山梨学院パブリシティセンター
国際テニス大会の会場でイベントマネジメントを実践
〜大学・長倉ゼミがフォーム撮影会を企画・運営〜
〜「体験」を「経験」に、「経験」を「教材」に〜

山梨学院大テニス場を舞台に「甲府国際オープンテニス2010」が3月20日から開催されている。この国際テニス大会に山梨学院大の長倉富貴ゼミがボランティアスタッフとして参加し、「フォーム撮影会」のイベント運営を行っている。スタッフとして参加している学生は男女計8名。全員経営情報学部に所属しており、現在2年生で来年度から長倉ゼミを履修する。スポーツ大会へのゼミ参加は、機材準備・ビラ作成・会場スタッフとの調整・呼び込み・フォーム撮影などの運営を学生自身で行い、イベントを学びの場として活用する長倉ゼミ独自の取組み。今回のフォーム撮影会は、ビデオカメラで撮影した画像を専用の解析ソフトに取り込み、プリントアウトしたフォームの連続写真を差し上げ、今後の技術向上に役立ててもらおうと企画したもの。長倉ゼミでは、各種のスポーツイベントや大会でイベント運営やボランティアスタッフとして参加し、「体験」を「教材」として活用している。
長倉ゼミ(スポーツマネジメント研究室)では、“スポーツビジネスで活用できるマネジメント能力”を学ぶことを目的にイベント運営や企画運営などを通じ、スポーツ産業やスポーツマネジメント、イベントマネジメントを研究している。ゼミでは「体験する」を主眼に、学生はいろいろなスポーツイベントに積極的に参加。また、経営情報学部で開講しているインターンシップ(スポーツ)も併せて履修し、より実践の場でスポーツビジネスを体験できるよう努めている。今年度はヴァンフォーレ甲府のホームゲーム開催にあわせ、ボールパークの企画・運営を行い、昨年の「甲府国際オープンテニス」でもイベント運営を手掛けた。「甲府国際オープンテニス」では「フォーム撮影会」のイベントを運営。当日は、主催者からの注意事項を参考に機材準備やポスターの掲示を行い、イベント開始に間に合うように準備を進めた。11時のフォーム撮影会の開始とともに、イベント会場には撮影希望者が訪れ、最初は慣れない学生も教員のアドバイスを受け、次第に自分たちで主体的に運営を行い、参加者は普段見ることのない自分のフォームを見て喜んでいた。参加者の1人は「実際に自分のフォームを映像などで見ることはないので、良い機会になりました。今後のプレーの参考にしたいと思います。大学生がこうした取組みを積極的に行っているのには感心しました」と感想を話した。

イベント運営に携わり、球出しなどを行った横山裕也さん(経営情報学部2年)は「長倉先生がスポーツビジネスやスポーツ産業に熱意があり、私もスポーツに関心があったので参加しました。今日の運営に関しては、スムーズにいかない点が何箇所かあったので、次回は考えなければいけないと思いました」と語った。また、ソフトテニスで国体にも出場した経験を持つ加藤詩乃さん(経営情報学部2年)は「将来スポーツ関係の仕事に就きたいので、スポーツに関する経営学を学べるということで参加しました。イベントを行うのは初めての経験で、準備や呼び込みなどやらなければいけない事が多く大変でした」と感想を述べた。ゼミを指導する経営情報学部の長倉富貴専任講師はイベントなどで「実践」を行うことについて「教室の中だけだと限られた活動しかできません。イベント運営では色々な人と話をして協力することが大切なので、自分たちでイベントを実践しているという自覚を持てると思います。こういった「体験」が「経験」になってくるので、今後も積極的に行っていきたい」と意義を語った。

このイベントはテニス経験者だけでなく、テニス未経験者も参加可能。次回は、3月30日(火)の開催を予定している。(Y.Y)
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