山梨学院パブリシティセンター
●第62回春季関東地区高校野球山梨県大会(大会4日目)
□山梨学院 5番・田口 弾丸HR  甲府南を7回コールド
□エース・中根「6回1安打ピッチング」

第62回春季関東地区高校野球山梨県大会(大会4日目)は4月19日、甲府市の小瀬球場で4試合が行われた。第1試合は夏の覇者・山梨学院大学附属高校とMAX140キロの好投手を擁する甲府南高校との1戦が行われた。山梨学院は満を持してエース・中根龍也(3年・大田シ)を先発させた。0対0で迎えた2回裏、5番・田口蒔人(2年・青葉緑東)が0-1から「初球のストライクを狙っていた」と、速球投手の真っ直ぐ高めをフルスイングすると弾丸ライナーで左中間に飛び込む先制本塁打を放った。「この一発でチームが乗った」と須田喜照監督。3回裏には一死二三塁に3番・山田凌(3年・八王子シ)が「甘く入ってきた真っ直ぐ」を振り抜くと、走者一掃の中越え三塁打で3対0とした。続く4番・小林夏樹 (3年・長野北シ)の中前適時打で4対0と突き放すと、5回裏には二死一塁から、4番・小林が「やや高めのインコースストレート」を弾き飛ばし、左前安打で山田を生還させ5対0とした。さらに、5番・田口が左線を破る二塁適時打、主将6番・松浦航平(3年・青葉緑東)の左前適時打で加点し7対0とした。投げては、中根が6回を1安打ピッチングでエースの風格を見せつけた。7回表には1年生の右腕・平間凛太郎(世田谷シ)が高校野球初登板。平間は「とても緊張しました」と、ボールが先行し2安打を浴びながらも、最後は6番打者を一塁ゴロに仕留め併殺とし、無失点で切り抜けた。山梨学院は甲府南を7回コールドゲームで退け三回戦へと駒を進めた。


☆第62回春季関東地区高校野球山梨県大会(大会4日目)  於 小瀬野球場

甲 府 南
0
0
0
0
0
0
0
0
山梨学院
0
1
3
0
3
0
X
7

[山梨学院] 
投手:中根(6回、55球、1安打、1四球、1三振)
投手:平間(1回、20球、2安打、1四球)
捕手:相馬
  本塁打 田口    三塁打 山田    二塁打 小林  田口  中根
[甲府南] 
投手:小河原(5回、89球、10安打、1本塁打、1犠打、4三振、7失点、7自責点)
投手:古瀬(1回、20球)
捕手:玉川

☆後攻めの山梨学院は満を持して、エース右腕・中根龍也(3年・大田シ)を先発させた。中根はその期待に応えて、1回表を三者凡退に打ちとる滑り出し。
☆1回裏、1番・青山祐己(3年・浦安シ)がセーフティーバントで出塁。続く、2番・鈴木悠介(3年・青葉緑東シ)の犠打で一死二塁と、投手に揺さぶりをかける。しかし、3番・4番が倒れ無得点とした。
☆2回裏、好投する相手投手に5番・田口蒔人(2年・青葉緑東)が、「初球のストライクを狙っていた」と、0-1から相手速球投手の「真っ直ぐ高め」をフルスイングすると、目のさめるような弾丸ライナーで左中間に飛び込む先制本塁打を放った。
☆3回裏には、先頭打者9番エース・中根が左越え2塁打で出塁。続く1番・青山祐己(3年・浦安シ)が相手捕手の打者妨害で出塁し無死一二塁とした。続く、2番・鈴木悠介(3年・青葉緑東シ)の犠打で二三塁。すると3番・山田凌(3年・八王子シ)が「甘く入ってきた真っ直ぐ」を振り抜くと、走者一掃の中越え三塁打で3対0とした。さらに、4番・小林夏樹(3年・長野北シ)の中前適時打で4対0とした。
☆山梨学院は4回表、エース・中根が一死後、3番打者に1-1から甘く入った球を右前に運ばれ初ヒットを許したが、中根が4番打者を遊撃ゴロに仕留め6-4-3の併殺に切って取った。
☆5回裏には一死から、2番・鈴木悠介(3年・青葉緑東シ)が内野安打で出塁。続く、3番・山田の右前安打で一二塁とした。4番・小林夏樹(3年・長野北シ)の2-3のとき、鈴木が牽制球で刺され二死一塁とされると、小林は「やや高めのインコースストレート」を弾き飛ばし左前安打で、山田を生還させ5対0とした。さらに、5番・田口蒔人(2年・青葉緑東)の左線を破る二塁適時打、主将6番・松浦航平(3年・青葉緑東)の左前適時打で7対0とした。
☆中根は、初戦先発の起用に応えて6回を1安打ピッチングとエースの威厳を見せつけた。7回表には、須田監督は1年生の右腕・平間凛太郎(世田谷シ)をマウンドに上げた。平間は「とても緊張した」と、ボールが先行し2安打を浴びながらも、最後は一塁ゴロで併殺に打ち取り無失点で切り抜けた。
☆山梨学院は7対0(7回コールド)で甲府南を退け、4月29日午前9時30分富士北麓野球場で吉田高校と3回戦を戦う。

