関甲新学生野球2010春季リーグ戦1部(第3節2戦目)は4月18日、山梨県の山梨学院川田運動公園野球場で3試合が行われた。第3試合は山梨学院大学(3勝0敗)と上武大学(2勝1敗)との1戦が行われた。先攻の山梨学院は、1年生で関東学園戦で延長11回を完投し勝利投手となった右腕・高梨裕稔(士気)が先発。先攻の山梨学院は、昨日4回1/3(81球)で5得点を奪い降板した松永大介と対戦。4回表、山梨学院は2番・成田竜也(4年・木更津総合)が右前安打で出塁、続く犠打が三塁手の好プレーに阻まれ二塁フォースアウト。続く主将4番・ 高橋将(4年・山梨学院)の右前安打で一二塁とし、続く5番・林亮佑(2年・育英)の内野安打で一死満塁とした。しかし、6番が見逃しの三振、7番も一塁飛に倒れビッグチャンスを潰した。その4回裏一死一塁で、高梨は6番を投手ゴロに仕留め併殺と思いきや、アウトカウントを間違え、一塁に送球し二死二塁とした。すると続く7番打者に、左線に運ばれて先取点を奪われた。8回裏には、先頭打者を四球で出塁させ、犠打で一死二塁、続く3番打者を三振に仕留めたが、続く4番打者に0−3からカウントを取りにくる球を狙い撃ちされ0対2とされた。高梨は、秋優勝の上武打線を相手に2失点に抑える好投で踏ん張ったが、打線が沈黙し負け投手となった。この結果、山梨学院は上武と1勝1敗となり、明日 の12時30分から山梨学院川田運動公園野球場で、上武と勝ち点を争奪する決戦を行う。
☆2010春季リーグ戦1部(第3節2戦目) 於 山梨学院川田運動公園野球場
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上 武 |
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[山梨学院]
投手:高梨(8回、打者33、打数28、135球、9安打、3犠打、2四球、6三振、失点2、自責点2)
捕手:本多(許盗塁1)
[上 武]
投手:松永(9回、打者33、打数32、109球、7安打、1四球、4三振)
捕手:山村
二塁打 寺崎、成田 三塁打 三木
☆先攻の山梨学院は、昨日4回1/3(81球)で5得点を奪い降板させた松永大介と対戦するが三者凡退に切って取られる。2回表、昨日同点本塁打を放った先頭打者の主将4番・高橋将(4年・山梨学院)が、左前安打で出塁するが後続が打ち取られる。3回表一死後、好守を見せた9番・島田拓也(3年・山梨学院)は2−2から右越えフェンス直撃の安打を放つが、右翼手の二塁への好返球でタッチアウト。山梨学院は4回表、2番・成田竜也(4年・木更津総合)が右前安打で出塁、続く3番・飯島亮(3年・山梨学院)の犠打が三塁手の好プレーに阻まれ二塁フォースアウト。ここで、主将4番・高橋が右前安打で一二塁とし、続く5番・林亮佑(2年・育英)の三塁内野安打で一死満塁とした。しかし、6番 ・折居祐(3年・甲府工業)が見逃しの三振に打ち取られ、7番・DHの大沢和久(1年・光星学院)も一塁飛に倒れ、ビックチャンスを潰した。山梨学院は、5回・6回・7回とランナーを出すものの要所を抑えられ得点にはいたらなかった。
☆山梨学院の先発は1年生ながら関東学園戦で延長11回を完投した右腕・高梨裕稔(土気)が先発。高梨は立ち上がり2者連続三振に打ち取り、3番打者に内野安打されるものの、4番打者を内野ゴロに打ち取り、上場の立ち上がりを見せる。2回裏、高梨は先頭打者4番に左中間2塁打と6番に中前安打を浴び、無死一三塁とされる。しかし、7番打者を内野飛に抑え、8番打者を遊撃ゴロに、これを遊撃手の島田拓也(3年・山梨学院)が捕球し、島田が自ら二塁ベースを踏み一塁へ送球し併殺。高梨は堅守にも助けられ、この回を無得点とした。4回裏一死後、高梨は5番に左前安打され出塁を許す。続く6番を投手ゴロに仕留め併殺と思いきや、高梨がアウトカウントを間違え、一塁に送球し二死二塁 とした。すると続く7番打者に左線に運ばれて先取点を奪われた。8回表、高梨は先頭打者を四球で出塁、犠打で一死二塁とされ、続く3番打者を三振に切って取り二死二塁とした。続く4番打者に0−3からカウントを取りに行く球を狙い撃ちされ中越え2塁適時打で0対2とされ試合を決められた。
■4打数3安打と一人気を吐いた主将4番・高橋将(4年・山梨学院)は「高梨の持ち味の直球に相手は振り遅れていた。高梨の好投に、内の『守って、繋ぐ野球』が出来なかった。これが反省する所であり、敗因だった。チャンスに凡打の山を築き過ぎた。明日は気持ちを切り替えて、精神面や体調面などで最前の調整をして、気合いを入れて、全員で戦い勝ちに行きたい」と、目を輝かせた。
■高橋一三監督は「うーん、高梨は本当に良いビッチングをした。調子は前回に比べると球の切れが良くなかったね。しかし、良く粘って頑張ってくれた。ポイントは4回表。今日も攻撃陣が基本的なことが出来なかった。無死一塁からの送りバント失敗と一死満塁で見逃し三振。負けるときのパターンだね。悔しい負け方をした。消化不良だね。明日はエース・佐藤で行く、打撃陣の奮起に期待したい」と語尾を強め語った。(H・K)
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