山梨学院パブリシティセンター
●関甲新学生野球2010春季リーグ戦1部(第6節1戦目)
□山梨学院 常磐に2対3サヨナラ負け 崖っぷち
□指名打者・赤池 中芝スタンド席に飛び込む本塁打

関甲新学生野球2010春季リーグ戦1部(第6節1戦目)は5月8日、栃木県の小山市運動公園野球場で2試合が行われた。第2試合は勝ち点2で並び暫定3位同士の山梨学院大学と常磐大学の第1戦目が行われた。このカードに勝って優勝に望みを繋げたい山梨学院は、マウンドにエース右腕・佐藤嘉絋(4年・清水商業)を送った。先攻の山梨学院は2回裏の一死後、エース・佐藤が、四球、犠打、右前安打で二死一三塁、続く9番打者に右前適時打され0対1と先制された。エース・佐藤は4回裏、先頭の7番・指名打者に右越え二塁打を放たれ、二塁への牽制が中前に転がる間に三塁進塁を許すと、続く8番の左前適時安打で0対2とされた。山梨学院は5回表一死後、8番指名打者・赤池勇輝(3年・甲府工業)が2-1から「直球アウトコース高め」を叩き、中芝スタンド席に飛び込む本塁打で1対2と追い上げた。8回表の山梨学院は、死球、犠打で一死二塁。続く、2番の代打・古川裕剛(3年・八王子実践)が三塁手の失策を誘い一死一三塁、3番・折居祐(3年・甲府工業)の四球で満塁とし、相手投手を降板させた。すると、主将4番・高橋将(4年・山梨学院)が代わった右腕投手から右儀飛を放ち、9番・島田拓也(3年・山梨学院)が生還し2対2の同点とした。山梨学院は9回裏、エース・佐藤が先頭の8番打者に右二塁打、犠打で一死三塁とされると、山梨学院はスクイズを警戒し満塁策を選択。エース・佐藤は、3番打者に7球目の「スライダーがインコースに入って行った。上手く引っ張られた」と一塁線を破られ、山梨学院は2対3のサヨナラ負けを喫し崖っぷちに立たされた。常磐に王手をかけられた山梨学院は、明日の午前10時から小山市運動公園野球場で第2戦目を戦う。


☆2010春季リーグ戦1部(第6節1戦目) 於 小山市運動公園野球場

山梨学院
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常  磐
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3

投手:佐藤(9回、打者39、打数29、167球、8安打、3犠打、6四球、1死球、4三振、失点3、自責点2)
捕手:本多(許盗塁2、盗塁刺1)
本塁打  赤池    二塁打  渡辺

[常      磐] 
投手:君和田(7回1/3、打者30、打数27、108球、6安打、1本塁打、1犠打、1四球、1死球、3三振、失点2、自責点1)
投手:市丸(1回2/3、打者5、打数4、21球、1犠飛、1四球、1三振)

