山梨学院パブリシティセンター
●高校総体 サッカー・陸上一足早く開幕
~サッカーベスト4出揃う、山学・航空・帝三・甲工~
~陸上・原寿人史上初3連覇、田中結女鮮烈優勝~

第62回山梨県高等学校総合体育大会(県高校総体)は、5月12日から14日の3日間開催されるが、試合数の多いサッカーと陸上競技は一足早く先行開催された。サッカーは準々決勝4試合が8日に行われ、山梨学院高は都留高と対戦した。試合は、山学がボールを一方的に支配する展開となり8-0の大差で準決勝進出を決めた。ベスト4に勝ち上がったのは、山梨学院・日本航空・帝京三・甲府工の4校、山学は12日に航空と緑が丘で対戦する。一方、陸上競技で途方もない記録が生まれた。男子1500m決勝に進出した原寿人が、抜群の強さを発揮して優勝した。原は1年の時からこの種目を連覇しており、3連覇は前例のない快挙。記録に並ぶ事は出来ても、決して破る事は出来ない不滅の金字塔を小瀬で打ち立てた。また女子1500mで、1年の田中結女がこちらも圧倒的な強さで優勝、新星が鮮烈なデビューを飾った。
高校総体のサッカー競技は、出場チーム数が多い事と連戦を避ける配慮から、一足早く4月17日から週末ごとに競技が開催され、8日に準々決勝4試合が行われた。山梨学院高は、真夏並みの暑さとなったホームの山梨学院和戸サッカー場に都留高を向かえて対戦した。
試合は午前10時、都留のキックオフで始まった。最初の15分間は一進一退、静かに立ち上がった。山学が徐々にボール支配率を高め、25分に試合が動いた。MF宮本龍(3年 主将)がゴール前に縦パス、このボールにMF長谷川紫貴(3年)が絡み、最後はFW遠藤裕介(3年)が押し込んで先制した。その直後に都留にゴール前に攻め込まれるピンチを招いたが、GK畠山睦(3年)が好セーブで防いだ。結果的には、ピンチらしいピンチはこの場面だけで、前半だけで5-0として試合を決め、後半も3得点を追加し8-0で圧勝した。

第62回山梨県高校総体サッカー準々決勝(5/8)於山梨学院和戸サッカー場
山梨学院高 8
{前半5-0}
0 都留高
{後半3-0}
得点 遠藤2・大黒・林・長谷川・白崎・本庄・堤

宮本龍主将は「前半途中に監督に言われて相手の弱点に気付いたが、自分たちで見つけることが出来なかった。強い所と対戦する時にはこれではいけない、自分たちで相手の弱点を見抜けるようにならなければいけない」と反省していた。吉永一明監督は「良い所悪い所があった。1週間前のユースリーグ甲府東高戦はPKの得点しか取れなかったが、相手の陣形を上手く崩せてゴールを奪えた事は次につながる」と分析していた。
山梨学院高準決勝の対戦相手は、日本航空高。高校総体開幕日の12日正午から緑が丘陸上競技場で対戦する。

一方、小瀬陸上競技場では、陸上のトラック競技男女4種目の予選・準決勝・決勝とフィールド競技円盤投げ決勝などが行われた。このうち1500m決勝に山梨学院高駅伝部から、男子は原寿人(3年)、平塚祐三(3年)、笹本晴希(3年)の3人が進出、原が4分03秒99で優勝、平塚4位となった。不世出の3連覇を打ち立てた原寿人選手は「回りを囲まれていたので、残り600mで一旦前に出て、ラスト250mからロングスパートした。3連覇を狙っていたので達成できて嬉しい。昨年は関東で7位だった、今年はインターハイに行きたい」と笑顔で語った。また女子1500m決勝には、田中結女(1年)、黒岩みさき(2年)、古屋佳那(1年)の3人が進んだ。田中はスタート直後に先頭に出て、終始レースを引っ張り、次元の違う強さで圧勝した。タイムは4分35秒68、2位の内田好美(韮崎)に10m以上の大差をつけた。黒岩3位、古屋5位だった。田中結女選手は「風は意識しないようにして、自分のペースでレースをしようと心掛けました。高校に入って最初の正式レース、落ち着いて走れたので、次につながるレースが出来たと思います」とレースを冷静に分析していた。
高校スポーツ最大の祭典“県高校総体”は、12日に小瀬陸上競技場で総合開会式を行い、14日までの3日間、若きアスリートの熱き青春の戦いが繰り広げられる。 (M.I)
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