山梨学院パブリシティセンター
●競泳ジャパンオープン2010 1日目
〜鈴木聡美が昨年に続き100m平泳ぎ2連覇〜
〜“猛烈鍛錬中”の山学大勢は体力の限界に挑戦〜

競泳ジャパンオープン2010[長水路]が、東京辰巳国際水泳場を舞台に6月4日から6日の日程で開幕した。山梨学院勢は、男女合わせて42人が出場する。今年のジャパンオープンは、国際大会の選考会を兼ねていないことから、山学大水泳部は次のステップに向けたトレーニングレースと位置づけ、パンパシフィック選手権日本代表の萩原智子・鈴木聡美・加藤 和の3人は8月に向けて、他の選手は9月のインカレに向けて、朝練習で5千m、夕方練習で7千m泳ぐ鍛錬トレーニンを続けながら、練習の成果をどこまで出せるか、体力の限界に挑む。1日目は、200mバタフライなど6種目の予選・B決勝・決勝が行われ、昨年この大会で彗星の如く現れ一躍日本のトップスイマーになった鈴木聡美が、得意の100m平泳ぎで疲労を感じさせない泳ぎで大会2連覇を飾った。
≪女子100m平泳ぎ 鈴木聡美≫
鈴木聡美(2年 九産大九州)は午前中の予選を2位で通過し決勝に進んだ。予選の時に体が非常に重く感じた鈴木は、夜の決勝レースに備えていったん睡眠を取り、ストレッチを入念に繰り返して体をほぐすことに務めた。レース直前の選手控え場では、手足や胸を軽くパンパンと叩き体を目覚めさせて決勝レースに臨んだ。5コースからスタート、50mは隣の4コースを泳ぐ杉山沙侑南(高3 日大三島)に先行され2位で通過したが、ターンしてすぐに逆転した。75mで体一つリードして最後は危なげなく1位でゴールした。タイムは1分08秒66だった。鈴木聡美選手は「ベストから2秒落ちたのは悔しいけれど、疲労を蓄積させた体で優勝できたのは嬉しく思います。初めて日本代表として出るパンパシフィック大会に向けていい刺激になりました」と話し、表彰台で手にした大会マスコットを観客席に笑顔で投げ入れた。

≪女子200mバタフライB決勝 秋山夏希・坂井菜穂子≫
この種目が得意種目の秋山夏希(1年 山梨英和)は4コース、本来は個人メドレーの選手の坂井菜穂子(4年 東京立正)は6コースでレースに臨んだ。ホーム改造中の秋山にとっては、レース感覚を確認するためのレース、50mを4位で入り100mからゴールまでは3位をキープして2分13秒06でゴールした。坂井菜穂子にとっては専門種目以外のレース、最初の50mは3位で通過したが、徐々に遅れはじめ最後は7位、2分15秒48でゴールした。秋山夏希選手は「タイム的には、これが今の現実だと思います。しかし、落ち着いて泳げてレース感覚をつかむことが出来ました」と自己分析していた。坂井菜穂子選手は「練習で泳ぎ込んでいて調整なしで向かえたが、2回ともきっちりトレーニングレースが出来ました」と主将として向かえるインカレに向けて、手応えをつかんでいた。
神田忠彦監督は「今回は成績の成果は期待していない。今のチーム状態は強化の一環の中で鍛錬期にある。疲労が蓄積されたギリギリの状態で、各選手に極力3種目出場するよう求め、どれだけのレースが出来るかを探るトレーニングレースと位置づけて臨んでいる」と語り「この状態で優勝する鈴木聡美はすごい」と述べた。 (M.I)

山梨学院勢 初日の主な成績

成績
種目
名前
学年
自己記録
大会記録
備考
優勝 100m平泳ぎ 鈴木聡美 2 1:06.32 1:08.66 大会2連覇
B決勝3 200mバタ 秋山夏希 1 2:06.62 2:13.06
B決勝7 200mバタ 坂井菜穂子 4 2:12.60 2:15.48 専門種目外
10 1500自由形 須藤勝也 2年 15:41.24 15:38.93 自己ベスト
17 1500自由形 菅原和也 3年 15:40.93 15:47.05
17 200m自由形 萩原智子 職員 1:59.52 2:03.95
24 800m自由形 野中瑞姫 2 8:43.77 8:57.91
29 100m平泳ぎ 大須 武 4年 1:03.51 1:03.84
33 200m自由形 山崎智史 4 1:56.45 1:53.11 自己ベスト
34 200m自由形 池田慶太 4 1:51.26 1:53.25

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