山梨学院パブリシティセンター
高校総体サッカー 3回戦
〜山梨学院高6−1韮崎高を下しベスト8進出〜
〜横森巧総監督・吉永一明監督体制で再挑戦〜

第62回山梨県高校総体サッカー競技兼関東大会予選は4月25日、県内5会場で3回戦7試合が行われた。正月の全国高校選手権で初出場初優勝の快挙を成し遂げた山梨学院高サッカー部は、6度目の挑戦で日本一の王将となった横森巧監督が総監督の立場に戻り、吉永一明ヘッドコーチが監督に昇格して全国制覇再挑戦を始動させた。初戦の2回戦で上野原高を11−0で下し3回戦に進出した山梨学院は、名門韮崎高をホームの山梨学院和戸サッカー場に向かえて対戦した。試合は山学が先制して折り返したが、後半20分に韮崎が同点に追いつく展開となった。山学イレブンは追いつかれた直後からFW陣とMF陣の連携が良くなり、立て続けにゴールを奪い、結果的には6−1の大差で伝統校を下し、ベスト8に進出した。5月8日に行われる準々決勝で都留高と対戦する。


生まれ変わった山梨学院チームは、主将となった新司令塔のMF宮本龍(3年)、守りの中心DF関篤志(3年)ら昨年からの主力メンバーと、長身FW白崎凌平(2年)、FK得意のDF荒木克仁(2年)、新守護神伴野宏美(2年)らの新戦力で韮崎戦に臨んだ。加部未蘭・諸井孝太らは怪我のためベンチ入りを外れた。
試合は午前10時に韮崎のキックオフで始まった。山学の布陣は選手権の時と同じ4−4−2、白崎凌平と遠藤裕介(3年)の2トップ。韮崎は4−5−1の布陣、河西涼平(3年)の1トップ。ボールの支配率は明らかに山梨学院が上回った。試合開始早々から、山学イレブンは韮崎ボールに積極的に詰めより、プレッシャーをかけてボールを奪い、試合を一方的に支配した。得点が入ったのは前半28分、左CKのボールをMF長谷川紫貴(3年)がゴール前に上げ、関篤志らが絡み、こぼれたボールを白崎凌平がヘッドで押し込み先制した。
サイドが変わった後半も山学が一方的にゲームを支配したが、11分のMF堤建太(3年)の決定的シュートを韮崎のGK長田拓也(3年)にファインセーブで防がれるなど、なかなか追加点を奪えなかった。そして、1点リードしているという気持ちから、チームの動きが一瞬緩慢になった。カウンター攻撃からのワンチャンスに賭けていた名門校は、そのすきを見逃さなかった。後半20分、FW手塚昌希(3年)の右足から振り抜かれたミドルシュートが、山学のゴールネットを揺らした。1−1同点、試合は振り出しに戻った。
しかし、山学イレブンに動揺はなかった。まるで目覚めたようにMF陣の動きとFW陣との連携が良くなり、相手ボールにより強くプレッシャーをかけるようになった。28分、ゴール正面に持ち込んだボールを主将宮本龍が落ち着いて右隅に蹴り込み2−1、さらに30分に再び宮本がヘディングを決め3−1、33分に後半途中出場のMF金井彰太(2年)がゴール、1分後の34分に長谷川紫貴ゴール、連続得点で一気に突き放し、ロスタイムに後半途中出場のFW本庄勇人(3年)が駄目押しゴール。結果的には6−1の大差をつけて名門韮崎を下し、ベスト8に進出した。

第62回山梨県高校総体サッカー 3回戦 (4/25)於 山梨学院和戸サッカー場

山梨学院高 6
{前半1−0}
1 韮崎高
{後半5−1}
得点 白崎凌平・宮本龍2・金井彰太・長谷川紫貴・本庄勇人(山学)、手塚昌希(韮崎)

宮本龍主将「新人戦では自分たちから崩れたが、今日は同点にされた後に立ち直って克服したので、少しは成長したと思う。自分たちは何も取っていないので、一戦一戦大切に戦って勝利を掴み取っていきたい」新主将は自らの気持を引き締めていた。吉永一明監督「今の段階は全員に競争してもらい、試合当日にメンバーを発表している。まだまだ課題は多いが、チームとして同じ方向を向いてやれている。次のゲームでいいゲームがやれるようにしっかり作っていきたい」新監督は闘志を胸に秘め、静かに新たな航海に船出した。 (M.I)
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