山梨学院パブリシティセンター
関甲新学生野球2010春季リーグ戦1部(第3節3戦目)
山梨学院 上武に6対4 アベックHRで暫定1位に浮上
〜 高橋「逆転2ラン」 林「駄目押しアーチ」 〜

関甲新学生野球2010春季リーグ戦1部(第3節3戦目)は4月19日、山梨県の山梨学院川田運動公園野球場で2試合が行われた。第2試合は山梨学院大学(勝ち点1)と上武大学(勝ち点1)の1勝1敗で迎えた勝ち点争奪の1戦が行われた。後攻の山梨学院は、エース右腕・佐藤嘉鉱(4年・清水商業)が先発。山梨学院は攻めては2回裏、昨日4打数3安打と打撃好調の主将4番・高橋将(4年・山梨学院)が右越え2塁打で出塁すると、続く5番・林亮佑(2年・育英)の犠打が相手投手の三塁悪送球で先取点を奪うと、すかさず8番・本多公康(4年・育英)の中前適時打で2対0とした。さらに、3回裏の二死一塁、2番手投手から5番・林が左線への2塁適時打で3対0とした。4回表、エース・佐藤は 四死球を与え内野安打と犠飛で3対1、左前適時打で3対2とされると、6回表に本塁打を含む3安打で2点を追加され3対4と逆転を許した。7回裏、上武大は5番手投手として第1戦目で4回1/3 81球で降板し、第2戦目で見事に完投完封し勝利投手となったエース・松永大介をマウンドに送り込んで来た。山梨学院は、その代わり鼻に四球で出塁すると、主将4番・高橋が真っ直ぐ高めを右越え逆転2ラン、続く5番・林が1−3からのインハイのストレートを右越えの駄目押しとなるアーチを放ち、初の高橋・林のアベックホームランで6対4とし試合を決めた。山梨学院は勝ち点2の4勝1敗とし暫定1位となった。次回は4月24日・25日上武大学野球場(群馬県)で、昨春の優勝校で暫定3位の白鴎大学 と戦う。


2010春季リーグ戦1部(第3節3戦目) 於 山梨学院川田運動公園野球場

上  武
0
0
0
2
0
2
0
0
0
4
山梨学院
0
2
1
0
0
0
3
0
X
6

[山梨学院] 
投手:佐藤(9回、打者40、打数33、159球、9安打、1犠打、1儀飛、3四球、1死球、7三振、1暴投、失点4、自責点4)
捕手:本多(許盗塁1、盗塁刺1)
二塁打 高橋・林   本塁打 高橋・林
[上      武] 
投手:斎藤(2回1/3、打者12、打数9、44球、3安打、2犠打、1四球、1三振、失点3、自責点1)
投手:小向(2回、打者10、打数8、32球、3安打、1犠打、1四球、1三振、1暴投、失点1)
投手:穂坂(1/3回、打者1、打数1、3球)
投手:市川(1回1/3、打者6、打数4、18球、1犠打、1四球、2三振)
投手:松永(2回、打者10、打数9、33球、3安打、2本塁打、1四球、2三振、 失点3、自責点3)
捕手:山村
二塁打 小川   本塁打 小川 

☆後攻の山梨学院は、エース右腕・佐藤嘉鉱(4年・清水商業)が先発。気負いがあるのか、先頭打者を四球。続く、2番打者に左前安打され無死一二塁とした。佐藤は続く打者を外野飛と三振に打ち取る滑り出し。
☆山梨学院は2回裏、昨日4打数3安打と打撃好調の主将4番・高橋将(4年・山梨学院)が右越え2塁打で出塁すると、続く5番・林亮佑(2年・育英)の犠打を相手投手が三塁に暴投して高橋が生還し先取点を奪った。二死二塁、8番・本多公康(4年・育英)の中前適時打で2対0とした。山梨学院は3回裏に、2番・成田竜也(4年・木更津総合)が四球で出塁した二死後、2番目の投手から5番・林の左線への2塁適時打で3対0とした。
☆4回表、エース・佐藤は、3番に四球、4番に死球を与え無死一二塁、続く5番打者の犠打が内野安打となり無死満塁とされた。さらに、7番打者の左犠飛で3対1、続く8番打者に左前適時打され3対2とされた。エース・佐藤は6回表には、本塁打を含む3安打で2点を追加され3対4と逆転を許した。
☆7回裏、上武大は5人目の投手として第1戦目で4回1/3 81球で降板し、第2戦目で見事に完投完封し勝利投手となったエース・松永大介をマウンドに送り込んできた。山梨学院は、その代わり端に3番・飯島亮(3年・山梨学院)が四球を選び出塁すると、主将4番・高橋将(4年・山梨学院)が「まず何とか一点取って同点にしようと、右打ちに徹した」と、「真っ直ぐ高め」を振り抜くと右越え2点本塁打とし5対4と逆転した。続く、5番・林亮佑(2年・育英)は「将さんが逆転打を放ったので、何とか続きたいと思った。1−3、この場面では入れてくると思った」と、「インハイのストレート」をフルスイングし、超特大の右越え本塁打で6対4とし試合を決めた。

