山梨学院パブリシティセンター
関甲新学生野球2010春季リーグ戦1部(第2節2戦目)
〜山梨学院 関東学園に延長11裏サヨナラ 勝ち点1奪う〜
〜右腕1年・高梨 初出場初先発160球の粘投で逸材証明〜

関甲新学生野球2010春季リーグ戦1部(第2節2戦目)は4月11日、栃木県の小山市運動公園野球場で2試合が行われた。第1試合は山梨学院大学と今春1部に昇格した関東学園大学の2戦目が行われた。後攻めの山梨学院は、高橋一三監督に「逸材」と言わしめた1年生の高梨裕稔(士気)がマウンドに上がった。高梨は先頭打者をフルカウントの末に四球とし犠打で一死二塁とされるが、3番・4番を三振に切ってとる非凡さを披露した。打線は2回裏の二死後、8番・本多公康(4年・育英)が四球で出塁、9番・島田拓也(3年・山梨学院)の右前安打で三塁へ。右翼手が後逸する失策を突き、生還して先取点を奪った。3回表に高梨が1点返され同点とされる。その後、両投手の要所を抑える白熱する投げ合いで、延長戦へと縺れ込んだ。山梨学院は11回表、右腕・高梨が二死後、二安打され一二塁とされるが、次の打者を左飛に打ち取り160球の粘投で味方の援護を待った。その裏一死後、5番・林亮佑(2年・育英)が「踏ん張る高梨をどうにかしたいと、外の低め真っ直ぐを中安打」し出塁。続く6番の代打・阿部裕祐(4年・木更津総合)の犠打が相手投手の失策を誘い一・三塁とした。7番・飯島亮(3年・山梨学院)が敬遠の四球で満塁とし、8番・本多が四球を選び押し出しで2対1のサヨナラゲームとした。1年生右腕・高梨は初出場初先発で延長11回の末に結果を出し、逸材であることを証明した。山梨学院は関東学園に2連勝し、勝ち点1を獲得した。


2010春季リーグ戦1部(第2節2戦目) 於 小山市運動公園野球場

関東学園
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1
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1
山梨学院
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2

[山梨学院] 
投手:高梨(11回、160球、11安打、2犠打、1犠飛、3四球、9三振、1失点、1自責点)
捕手:本多(逸球1)
[関東学園] 
投手:佐々木(11回、177球、4安打、5犠打、9四球、7三振、2失点)
捕手:小林

☆高橋一三監督は「高梨の先発は、練習でも良い球を投げていたが、オープン戦の高千穂戦と紅白戦でも内容が良かったので決めた。」と、後攻の山梨学院は1回表、先発に1年生の高梨裕稔(士気)をマウンドに上げた。その期待に、高梨は先頭打者をフルカウントの末に四球とし犠打で一死二塁とされるが、3番・4番を三振に切って取る力投。2回表にも5番・6番を三振に切って取り上々の滑り出し。
☆その力投に2回裏、二死後に8番・本多公康(4年・育英)が四球で出塁、9番・島田拓也(3年・山梨学院)の右前安打で三塁に、右翼手が後逸する失策を突き先取点を奪い1対0とした。
☆山梨学院は3回表に1点返され同点とされる。その後、両投手の白熱する投げ合いで一進一退の攻防。
☆山梨学院は8回裏、先頭バッターの1番・坂田親哉(二年・済美)が右前安打で出塁、犠打で二塁に進塁。成田竜也(4年・木更津総合)が9球粘り四球で一死、一二塁としたが後続が打ち取られて追加点を奪えなかった。
☆9回、両チームともにランナーを出塁させるが両投手に抑えられ延長戦へと突入。
11回表、右腕・高梨は二死後、2安打され一二塁とされるが次の打者を左飛に打ち取り160球の粘投で見方の援護を待った。その裏一死後、5番・林亮佑(2年・育英)が「踏ん張る高梨をどうにかしたいと、外の低め真っ直ぐを中安打」し出塁、続く6番の代打・阿部裕祐(4年・木更津総合)の犠打が相手投手の失策を誘い一・三塁とした。7番・飯島亮(3年・山梨学院)が敬遠の四球で満塁とし、8番・本多公康(4年・育英)が四球を選び、押し出しで2対1のサヨナラゲームとした。

■延長11回完投の右腕・高梨裕稔(1年・士気)は「監督から先発を言い渡されたのは3日前。大事な所で全力で投げられた。ピンチのときに球をおきにいったら打たれると思い、『低目を意識して、腕を振る』自分のピッチングに徹し、バックにも助けられてピンチを切り抜けられた。次にも登板チャンスがあれば、バックを信じて粘りある投球に心掛けてチームに貢献したい」と疲れも見せずに淡々と述べた。
■11回裏に出塁して、サヨナラのお膳立てをした5番・林亮佑(2年・育英)は、「高梨が良く踏ん張っていたので、どうにかしたい気持ちで打席に立った。相手投手が疲れているのが分かった。チャンスだと思った。外の低めの真っ直ぐをセンター前に運んだ。これからも、繋ぐ野球を心掛けチームに貢献したい」と謙虚に語った。
■主将4番・高橋将(4年・山梨学院)は「1年生高梨は凄く良かった。それを打線がなかなか援護できなかったが、最後の最後に繋げる気持ちが結果をもたらした。2連勝し勝ち点をとれて良いスタートが切れ、上武戦に繋げることが出来た。投手・打撃など総力では相手が上。一人一人が、チームカラーの『繋いで 守りきる』ことを実践して勝ちに行きたい」と、早くも上武戦に闘志を燃やしていた。
高橋一三監督は「高梨の先発は期待と不安の両方だった。今日は5回までと思ったが、ランナーを得点圏に出しながらも良く踏ん張った。途中、変化球が決まらずストレートを狙われたが、再び変化球が決まり出し、終わってみれば11回と良く投げた。これで投手の目処は立った。」と、エース・佐藤との二枚看板の出現を賛辞するとともに、「 それにしても、本多(捕手)が、高梨に色々と話しかけ、良くリードしてくれた。」と、女房役も褒め讃えた。打撃陣に対しては「相手投手は丹念に低めに投げて、フォークも決まり、林(5番)も簡単に打たしてもらえなかった。それにしても、打撃陣は練習では良く打つのにね、どうしたのか。投手の頑張りに打線が応えないと行けないね。」と、次戦からの奮起に期待。「次の相手(上武大)には、監督就任以来、一つも勝っていない。一つでも勝ちたいね」と、球場を後にした。(H・K)
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