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 競泳ジャパンオープン２０１０は、東京辰巳国際水泳場で２日目のレースを行なった。この日の山梨学院勢は、１００ｍ自由形など６種目に男女合わせて２９人が出場した。山学大水泳部はこの大会を、猛練習中の疲労を取らずに臨むトレーニングレースと位置づけ、各選手とも疲労を蓄積させた状態でそれぞれのレースに挑んでいる。万全でないコンディションの中で、昨日１００ｍ平泳ぎ２連覇を達成させた鈴木聡美が５０ｍ平泳ぎでも決勝に進出、現役復帰し３０歳でパンパシフィック選手権代表に選ばれた萩原智子が１００ｍ自由形で決勝に進出、２人揃って４位となった。また、男子４００ｍ自由形の須藤勝也が自己ベストを４秒以上も更新する好記録でＢ決勝に進出し３位に入った他、男子４００ｍ個人メドレーの山崎智史がＢ決勝４位。女子５０ｍバタフライで下中千明がＢ決勝４位に入る健闘を見せた。
≪女子１００ｍ自由形決勝 萩原智子≫ ４コース上田春佳(東京ＳＣ)、３コース伊藤華英(セントラル)、５コース松本弥生(日体大)、６コース萩原智子(山学大カレッジスポーツセンター研究員)、決勝進出８人のうち４人がパンパシフィック日本代表という豪華な顔ぶれ。萩原は0.70のまずまずの反応でスタートした。しかし、５０ｍの通過タイムは目標にしていた２６秒台に届かず、２７秒１１で３位通過、体がまだ全盛期の泳ぎを思い出し切れておらず５６秒２１でゴールした。１位上田、２位伊藤、３位松本、４位萩原の順となった。萩原智子選手は「前半の５０ｍを２６秒台で入るつもりでいったが、駄目だった。体にベースがないのでスピードが上らない、今はまだ絶対的な自信がない。リレーメンバーで選ばれたのだから、皆と同じ５５秒台で泳がなければいけない」８月のパンパシフィック大会に向けて自らの気持と力を高めていく。 ≪女子５０ｍ平泳ぎ決勝 鈴木聡美≫ 疲労がたまった体で２日連続の決勝レース、しかも、ハイピッチで泳がなければいけない５０ｍレースはさすがにきつかった。予選５位で決勝に進出した鈴木聡美(２年 九産大九州)は２コースから飛び込んだ。あっという間に終わる種目、３２秒２３後にはゴールしていた。優勝タイムは３１秒７６で高３の杉山沙侑南(日大三島)が優勝、鈴木は４位となった。鈴木聡美選手は「予選から比べるとタイムは上ったが、２連覇出来なかった事と表彰台に上れなかった事は悔しい。調整を入れずに臨み最初は不安でしたが、この状態で２日間ともまあまあのタイムが出せた、明日につながると思います」最終日の２００ｍ平泳ぎに気持を切り替えた。 この他の山学勢も、男子陣を中心に健闘した。４００ｍ自由形の須藤勝也(２年 東京立正)がＢ決勝に進出、これまでの自己記録を４秒１７も上回る３分５５秒５２の自己ベストで３位に入る健闘を見せた。須藤勝也選手は「コーチのメニューできつい練習をしてきた。自分にはフリープランよりも合っている。大きな大会で泳ぐのは２度目で緊張したが、ジャパンの時よりもうまく泳げた。いつも前半で慌てるが、今日は終盤まで落ち着いて泳ぎ、最後の５０ｍで思い切り行くプラン通りの泳ぎが出来ました」と振り返った。４００ｍ個人メドレーの山崎智史(４年 山梨学院高)もＢ決勝に進出し４位となった。山崎智史選手は「調整なしで臨んだが、いつもの８位か９位であと少しのＢ決勝、いつもながら悔しい。４年になり試合の数は残り少なくなった、残りの日々を大切にして、インカレでは本当に結果を出す」インカレ決勝進出・表彰台を声に出して誓った。この他女子５０ｍバタフライで下中千明（２年 北陸大谷）がＢ決勝４位に入った。下中千明選手は「高２まではバタフライもやっていた、フリーと違って気軽に泳げました。明日の５０ｍ自由形が自分の種目、順位もタイムも狙っていきます」と気持を引き締めていた。また、ＯＧの加藤ゆか(東京ＳＣ)が５０ｍバタフライを制し、山学大時代から続けている５０ｍの連勝をさらに伸ばした。 神田忠彦監督は「前日の３日まで練習をして大会に臨ませたが、全員が疲れた体に鞭打って頑張っている、十分健闘している」と２日間を評価した。 (M.I) 山梨学院勢 ２日目の主な成績
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