山梨学院パブリシティセンター
関甲新学生野球2010春季リーグ戦1部(第3節1戦目)
山梨学院 上武に6対1 エース右腕・佐藤完投
主将4番・高橋 流れ呼び込む一発 右越え同点本塁打 

関甲新学生野球2010春季リーグ戦1部(第3節1戦目)は4月17日、山梨県の山梨学院川田運動公園野球場で3試合が行われた。第1試合は山梨学院大学(秋4位)と上武大学(秋1位)との1戦が行われた。後攻の山梨学院は、関東学園戦で完封完投したエース右腕・佐藤嘉絋(4年・清水商業)を先発させた。エース・佐藤は4回表、先頭打者に内野安打と犠打、そして4番に左前適時打され1対0とされる。すると、その4回裏の二死後に主将4番・高橋将(4年・山梨学院)が「初球、カットボールの真ん中高め、真に当たった」と、右翼手の頭上を越える同点本塁打を放った。エース・佐藤は「投球ミスで1点取られたが、将のホームランで気持ちが楽になった」と流れを呼び込む一発に喜んだ。5回裏に は、6番・折居祐(3年・甲府工業)が三塁手の失策を誘い出塁、四球や相手の失策を誘い、2対1と逆転。さらに無死一二塁、9番・島田拓也(3年・山梨学院)が「2-3からのツーシームを、1-2塁間に引っぱりに行った」と、右前適時打で3-1。なおも一死、二三塁で成田竜也(4年・木更津総合)は、1-2から三塁線にスクイズし4対1とした。その後も2加点して6対1とし試合を決めた。投げてはエース・佐藤が6安打されながらも、バックの堅い守りと、11奪三振の力投で、上武に6対1で1勝した。山梨学院は、明日の午後2時に勝ち点を賭けて、上武と山梨学院川田運動公園野球場で試合を行う。


2010春季リーグ戦1部(第3節1戦目) 於 山梨学院川田運動公園野球場

上  武
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1
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1
山梨学院
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1
4
1
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X
6

[山梨学院] 
投手:佐藤(9回、打者35、打数30、161球、6安打、1犠打、4四球、11三振、失点1、自責点1)
捕手:本多(許盗塁1、盗塁刺1)
二塁打 折居     本塁打 高橋
[上      武] 
投手:松永(4回2/3、打者20、打数18、81球、4安打、1本塁打、1犠打、1四球、2三振、1暴投、5失点、4自責点)
投手:谷本(1回1/3、打者8、打数6、33球、2安打、1犠打、1四球、1三振、1失点、1自責点)
投手:市川(1回、打者3、打数2、17球、1四球)
投手:穂坂(1回、打者3、打数3、9球)
捕手:山村(1許盗塁)、三上

☆後攻めの山梨学院は、マウンドに関東学園戦で完封完投したエース右腕・佐藤嘉絋(4年・清水商業)を先発させた。佐藤は、先頭打者を5球で三振に仕留める立ち上がり。続く打者に2-3から粘られ中前安打されるが、3番打者を二塁ゴロに仕留めると、4-6-3の併殺とバックも盛り上げる。佐藤は、3回までに4奪三振を織り交ぜ三者凡退に打ち取る好投。しかし、4回表、先頭打者に内野安打で出塁、犠打と四球で一二塁とされ、4番に0-1から左前に運ばれ1対0とされるが、続く5番を三振に打ち取り踏ん張る。
☆エースの踏ん張りに、その4回裏の二死後。主将4番・高橋将(4年・山梨学院)が「初球、カットボールの真ん中高め、真に当たった」と、右翼手の頭上を越える同点本塁打を放った。
☆山梨学院は5回裏、6番・折居祐(3年・甲府工業)が三塁手の失策を誘い出塁、7番DHの大沢和久(1年・光星学院)が四球で一二塁。8番・本多公康(4年・育英)が2-1から投手の失策を誘い、折居が生還し2対1と逆転した。無死一二塁、9番・島田拓也(3年・山梨学院)は「2-3からは悪くても次のバッターに繋げようと、ゲッツーを崩すためにバスターにしてツーシームを、1-2塁間に引っぱりに行った」と、右前適時打で3対1とした。一死一二塁、2番・成田竜也(4年・木更津総合)の初球ワイルドピッチで二三塁とした。成田は1-2から三塁線にスクイズ、相手投手が捕球せずに見送るがライン上で止まり4対1とした。一死一三塁、3番・飯島亮(3年・山梨学院)は相手投手のグラブを弾き、二塁手 が捕球し一塁へ、その間に島田が生還し5対1とした。
☆山梨学院は6回裏、先頭打者の6番・折居祐(3年・甲府工業)が左線の二塁安打で出塁すると、7番・DHの大沢和久(1年・光星学院)が確実に送り、一死三塁とした。続く8番・本多公康(4年・育英)の左前適時打で6対1とし試合を決めた。
☆エース・ 佐藤嘉絋(4年・清水商業)は、7回表の一死後、6番打者に右前安打された二死後、8番・9番に四球を与え満塁のピンチを迎えたが、1番打者を二塁ゴロに仕留めて窮地を凌いだ。エース・ 佐藤は、この試合6安打され1失点したが11三振を奪う好投で完投した。

