山梨学院パブリシティセンター
YGU留学生ふるさと交流大使プロジェクト中間報告会
〜中国でのガイダンスを踏まえ山梨県の観光の問題点を指摘〜
〜やまなし観光推進機構が全面的なバックアップを発表〜

「YGU留学生ふるさと交流大使プロジェクト」中間報告会が4月20日、山梨学院広報スタジオで行われた。このプロジェクトは山梨学院大に留学している8名がメンバーとなり、山梨県の魅力を留学生や留学前の学生に伝え、帰国後に山梨県を「第二の故郷」として魅力や愛着を持ってもらおうと昨年11月にスタート。この日は、プロジェクトメンバー8名とアドバイザー教員の山梨学院大現代ビジネス学部の伊東洋晃准教授、さらに社団法人やまなし観光推進機構の野田金男理事長が出席し県内の報道機関に対しプロジェクトの進捗状況などが報告された。プロジェクトの進捗状況として、今年3月に中国で行った「留学生やまなし魅力ガイダンス」の模様やその際に行ったアンケート調査の分析結果、さらに今年5月に実施する新留学生への「やまなし魅力ツアー」の概要などを報告。また、野田理事長からは「やまなし観光推進機構」としてプロジェクトを全面的に支援したい旨が発表された。
中間報告会では代表の現代ビジネス学部4年の劉 瀚陽(リュウ カンヨウ)さんがプロジェクトの概略やこれまでの経緯を説明。副代表で情報収集役を務める現代ビジネス学部4年の鄭 新(テイ シン)さんが3月に中国の蓬莱市日本語専修学校と煙台市桜花日本語学校で行った「留学生やまなし魅力ガイダンス」の様子を報告した。ガイダンスの様子はその時に撮影したビデオと写真で紹介し、中国の学生が熱心に見入っている様子が映し出され、その時の様子について鄭さんは「山梨に対する期待の様子が瞳の中に描かれていた」と語った。中国の学生たちの反応として、留学先(都市)や学校生活に一番興味があり、“経済基盤が良いか”“アルバイトが探しやすいか”などの質問が多かったという。さらに、その際に行った山梨県や山梨県の観光に関するアンケート調査の分析結果についての報告も行われた。
以下、分析結果を要約・・・
1.山梨県は富士山以外の観光地の認知度が低い。
富士山の認知度は8割近くあるが、県内の観光施設については9割以上の人が認知していないため、宣伝の方法や方向に改善の必要があると思われる。
2.山梨県の観光専門紙(中国語)の不足
中国人には山梨県を観光してみたい意思が8割近くあるが、中国語で書かれた観光専門紙がほとんどないため、観光に不安な点がある人が多い。それらを充実させるとともに、言語について不安な人も多いため山梨県の観光ガイド(通訳)の増員も必要である。
3.潜在的な観光資源の見逃し
山梨県には代表的な観光地がいくつかあるが、それ以外にも見所がたくさんあるので、観光資源を再発見する必要がある。

プロジェクトにアドバイザー教員として関わった伊東洋晃准教授が「異文化の中で生活を行って醸成されるイメージは大切です。留学生の中国での広報力には期待が持てる」と述べ、社団法人やまなし観光推進機構の野田金男理事長が「やまなし観光推進機構としてこのプロジェクトにコラボレーションしたい。留学生が山梨県に対し魅力や愛着、誇りを持ちインバウンド観光に協力して欲しいので、まずは山梨県について知ってもらうことから始めたい。今後はプロジェクトチームと連携し、全面的に企画をバックアップしたい」と今後の方向性について語った。

今後プロジェクトチームでは、4月25日にやまなし観光推進機構と連携し、メンバー全員で「留学生やまなし魅力ツアー」の行程作成のための富士五湖エリアの現地視察を行い、5月23日に新留学生40人を対象にしたツアーを実施する。(Y.Y)
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