
平成21年度山梨学院大学・同大学院、山梨学院短期大学・同専攻科の合同卒業式、学位授与式、修了証書授与式が3月15日、大学古屋記念堂で行われた。今年度の卒業者及び修了者は、大学法学部465名、商学部220名、経営情報学部209名、短大食物栄養科133名、保育科167名、大学院学位記授与者46名、短大専攻科修了者25名の総合計1265名。大学と大学院は古屋忠彦学長から、短大と短大専攻科は三神敬子学長からそれぞれに卒業証書・学位記・修了証書が授与された。在学中に顕著な活躍で大学の名声を高めた学生に贈られる創立者古屋賞には、レスリング部のムジコフ・ボリス選手、スピードスケートの郷亜里砂選手、陸上競歩の藤沢勇選手、社会科学研究科の土屋迅行さんの4人が選ばれ、それぞれに表彰状と記念品が贈られた。スーツや羽織袴姿などで出席した卒業生は教授と保護者らの拍手に送られ酒折の学び舎から社会に巣立って行った。
古屋忠彦大学長は式辞の中で「人生は『選択』と『挑戦』の連続です。その過程で、皆さんは大小さまざまな『苦難』や『成功』を味わうことになります。苦難に対しては真正面から立ち向かいなさい。成功に対しては謙虚にして驕らず、さらに真摯に努力を重ねていくことが必要です。どの花もそれぞれの願いがあって咲くのです。心に強く描くものは必ず実現します」と卒業生にはなむけの言葉を贈った。卒業生代表の法学部法学科の
新垣尚志さんは「光陰矢のごとしというように、あっという間の学生生活でした。家族・先生方・お世話になったたくさんの方々のおかげと感謝しています。前途多難な時代に社会に出ていきますが、この学び舎で学んだことを糧にして生きて行きます」と挨拶した。
式を終えて卒業証書を手にした卒業生たちは、キャンパス内の21世紀広場で開かれた祝賀パーティー会場に集まり、別れを惜しんで語り合い、お互いのデジカメにお互いの青春の姿を写し撮っていた。創立者古屋賞受賞者の一人、レスリング部の
ムジコフ・ボリス選手は「卒業式で表彰を受ける時は、試合に臨む時以上に緊張しました。賞状を見て嬉しくなりました、4年間とても楽しかった」とだいぶ上手くなった日本語で語った。山学大が生んだ史上最強の留学生レスラーは、卒業と共にマットを降り、ロシアの故郷に帰る。卒業袴姿で参列した商学部最後の卒業生の一人
橘田茉子さんは「嬉しい気持ちが半分、あとの半分はさみしい気持ちです。4月からは社会人となるので、しっかり自覚して歩んでいきたい」と話し、もう一人の最後の卒業生
小林優さんは「4年間はあっという間でした。部活のチアリーダー部の思い出が頭の中に一杯詰まっています。箱根駅伝の大手町のスタート、芦ノ湖のスタート、寒さの中でのチアが一番の思い出です」と語った。現代ビジネス学部と大学院社会科学研究科で学んだ
モンゴル人留学生ゾムブ・ナランチメグさんは、デールと呼ばれる民族衣装で式に臨んだ。メグさんは山梨学院生涯学習センターの仕事を手伝う一方、母国の恵まれない子供たちに古着を送る活動に熱心に取り組んで来た。前日に来日した両親と共に、生涯学習センターの人たちとも別れを惜しんだメグさんは「今後は、もっともっとモンゴルと日本の交流の架け橋になりたい」と胸の思いを語った。弥生3月の穏やかな空の下、それぞれがそれぞれの思いを胸に、新たな一歩を踏み出した。
尚、「創立者古屋賞及びスチューデンツ オブ ザ イヤー賞」については、受賞者及び受賞理由を別紙添付資料にて紹介。 (M.I)
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卒業式アルバム] [
創立者古屋賞及びスチューデンツ オブ ザ イヤー賞受賞者一覧]