山梨学院パブリシティセンター
●新留学生を対象とした「やまなし魅力ツアー」
〜山梨学院大の留学生たちが企画・運営、県が支援〜
〜富士五湖エリアを巡り「やまなし」の魅力を実感〜

今年度入学した山梨学院大の新留学生を対象にした「やまなし魅力ツアー」が5月23日、富士五湖エリアで行われた。ツアーは、「YGUふるさと交流大使プロジェクト」の一環として現代ビジネス学部4年の劉 瀚陽さんら8人が企画したもので、山梨県ややまなし観光推進機構の支援の下、新留学生38人が参加。このプロジェクトは山学大に留学している劉さんら学生が発起人となり、山梨県の魅力を留学生や留学前の学生に伝え、帰国後に山梨県を中国にPRし「第二の故郷」として魅力や愛着を持ってもらおうと昨年11月にスタート。今年の3月には中国の日本語学校で山梨県の魅力を伝えるプレゼンテーションも行った。ツアー当日は生憎の雨模様となったが、参加した38人はプロジェクトメンバーの案内で、富士芝桜まつりや西湖いやしの里根場、富士山五合目、忍野八海を見学して回り、山梨県の自然や文化、観光資源を実感するとともに、留学生同士での交流を深めていた。また、昼食には山梨県の郷土食のほうとうを食し、自然や観光産業だけでなく食文化にも触れ、有意義な一日を過ごしていた。
朝8時に大学を出発した一行は富士河口湖町本栖にある「富士芝桜まつり」の会場へ。雨で肌寒かったが一面に広がる白やピンクの芝桜の絨毯に感嘆の声をあげ、記念写真などを撮っていた。残念ながら富士山と芝桜を一緒に眺めることは出来なかったが、新留学生は「来年も来て、富士山と一緒に見てみたい」と山梨県での留学生活に心を弾ませていた。
続いて一行は「西湖いやしの里根場」を訪れ、メンバーによる茅葺屋根や機織り、伝統工芸などの説明が行われ、新留学生らは初めて見る日本の伝統的な茅葺屋根の建造物を興味深く見学し写真に収めていた。「西湖いやしの里根場」には甲冑や着物の着付け体験が出来る施設もあり、甲冑を着た男子学生は「重いけどカッコいいです」と話し、着物を着た女子学生は「美しくて気持ちが晴れ晴れします」と感想を述べた。
昼食には、山梨県の郷土料理の一つである「ほうとう」を食し、肌寒い中で冷えた体を温め、うどんとは違う食感に舌鼓を打ち身も心も温まっていた。
食後は富士スバルラインを経由し富士山五合目に向かった。富士山五合目は大荒れの天気で雨・風が強く霧が立ち込め真冬を思わせる天候。しかし強風が幸いしてか、富士山にかかる霧を吹き飛ばし、一瞬富士山の全体像が見えると留学生らは「大きい」「まだ雪がある」と興奮気味に驚きの言葉を挙げていた。
富士山を後にした一行は最終目的地の忍野八海へ。忍野八海では、湧き水に手を入れ、富士山の恵みを実感し、雪解けから湧出まで約80年かかるという自然の神秘を感じていた。また、忍野八海の周囲の建築物が中国古代建築の風格に似ているためか、遠く離れた故郷・中国を感じ笑顔の新留学生も多く、有意義な充実した一日を締め括り、帰路についた。

このツアーにアドバイザーとして同行した山梨県観光部観光振興課の石田幸司主任は報道機関の取材に対し「県としての中国へのPRは限界があるが、中国とパイプを持っている留学生と協力し、中国に山梨県をPRすることは非常に意義のあること。来年以降、山梨学院大の学生だけではなく、県内全てにこの取組みを広げ、組織作りと体制強化が図れるよう支援したい」と語った。

ツアーを企画・運営したプロジェクトリーダーの劉さんは「山梨県を知る・理解するという目的は達成することができたと思います。新留学生も楽しみながら観光資源の情報収集を行え、説明をしても熱心に聞いてくれて反応も良かったです。今回は、次回以降のプロジェクトを見据え、主に3年生以下のメンバーに案内など運営を託したが行動もスムーズで能力を感じ安心しました。今日参加した新留学生には今回の経験を元に山梨県の色々な観光資源や情報を帰国後に中国に伝え、故郷と山梨県の架け橋になってもらいです」と一日を振返り感想を述べた。(Y.Y)
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