山梨学院パブリシティセンター
●第62回春季関東地区高校野球山梨県大会(大会8日目)
□山梨学院 日大明誠に  薄氷の勝利  7対6
□青山 8回表 左線に2点勝ち越し殊勲打 準決勝へ

第62回春季関東地区高校野球山梨県大会(大会8日目)は5月1日、甲府市の小瀬球場で4試合が行われた。第2試合は、夏の覇者・山梨学院大学附属高校と2回戦でシード校の塩山高校を破り勝ち上がってきた日大明誠高校との1戦が行われた。先攻の山梨学院は1回表、主将1番・松浦航平(3年・青葉緑東)が野手失策で出塁し、犠打と内野ゴロで三塁に、主砲4番・小林夏樹(3年・長野北シ)の左前適時打で、松浦が生還し1対0と先取した。2回表には、四球と死球で無死一二塁、犠打などで二死二三塁とし、主将1番・松浦が左前適時打し2対0とした。しかし、5回裏から、右腕・土屋直之(2年・甲府南シ)を継投した右腕・名取貴広(3年・若草中)が、四球と2安打で一死満塁とし、6番打者に右前適時打され3対1、さらに暴投し3対2とされた。6回裏、名取からマウンドを託されたエース左腕・中根龍也(3年・大田シ)は、左前安打と死球などで一死二三塁とし、3番打者に2点適時打され3対4と逆転を許した。山梨学院は8回表、2番・鈴木悠介(3年・青葉緑東シ)が左前安打で出塁し、盗塁し、主砲4番・小林が右前に弾き飛ばし、鈴木が生還し4対4。二死一二塁として、7番・青山祐己(3年・浦安シ)が、左線に2点適時2塁打の殊勲打を放ち6対4。また、途中交代の捕手8番・相馬彰吾(3年・猿橋中)が、中前適時打し7対4と貴重な追加点を叩きだした。山梨学院は9回に7対6とされ、二死二塁で、9番代打に中前安打されるが、中堅手・主将の松浦が捕手・相馬に好返球し、相馬が同点走者を封殺しゲームセットとした。薄氷の勝利を掴んだ山梨学院は、関東大会出場を賭けて、5月3日午前10時00分小瀬球場で、第1シード校を破った日川高校と準決勝を戦う。


第62回春季関東地区高校野球山梨県大会(大会8日目)於 小瀬球場

山梨学院
2
1
0
0
0
0
0
4
0
7
日大明誠
0
0
0
0
2
2
0
0
2
6

[山梨学院]
投手:土屋〈5回、61球、6安打、1四球、1三振〉
投手:名取〈1回、27球、3安打、1暴投、1四球、2失点、2自責点〉
投手:中根〈4回、61球、5安打、1犠打、1四球、1死球、4三振、2失点、2自責点〉
捕手:杉田    相馬  2盗塁刺  3盗塁
  二塁打  青山     
[日大明誠] 
投手:鈴木〈9回、111球、9安打、4犠打、2四球、1死球、3三振、7失点、6自責点〉
捕手:早川  1盗塁
  二塁打  齋藤  早川

