山梨学院パブリシティセンター
新入生が学園生活をスタート
〜大学・大学院・短期大学合同入学式〜
〜志を持ち、学ぶことに積極的であれ〜

平成22年度山梨学院大学・同大学院並びに山梨学院短期大学の合同入学式が4月3日、大学キャンパス内古屋記念堂で行なわれた。今年度の入学者は大学989名、大学院44名、短大及び専攻科307名の合計1340名。新入生は満開の桜と山梨学院ウインドブラスアンサンブルの演奏する歓迎の曲に迎えられて式典に臨んだ。古屋忠彦大学長は新入生に向けて、論語に登場する孔子の言葉と吉田松陰の松下村塾の逸話を紹介しながら「志を持ち、学ぶことに積極的であってほしい、学生時代という恵まれた時間をどう使うか真剣に考えてほしい」と式辞を述べた。新入生を代表し短大保育科の市川優さんが「自己実現を目指し、社会に貢献できる人間になるよう努力します」と誓いの言葉を述べ、1340名が“地方私学の雄”山梨学院での学園生活をスタートさせた。
学校法人山梨学院は、63周年だった昨年度に、幼稚園から大学院までの全ての教育機関と全ての学年を有する学校教育体系一貫が完成された。そして今年度は、大学に4番目の新学部として、地域の食と健康に関するスペシャリストを養成する「健康栄養学部」、短期大学食物栄養科に製菓衛生師・レストランサービス技能士を養成する「フードクリエイトコース]を新設、新たな歴史の第一歩を踏み出した
新年度入学者の内訳は、大学法学部法学科290名、法学部政治行政学科201名、現代ビジネス学部現代ビジネス学科228名、経営情報学部経営情報学科227名、新設の健康栄養学部管理栄養学科43名、大学院社会科学研究科25名、法務研究科19名、短期大学食物栄養科119名、保育科172名、専攻科保育専攻16名の合計1340名。
入学式の3日は、大学周辺の桜花が満開となり、キャンパスに植栽された樹木の若葉が薫る春爛漫の日和となった。新入生たちは、山梨学院ウインドブラスアンサンブルの演奏する歓迎の曲[祝典序曲]に迎えられ、その多くが黒いスーツ姿で式典に臨んだ。会場の古屋記念堂2階席は新入生とほぼ同数の家族で満杯となった。新入生を代表して誓いの言葉を述べた短大保育科の市川優さんは「大勢の仲間と共に学べることを幸せに思います。さまざまなことに挑戦して視野を広げ、自己実現を目指しながら、社会に貢献できる人間になるよう努力します」としっかりと述べた。式典の後、新入生は「新入生ガイダンス」「入学の集い」「新入生歓迎イベント」「スポーツ強化指定選手認定書授与式」などにそれぞれ参加、青春の思いを胸に広いキャンパスを歩み始めた。 
(古屋忠彦大学長式辞要旨) 「これからの学生生活を有意義に過ごしていただくために、その心得を三点お話し、お祝いの言葉に代えたいと思います。
第1は、「志を持ち、学ぶことに積極的であってほしい」ということであります。『論語』に、「憤せずんば啓せず、非せずんば発せず。一隅を挙ぐるに三隅を以って反さずんば、即ち復びせざるなり。」という一節があります。これは「啓発」と言う語の出典です、孔子の弟子に対する厳しい姿勢が示されています。さらに深く読んでいくと、弟子の持つ潜在能力を辛抱強く導き出そうとする孔子の細やかな配慮も伺われます。学びの成果は、師と弟子、相互の緊張感の中でこそ生まれるものです。
第2は、「学びの姿勢として、鋭い観察眼を養ってほしい」ということであります。幕末の志士、思想家の吉田松陰は、松下村塾に「飛耳長目」(ひじちょうもく)と名付けた一冊のノートを置き、門人たちが日本各地を旅行した際に見聞したことを自由に書き込ませ、それを互いに読み合うことによって情報を共有しました。松蔭は海外の事情にも意を用い、情報の重要性を十分に認識していたのです。自らを磨き高めていくために、物事を傍観するのではなく、アンテナを高くして現場に飛び込み、実践を通してもまれながら、確り観察眼を養って下さい。
第3は、「これからの恵まれた時間をどう使うのか真剣に考えてほしい」ということであります。学生の特権は、自分の将来を豊かにするための時間、思索の時間を十分に持てることです。長い人生を通じ、学生時代ほど人間を作れる贅沢な時間を秘めた期間は二度とありません。入学を機に、自己を深く見つめ、「いかに生きるべきか」を命題としながら、自己の可能性にチャレンジし、在学中に将来への見通しをつける確かな手がかりをつかんでほしいと願っています」。 (M.I)
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