山梨学院パブリシティセンター
やまなし学研究2010 開講
〜新年度テーマ「山梨の農と食」・「甲斐の国人物伝」〜
〜第1回講座「農業は大きなビジネスチャンス」〜

山梨学院生涯学習センター(永井健夫センター長)の人気講座「やまなし学研究2010」が4月23日、大学生涯学習センター講義室で第1回講座を開講させた。「やまなし学研究」は一般の社会人と総合基礎教育科目として履修する大学生がともに学ぶユニークな講座。山梨の文化・社会・風土について学ぶ地域学研究として、向学心豊かな中高年から高い支持を得ている。7年目を向えた2010年のテーマは「山梨の農と食」とおなじみの「甲斐の国人物伝」。受講登録料制に切り替えたにもかかわらず「農」と「食」をテーマに据えたこともあってか、20代・30代の応募も増えて希望者が殺到、募集わずか1週間で定員に達した。23日の第1回講座は、日本農業の新しいカタチを追求している山梨県中央市の農業生産法人・サラダボウル社長の田中 進さんが「山梨でアグリビジネスは成長可能か?−農業は大きなビジネスチャンス−」と題して講義を行い、約100人の受講者が熱心に聞き入った。
冒頭で挨拶した永井健夫生涯学習センター長は「やまなし学研究は、2つの柱で組み立てており7年目を向かえました。今年度の柱は山梨ゆかりの人について学ぶ好評の「甲斐の国人物伝」と、農業と食をめぐる問題に関心が高まっている事を受けて「山梨の農と食」をもう一つの柱と致しました。毎年大勢の方に応募して頂きながら、講義室の収容能力の関係で受講して頂ける方に制限があるのが悩みです。今年度から受講者登録料(全14回分2000円)を頂くことにしたのは、より熱心に学ぼうとされる方を優先してはどうかという配慮からでございます。より良い形で推移できるよう努力していきたい」と語った。
第1回講座の講師田中 進氏は、大学卒業後10年間金融機関に勤務した後、ビジネスとして農業に取り組もうと故郷の中央市に帰り、農業生産法人・株式会社サラダボウルを設立した若手経営者。遊休農地を借りて事業をスタートさせ、斬新な物作りと人作りに取り組んでいる自らの農業経営について、NHK全国放送で紹介された放送番組やパワーポイントを使って判り易く説明した。講義の中で田中氏は「農家の次男坊に生まれ、子供の時は農業が嫌だった。東海銀行や外資系保険会社で働き、ベンチャー起業家をサポートする仕事をさせて頂くうちに、自分でやりたいと我慢できなくなり、親の背中を見て育ったDNAから、ビジネスとして農業を選択した」と語り、平成16年に設立した自らの農業生産法人の取り組みについて「20人程度のド素人が集まってやっている会社だが、農業をビジネスにしようと情熱を燃やして取り組んでいる。農業にマーケティング理論を持ち込み、買い手が何を求めているかを追求し、需要があるものを商品化する事に努めている。お客様の満足度を追求した結果、ロスが少なくなり利益率がアップした。研修制度を導入し、年間100人ぐらいを研修生として受け入れている。農業で自立できる人材を育てることにも情熱を持って取り組んでいきたい。他の産業と同じで、創意工夫すれば農業には大きなビジネスチャンスが広がっている」と講義を結んだ。
やまなし学研究2010は、23日の第1回を皮切りに、山梨学院50周年記念館(クリスタルタワー)6階生涯学習センター講義室を会場に、「山梨の農と食」と「甲斐の国人物伝」を交互に開催する形で、12月17日まで全14回実施される。(参加者募集締め切り)(M.I)
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