☆先攻の山梨学院は1回表、主将1番・松浦航平(3年・青葉緑東)が相手野手の失策を誘い出塁。2番・鈴木悠介(3年・青葉緑東シ)の犠打で二塁に進塁。3番・山田凌(3年・八王子シ)の内野ゴロの間に三塁に進塁した。ここで、昨日、無安打の4番・小林夏樹(3年・長野北シ)が、「昨日は繋ぐ野球が出来なかった。帰って特打した」と、「インコースよりの真っ直ぐ低め」を左前に運び、松浦を生還させ1対0と先取点を奪った。
☆その1回裏、昨日9回1イニングを好投した右腕・土屋直之(2年・甲府南シ)と怪我で戦列を離れていた捕手・杉田康太郎(3年・羽村シ) が先発。土屋は立ち上がり内野ゴロ、空振りの三振とした二死後、3番打者に中前安打されるが、4番打者を外野フライに打ち取りまずまずの滑り出し。
☆山梨学院は2回表、先頭打者6番・花澤冴俊(3年・千葉市シ)が四球。続く、7番・ 青山祐己(3年・浦安シ)が死球で無死一二塁。8番・杉田康太郎(3年・羽村シ)のバントを相手投手が上手く処理し、三塁封殺で一死一二塁。投手9番・ 土屋直之(甲府南シ)の犠打で二死二三塁とすると、主将1番・松浦航平(3年・青葉緑東)が、「甘く入ってきたスライダー」を左前適時打し2対0とした。
☆5回裏、4回を6安打散発の零封と粘りの投球をする右腕・土屋直之(2年・甲府南シ)から、昨日中継ぎで好投した右腕・名取貴広(3年・若草中)にスイッチ。名取は2番打者を内野ゴロに打ち取り順調な立ち上がりかと思えたが、3番打者に四球を与えると、2安打され一死満塁とされた。続く、6番打者に初球を右前適時打され3対1。7番打者を右飛に打ち取り二死満塁としたが、8番打者の2-1からの4球目を暴投し、3塁走者に生還され3対2とされた。
☆6回裏、山梨学院はエース左腕・中根龍也(3年・大田シ)を投入。中根は、先頭打者の9番打者に左前安打、1番打者に死球、2番打者に犠打を決められ一死二三塁とされた。続く、3番打者に左線に2点適時打され3対4と逆転を許した。
☆山梨学院は8回表、先頭打者の2番・鈴木悠介(3年・青葉緑東シ)が左前安打で出塁すると、一死後、4番・小林夏樹(3年・長野北シ)の1-1からの3球目に盗塁。小林は1-2からの「スライダーが真ん中に入ってきた」と右前に弾き飛ばし、鈴木が生還し4対4。二死後、6番・花澤冴俊(3年・千葉市シ)が左前安打し二死一二塁とした。続く、7番・ 青山祐己(3年・浦安シ)が、「監督から打てのサインがでたので、一振りに集中した」と、1-0からの「内から入ってきた甘いスライダー」を左線に2点適時2塁打の殊勲打を放ち、6対4と再びリード。さらに、三塁に青山をおき杉田から代わった捕手8番・相馬彰吾(3年・猿橋中)が初球を中前適時打し、7対4と貴重な追加点を叩きだした。
☆その9回裏、エース左腕・中根龍也(3年・大田シ)は、先頭打者の4番打者に右前安打されるが、5番代打を空振りの三振に打ち取り、続く6番代打を遊撃ゴロに仕留め6-4-3の併殺でゲームセットと思いきや、二塁手の捕球失策で一転、一死一二塁とした。中根は7番打者に左越え適時二塁打され7対5。8番打者に中儀飛され7対6とされ、二死二塁で、9番代打に中前安打され万事休す。中堅手・主将の松浦航平(3年・青葉緑東)は冷静に処理すると、捕手・相馬彰吾(3年・猿橋中)に好返球し、相馬が同点走者を封殺しゲームセットとした。

■8回表の二死から逆転勝ち越し2点適時2塁打の殊勲打を放った7番・ 青山祐己(3年・浦安シ)は「何時もは犠打やセーフティーバントが多いが、監督から『打てのサイン』が出たので一振りに集中した。内から入ってきた甘いスライダーを叩いた」と、殊勲の一打に胸を張った。
■5打数4安打2得点と活躍した4番・小林夏樹(3年・長野北シ)は「昨日の試合で遅い球に、前に突っ込み抑えられたので、昨日、センターから右に打つ練習をした。その成果が、今日は出て繋ぐ野球が出来た。次の試合も、センターから右を狙う繋ぐバッティングに心掛けたい」と、笑顔で答えた。
主将1番・松浦航平(3年・青葉緑東)は「負け試合だった。1・2回点を取って、その後の3回以降の攻撃ができなかった。8回、点を取り逆転してから、ディフェンスの集中力が切れ失点したが7対6で勝てた。運が良かった。この勝ちを無駄にしないように、間が1日あるので練習し、気持ちを切り替えて、野球部全員で関東大会出場を目指し、次の試合に挑みたい」と、後に引きずらないようにと気持ちを切り替えていた。
須田喜照監督は、開口一番「今日は負け試合。勝てたのが不思議。プレッシャーに弱すぎる」とピシャリ。「普通にプレーしてくれれば良いのに、打撃陣は甘いボールを待てずに、難しいボール球に手を出しすぎ、夏樹(小林)だけが甘いボールを打っていた。何を考えているか分からない」と、「投手陣は、力不足」。「これでは、甲子園は程遠い」と、憤慨。記者に、明日の日川戦はと、水を向けられると「相手より、まず自分のチームのことで精一杯。間が1日あるので、確り修正したい」と、小瀬球場を後にした。(H・K)
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