■粘りの投球で完投したエース右腕・佐藤嘉鉱(4年・清水商業)は「今日は悪い癖が出た」と吐き出した。「リードした後、四死球を出して崩れるのがパターン」と、4回表に四死球を出し打たれ2点献上し3対2とされ、さらに6回表には3対4と逆転を許した。「将(主将)や仲間に励まされ、どうにか粘れたが、まだまだ甘い」と自分を戒めた。7回裏に「2人のホームラン(6対4と逆転)が気持ちを楽にしてくれた」。「ベンチで、伊藤コーチに『ここで抑えてくればエースだぞ』」と、背中を押され「腕が振れた」と8回・9回を抑えた。「リーグ戦は2勝で終わっていたので、今シーズンは既に3勝している。自分でも驚き」と頷いた。「今日のゲームは自信となった。これからは力まずに、平常心で投げられる」と気持ちが吹っ切れた様子。「白鴎戦に勝てば 少し神宮に近づくと思うので頑張りたい」と力強く述べた。
■7回6点目の本塁打を放った林亮佑(2年・育英)は「将さんが逆転打を放ったので、何とか続きたいと思った。1−3、この場面では入れてくると思った。インハイのストレート、満足の行く練習が出来ているので、その結果がもたらしてくれたと思う」と、関東学園以来の2本目のホームランにも謙虚に答えた。
■7回逆転2ラン(2号)を放った主将4番・高橋将(4年・山梨学院)は「神宮に行くには、今日の試合にまず勝たなくてはならない。部員全員が分かって臨んだ」と何時にもまして気合いが入っていた。「佐藤が頑張っていたので援護したかった」。7回裏「自分が決めようではなく、飯島が出塁していたので、まず何とか1点取って同点にしようと、右打ちに徹した」。「真っ直ぐ高め、真に当たったという感触は無かった」。「チームスローガン『勝利への執着』、無我夢中で勝ちたいという気持ちで運んだ。そして、亮介にも繋がり、全員の気持ちが乗り移ったと思う。今日の勝利は、部員全員の勝利」と手放しで喜んだ。「白鴎戦も、それぞれの役割を各々が確り果たすことで、結果は付いてくると思う」と気を引き締めていた。
高橋一三監督は「昨年から上武に1勝したいという願いが叶った。昨日、今日の勝ちは神宮に繋がるという話を選手にした。昨年度までのチームは、逆転されるとズルズルと行ってしまうのがパターンだったが、今日は佐藤の粘りが、将の2ランホームラン(逆転)を呼び込んだ」。「選手たちの勝ちたいという思いが、ベンチに戻ってきても気迫を感じるようになった。佐藤が四死球でベンチに戻ってくると将を始め選手全員が励まし勝ちに拘る。今はそうした雰囲気がチーム全体にある」と、チームの変貌に笑みを浮かべた。「将(主将)がチームを自然に上手く引っ張ってくれている」。「今日は決める所で決められる犠打も出来た。それが相手チームの失策を生み、相手を崩した。投打が噛み合い、チーム状況は良 くなっている」。「昨年の今頃は8連敗だった。それにしても、ここまで選手がやってくれるとは思わなかったね」。「関東学園戦はなかなか点が取れずに苦しんだが、上武の第1戦(6対1)の勝ちが大きかった。そして、今日の勝ちは選手の自信に繋がる勝ち」と感慨深げ。「 内は守って守って何とか戦っているチーム。次は白鴎戦。秋には勝っているが強いチーム。油断しなければ良い戦いができる」と第4節を睨んだ。目の前にある山を一つ一つ越えると、その先に悲願の神宮が見えてくる。(H・K)
| アルバム1 | アルバム2 |

Copyright (C) 2010 YGUPC. All Rights Reserved.