■弾丸ライナーで左中間に飛び込む先制本塁打を放った5番・田口蒔人(2年・青葉緑東)は、「初球のストライクを狙っていた。良くても悪くても結果を恐れずに振り抜いた。チョット、高めの真っ直ぐ。打った瞬間入ったと思った。これが自信となって、5回裏のチャンスにもリラックスして打つことが出来、ランナーを還すことが出来た」と、バットでチームに貢献できたことを素直に喜んでいた。
■3回三塁打を放ち2得点を挙げた3番・山田凌(3年・八王子シ)は「1回裏で1番・2番がつくってくれたチャンスを、力んでランナーを還せなかった。3回に再びチャンスが巡ってきたので、余計な力を抜いて、真っ直ぐが真ん中に来たのを振り抜いた」と、この回2打点の活躍にホットしていた。
■3回裏、5回裏にタイムリーを放ち2打点を叩きだした4番・小林夏樹(3年・長野北シ)は「一度目のチャンス(1回裏)では緊張で力が入り打ち損じた。田口のホームランで気が楽になり、自分のリズムが取り戻せ、3回裏安打で1打点、5回裏二塁安打で1打点と、自分の野球が出来た」と、笑顔で答えた。
■1年生デビューした右腕・平間凛太郎(世田谷シ)は「とても、緊張しました。自分の思う所に、制球できなかったのが反省です。次にチャンスをもらえたら、伸び伸び、得意のストレートを決められるようにしたい」と初々しく述べた。
■エース右腕・中根龍也(3年・大田シ)は、「初戦なので緊張したが、コースに投げ分ける自分のピッチングが出来た。1安打は甘く入った変化球。これからも、コースに投げ分けることと、低めにコントロールすることに心掛けたい。冬場、怪我をしないように注意しながら、継続して確り走り込みなど、思う練習が出来た」とエースの風格が漂っていた。
■主将の松浦航平(3年・青葉緑東シ)は「最初、緊張で守りと攻撃が上手く絡まなかったが、田口の本塁打でリラックスでき、3回、5回裏には繋ぐ野球が出来た。守りでは、怪我の康太郎(杉田捕手)の代わりに、守りの要として相馬(彰吾捕手)が、投手を良くリードして活躍してくれた。今日の試合は守りと攻撃が上手く噛み合い楽しんで野球が出来た。これからも全員野球で、皆で楽しんで一戦一戦挑みたい」と、キャプテンシーを覗かせた。
須田喜照監督は「甲府南のエースは良い投手。今日はMAX141キロでていた。まさかコールドで勝てるとは思わなかった。田口の一振りは、完璧に捕らえたライナーのホームラン、これでチームが楽になった。それからは、内の打線が力負けしなかった。5回裏の点の取り方は理想的だった。ランナーをおき、クリーンアップが球を見送らず積極的に甘いボールを捕らえた」と讃えた。
投げては「エース・中根がオープン戦ではピリットしなかったが、今日は見違えるように良い出来だった。正捕手の杉田が怪我で欠場し不安もあったと思うが、調整が上手く行ったのかな」と、エースの好投に笑みを浮かべた。「冬場に、山梨県一の練習をしようと、走り込みとバットの振込を確りやった成果が、今日は出た」と、評した。1年生の平間投手起用については「一ヶ月前は中学生。凄く緊張していた。練習で130後半で投げ込んでいたので、オープン戦に登板させたら結果を出したのでチャンスを与えた。無失点に抑えたので立派。将来は真っ直ぐで三振のとれる投手になってもらいたい」とエールを送った。他方、「平間の登板は、他の選手の励みになると思う。日頃、成果を出せば、誰でもチ ャンスがある」と結んだ。チームの今後の戦いについて「内はあくまでもチャレンジャー。目の前の相手を、一つ一つ倒すしかない」と述べた。(H・K)
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