■5回裏、右前適時打で追加点を挙げた9番・島田拓也(3年・山梨学院)は「2-3からはバントのサインは出ていなかったが、悪くても次のバッターに繋げようと、ゲッツーを崩すためにバスターにしてツーシームを、1-2塁間に引っぱりに行った。上手くライト前に抜けてくれた。これからも、チームバッティングを心掛けたい」と謙虚に述べた。
■2度目の完投したエース右腕・佐藤嘉絋(4年・清水商業)は、「監督から、まず上武に1勝しようと言われた。その1勝が出来て嬉しい。投球ミスで1点取られたが、将(高橋)のホームランで気持ちが楽になった。それに味方が、あれだけ点(5回4点)を取ってくれたので、気持ちが楽になった。」「キャッチャーの本多から『低めを意識して投げろ』と言われていた。それに、スローカーブで緩急を付け、真っ直ぐが有効に使えたし、ツーシームがピンチのときに決まった。明日、この流れで勝利を呼び込んでもらいたい」と、エースの大役を果たし満面の笑みを浮かべ汗を拭った。
■同点本塁打を放った主将4番・高橋将(4年・山梨学院)は「1点取られた後だったので、まず同点にと塁に出ることだけを頭に置いて打席にたった。初球、カットボールが真ん中高めに、振り抜くと真に当たった。(右翼手の)頭上を越えてくれと願ったら、ホームランになった。弾き飛ばしたと言うより押し込んだイメージ」と、分析。明日は「勝ち点を取らないと、今日の勝ちの意味がなくなる。選手、それぞれが自分の役割が分かっている。それぞれの役割を果たせたら、勝てると信じている」と、上武越えに意欲を見せていた。
高橋一三監督は「この前、しんどい試合(関東学園延長11回2-1サヨナラ勝ち)をしたのが生きた。内の持ち味の、守りの野球が確り出来たね。ただ、今日の試合は、先攻しなければならないゲーム運びなのに、1点先攻された。その裏、将(高橋)のホームランは効いたね」とにっこり。「ただ、5回裏の4点は貰い物。相手チームのミスと、内のチームのミスが絡んだ、結果オーライの産物だった。バントは一発で決めないと駄目だ。バントが決まっていれば、2点止まりだったかもしれないが、確実性を高めないと、今後、勝てない」と、唇を噛み締める。だが、「攻めに、成田のスクイズで追加点を取るなど良い所は一杯あったけれどね」と他方、攻撃に手応えを感じとっていた。「佐藤はエースの自覚が出てきた。緩 いカーブを覚え、球に緩急が付いた。7回表の四球が無ければ満点。球、自体は非常に良い球を投げていた」とエースとしての成長に目を細める。「勝てないチームに一つ勝てた。一方的なゲームが多かった相手に勝てて、チームは大きな自信になった思う。明日は高梨で行く」と顔を引き締めた。(H・K)
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