山梨学院パブリシティセンター
● 平成22年度大学ホッケー王座決定戦
〜集中豪雨の中山学大男女ともに準決勝で敗退〜
〜女子天理に完敗・男子朝日大によもやの失点〜

第29回全日本大学ホッケー王座決定戦は7月3日、京都市郊外の立命館大学柊野ホッケー場で男女の準決勝4試合を行なった。前日の試合で、ともに早稲田大を下してベスト4に進出した山梨学院大ホッケー部は、まず女子が午前10時から天理大女子と対戦した。この日の近畿地方は梅雨前線の影響で、バケツをひっくり返したような集中豪雨に見舞われ人工芝のフィールドが水浸しとなる最悪のコンディションとなった。開始早々に失点、自分たちのホッケーが出来ないまま、2−6と完敗した。男子は午後3時から朝日大と対戦した。試合開始と同時に再び雨が激しくなり、集中力を欠いた前半7分と9分に連続2失点、ゲームそのものは一方的に支配しながら、PC(ペナルティ・コーナー)のチャンスを一度も得点に結び付けられず0−2で敗れた。アベック優勝が期待された山学大は、男女ともに豪雨の中で姿を消した。
試合会場の立命館大学柊野(ひらぎの)ホッケー場は、京都市郊外の山懐に抱かれたなだらかな丘陵地帯にあるが、この日は激しい雨に見舞われた。打つボールは、水浸しのフィールドに遮られ、前に進まない。選手にとっては相手以上に雨のフィールドと戦う試合となった。

第29回全日本大学ホッケー王座決定戦
女子準決勝 ≪山梨学院大vs天理大≫(7/3) 
於 立命館大柊野ホッケー場
● 山梨学院大 2
前半1−5
後半1−1
6 天理大 ○
三浦かおり・松瀬有里
得点者 佐々木彩乃・新井麻月・西村綾加・及川栞2・
柴田あかね

女子の試合は、開始2分に天理大の佐々木をペナルティエリア内でフリーにさせ、あっけなく先制されてしまった。5分から15分までは3連続PCを奪うなど山学大がいいリズムで攻め込んだが、この時間帯に得点を奪えなかったことが、敗因のひとつとなった。山学の攻撃を凌いだ天理は、21分から34分にかけて4連続得点、山学は26分にPCを得て、FB伴田久美(2年 須知)がシュート、GKに弾かれたがこのボールをMF三浦かおり(3年 築館)が押し込み、前半を1−5で折り返した。
後半も試合は天理ペースで進んだ。山学は、8分にMF松瀬有里(1年 各務原)がゴールを奪ったが、あとが続かず2−6で天理大に敗退した。今シーズンの山学大男子は、7人の4年生が週代わりで主将を務める主将7人制を採用しているが、女子も男子ほどユニークではないが主将2人制を取っている。主力のFW加藤彰子(4年 横田)、日本代表候補MF永山加奈(3年 桶脇)ら故障者が多い山学大は、もう一人の主将MF丁 ナリ(4年 松谷女子)が負傷を押して懸命に走り回るなど全員が健闘したが、劣勢を跳ね返せなかった。谷口育代主将(4年 羽衣学園)は「立ち上がりに自分たちのミスから失点してしまった。直後に来た連続チャンスを生かせずに悪い流れを変えることが出来なかった。2年前は怪我人がいても優勝した、再現したかった。1からチームを作り直し、インカレ5連覇を達成させたい」悔しさをこらえ、冷静に試合を分析した。ジョン・シアン女子監督は「ホッケーになっていなかった、実力不足です。大学生同士の戦いで6点も取られたのは、記憶にない。天理大は4年生中心、うちは2〜3年生主体だが、技術不測・判断ミスが多かった。試合に対する気持も天理の方が上だった、完敗です」インカレに向け夏場にもう一度作り直すと語った。

第29回全日本大学ホッケー王座決定戦
男子準決勝 ≪山梨学院大vs朝日大≫(7/3) 
於 立命館大柊野ホッケー場
● 山梨学院大 0
前半0−2
後半0−0
2 朝日大 ○
なし
得点者 中湯一志2

男子の試合は、序盤の不可解な判定で流れが朝日大に傾いた。前半7分と9分に山学選手は、審判が笛を吹くものと決めつけ、一瞬プレーやめた。ここから連続2失点してしまった。雨の序盤戦で、集中力を欠いてしまったプレーが最後まで山学ベンチに重くのしかかった。フィールドのボールが転がらないため、ドリブルはほとんど不可能、パスもつながらない。両軍ともロングスイープを多用する試合展開となった。山学大は、朝日大対策を十分研究して臨んだが、得意のパスホッケーが出来なかった。前半4回、後半6回獲得したPCのチャンスをことごとく逃すなど、引いて守る朝日大DF陣と豪雨に阻まれて、自分たちの力を発揮することができなかった。後半はほとんど一方的に攻め続けたが、最後までゴールを割れなかった。今週の主将久保貴寿ゲームキャプテン(4年 不来方)は「言い訳になるので雨のせいにはしたくない。立ち上がりの失点で流れを悪くした。しっかり回してつなぐ自分たちのホッケーが出来なかった。何度もあったチャンスを得点に結び付けられなかったことが敗因。インカレでは雪辱して、優勝します」けっして敗因を雨のせいにはしなかった。寺本祐治男子監督は「1点が遠かった。梅雨時などで雨は計算していたが、ここまでボールが転がらないのは想定外。戦力的には充分な厚さがあるが、点が取れないことで攻撃に焦りが出た。日本リーグを優勝したことで勝てると思った面もあったかな、朝日大の方がひたむきだった。精神的なムラを克服するよう、もう一度チームを作り直したい」気持をインカレでの雪辱優勝に切り替えた。 
決勝戦は明日4日、同じ立命館大柊野ホッケー場で、女子は天理大対東海学園大。男子は、朝日大対立命館大の組み合わせで行なわれる。(M.T)
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