の登場を今か今かと待ちわびた。

1本目のレース、及川は“びっくりスタート”と呼ばれる世界最速のスタートダッシュで100mを出場選手中トップの9秒47で通過、しかし第2コーナーから最後のストレートにかけて伸びを欠き35秒17、13位で2本目に進んだ。2本目も100mのスタートダッシュは9秒55で悪くはなかったが、後半伸びず35秒25でゴール、合計タイム70秒42の13位だった。納得のいく滑りではなかったのであろう、誠実な及川はレース後スタンドの日本応援席に向けて頭を下げ、溢れ出てきた涙を右手でそっと拭った。

固唾を呑んでレースを見詰めていたスケート部の土屋慎吾主将(4年)は「表彰台に上がってほしかったので、ちょっと残念だったが、スタートから全力で頑張る気持が伝わって来て感動しました。選手としても人としても尊敬する先輩のあとを追い、自分も卒業後現役を続けます」と語った。長野・ソルトレーク五輪にショートで連続出場したスケート部の篠原祐剛コーチは「積極的に飛び出す自分のレースをしたのだが、氷が合わなかったのかな〜、最後伸びてこなかった。不本意な結果だったと思う、まだ20代、次のオリンピックも狙ってもらいたい」と山学大の後輩に現役続行のエールを送った。(M.I)
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