☆先攻の山梨学院は、マウンドにエース右腕・佐藤嘉絋(4年・清水商業)を送った。佐藤は二死後に3番打者に左前安打され0-1から盗塁を許し二死二塁とされたが、4番打者を内野飛に打ち取り上々の立ち上がりを見せる。
☆2回表の山梨学院は、主将の4番・高橋将(4年・山梨学院)が相手左腕から中前安打で出塁、「盗塁のサインが出ていた。1点、1点という、一瞬の気持ちの焦りが出た」と、主将・高橋は一塁牽制で刺されチャンスを潰した。
☆その2回裏の一死後、エース・佐藤が四球で出塁させると犠打で二死二塁とされ、8番打者に右前安打され二死一三塁、続く9番打者に右前適時打され0対1と先制された。
☆山梨学院は3回表二死後、9番・島田拓也(3年・山梨学院)が右前安打で出塁。1番・渡辺貴幸(3年・甲府商業)の左前安打で二死一二塁としたが、後続が内野ゴロに打ち取られた。
☆その3回裏のエース・佐藤が、無死から2番打者に中越え三塁打を打たれ、続く3番打者に四球を与えると、4番打者の初球に盗塁され無死二三塁とされたが、エース・佐藤は4番を捕飛に、5番打者を見逃しの三振に、6番打者を一塁ライナーに打ち取り粘りの投球。
☆山梨学院は4回裏、エース・佐藤が無死から7番・指名打者に右越え二塁打を放たれ、二塁への牽制が中前に転がる間に三塁へ、続く8番の左前適時安打で0対2とされた。
☆山梨学院は5回表一死後、8番指名打者・赤池勇輝(3年・甲府工業)が2-1から「直球アウトコース高め」を、右中間スタンド席に飛び込む本塁打で1対2と追い上げる。
☆8回表の山梨学院は、9番・島田拓也(3年・山梨学院)が死球で出塁すると、犠打で一死二塁とした。続く、2番の代打・古川裕剛(3年・八王子実践)が三塁手の失策を誘い一死一三塁、3番・折居祐(3年・甲府工業)の四球で満塁とし、相手投手を降板させた。すると、主将4番・高橋将(4年・山梨学院)が、代わった右腕投手から右儀飛を打ち、9番・島田を生還させ2対2の同点とした。
☆8回裏の山梨学院は、エース・佐藤が先頭打者を死球で出塁させ、犠打で一死二塁とされる。続く6番打者を一塁飛、7番指名打者を三塁飛に抑え、味方の反撃に繋いだ。
☆山梨学院は9回表、6番の代打・山内恭平(3年・育英)が三振、7番・本多公康(4年・育英)が三塁ゴロ、8番指名打者・赤池勇輝(3年・甲府工業)が遊撃ゴロに倒れた。
☆その9回裏のエース・佐藤が先頭の8番打者に右二塁打、犠打で一死三塁とされた。ここで山梨学院は、スクイズを警戒し満塁策を選択した。エース右腕・佐藤が3番打者に「スライダーがインコースに入って行った。上手く引っ張られた」と一塁線を破られサヨナラ打を浴び、山梨学院は2対3で負けた。

■5回表に右中間スタンド席に飛び込む本塁打で1対2と追い上げた8番指名打者・赤池勇輝(3年・甲府工業)は「塁に、出ようと思い打席に立った。アウトコース高めの真っ直ぐ。手応えはあった」と、「でも、チームが負けたので嬉しさ半分です」と控えめの答え、「明日はチームが勝てるようにバットで貢献したい」と目を据え述べた。
■満塁策の後、サヨナラ打で負け投手となったエース右腕・佐藤嘉絋(4年・清水商業)は「皆に申し訳ないことをしてしまった。踏ん張らなければ」と目を伏せ、「ストレートが浮いていた。バッターにファウルされていたのでスライダーで勝負した」と唇を噛み締めた。
■主将の4番・高橋将(4年・山梨学院) は「立ち上がり、好守ともにリズムが悪かった。投手(佐藤)が踏ん張っていたのに打撃陣が援護できなかった」と、肩を落とした。「赤池のホームランでチームの雰囲気は盛り上がった」と、高橋は8回表の一死満塁のチャンスで打席に立った「最低でも1点取りたかった。犧飛で1点取れたので最低限の仕事はできた。ただ、次の2年生打者の林にプレッシャーを与えてしまったのには悔いがある」と空を見上げ、「気持ちを切り替え、気持ちを高めチームを引っ張り、明日から常磐に連勝し勝ち点を挙げたい」と主将として士気を鼓舞した。
高橋一三監督は、満塁策でエース・佐藤の7球目のサヨナラ打の球種に「佐藤は、真っ直ぐをファウルされ根負けし、変化球で勝負した。変化球で併殺狙いもあるが、あの場面では佐藤の持ち味の、直球で勝負してもらいたかった」と、スライダーで一塁線を破られた一投を振り返った。「佐藤は立ち上がりこそ、不安定だったが、徐々に球が切れて良くなった。まだ、無駄な球、四死球が多い。気持ちを強く持ち、それさえなくなれば」とエースにエールを送った。「相手投手は、ゆったりとしたフォームから『ピュー』と投げてくるのでタイミングが取りずらかったと思う」。「守備では外野とのカットプレーなど、目に見えないミスがあった。内は確り守って、少ない点数を守り抜き勝つのが勝ちパターン」と、堅守から攻めを強調した。「なんとしても、明日から勝って、勝ち点を挙げなければ、最初(上武戦)の勝ち点が生きない」と闘志を燃やしていた。(H.K)
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