山梨学院パブリシティセンター
■第92回全国高等学校野球選手権山梨大会開会式
■ 前回優勝の山梨学院を先頭に 40校38チーム行進
■河西歩果さんの始球式で球児の熱戦の火蓋が切られた

山梨県高等学校野球連盟と朝日新聞社は7月10日、小瀬球場で開会式を行った。山梨学院の萩原綾(3年)さんの司会進行でスタート。山梨学院と東海大甲府のブラスバンド員約120名の演奏『栄冠は君に輝く』にあわせて、甲府湯田のバトントワリング、甲府一・甲府西・巨摩・谷村工・山梨の女子マネージャーが各旗と各校のプラカードを持って入場。選手は、前回、優勝の山梨学院、準優勝の甲府工、続いて組み合わせ順、その後に開幕試合の甲府東と甲陵の順に、40校、38(石和・園芸・笛吹は合同)チームが、それぞれの掛け声で入場行進を行った。2年連続制覇を狙う山梨学院は、松浦航平主将が優勝旗を、校旗を小林夏樹選手が持ち、その後を18名の選手が、元気に胸を張り、腕を振り、足をあげ行進。スタンドのチームメートや保護者などに勇士を披露した。選手が整列後、山梨のエース・安形啓さんの、練習中での逝去を悼み黙祷が捧げられた。山梨県高野連の渡邊圭一郎理事長の開会宣言で、国旗、高野連旗などが掲揚され、前回優勝校の山梨学院の松浦主将から優勝旗が返還された。金井光宣大会会長は「甲子園を目指し、技と精神力と体力を余すところ出し尽くし、悔いのない戦いを展開してください」と挨拶。増穂商の相川強主将は「甲子園を目指し、練習に励んできた最高の友を信じ、支えとなってくれた両親や指導者への感謝の気持ちを忘れず、人々に勇気や感動を与え、この山梨の夏を熱く盛り上げることを誓います」と爽やかに選手宣誓を行った。開幕試合での始球式はフィギュアスケートの河西歩果(三珠中・2年)さんが行い、高校球児の熱戦の火蓋が切られた。


■スタンドで声援を送る山梨学院の長谷川舜(2年)選手は「一生懸命練習して来て、ベンチ入りの戦いには敗れ悔しかったが、今は、心からベンチ入りの選手がベストの状態で試合が出来るように努めたいと燃えている。特に3年生には、憧れもあって、学ぶ所も多くあるので1日でも長く一緒に過ごしたいので、甲子園の決勝まで行けるようにチームの一員として一生懸命サポートして行きたい」と目を輝かせていた。
■子供達の晴れ姿を見守る山梨学院野球部保護者会長の青山純一さんは「子供達の勇士を見れて嬉しい。今まで厳しい練習を積んできて、他のチームに比べて頭一つ出ていると思います。監督さんやコーチさんの、教えの通り一戦一戦、驕らず練習通りやってくれれば、自ずと結果が付いてくると思います。ややもすると、選手は相手の力に合わせてしまうという弱点があったので、この夏は大差で勝てるチームには大差で勝ってもらいたい。言う迄もなく既に選手は、認識していると思うので、この夏は安心しています。今日の立派な姿を見て、子供達は再び甲子園の土を踏んでくれると思います」と愛情を込めて語った。
■優勝旗を持ち行進し返還した山梨学院の松浦航平(3年)主将は「行進中、いよいよ始まったと実感した。前回の優勝旗は先輩達が勝ち取ったもの。今度は自分達の手で勝ち取りたい。3年生最後なので、笑って終われるようにしたい」と気持ちを戦いモードに切り替えていた。
■山梨学院野球部選手を引率した田中信幸部長は「選手達は臆することなく堂々と行進した。試合でも臆することなく、堂々とピンチになってもあたふたせずに慌てずに、監督やコーチとやってきたことを信じて、力んだりせずに、平常心で戦ってもらい、9回が終わったら勝利をものにしているという戦いをしてもらいたい。ヒーローは裏方の御蔭と感謝し、勝つことが全員の喜びになってほしい」と、選手達の行進に目を細めていた。
■開会式で司会の大役を務めた萩原綾(山梨学院放送部・3年)さんは「大変緊張いたしました」と開口一番。「昨年、顧問の先生から開会式の司会を務めるように言われ、光栄に思いました」と頷いた。「原稿は組み合わせが決まってからだったので、一週間前にいただき猛練習をしました」と。本番では落ち着いて、間合いも良く聞き取りやすかった筈だが「元々、滑舌が悪いので、失敗はなかったのですが、今日の出来は85点」と合格点は付けたものの自分に厳しい。それでも「とても達成感があります」と司会の醍醐味を満喫していた。「これからは、球児を見習ってマイクをペンに持ち替えて、センター入試の受験勉強に頑張ります」と球場を後にした。
■ブラスバンドの金子英未(山梨学院吹奏楽部長・3年)さんは「選手一人一人に思いが届くように精一杯演奏しました。コンテストでは良きライバルの東海甲府ですが、今日は同じブラスバンドのチームとして、良い演奏が出来たと思います。演奏レベルは別として100点です」と笑顔で安堵の表情を見せた。
■7•13韮崎決戦から、山梨学院の戦いは始まる。吹奏楽部の『突撃のテーマ』『勝つぞ山学』など、軽快な応援歌が小瀬球場を覆い尽くすことだろう。山梨学院の壮行会で、齋藤佑己生徒会長(3年)は「辛く苦しい戦いが始まります。皆さんは 決して孤独ではありません。山梨学院生全員が応援しています。これから始まる戦いを共に頑張りましょう」と激励した。山梨学院は全校生徒が一丸となって戦う。その先には、何物にも代えられない宝物が、球児や全校生徒にもたらされる筈。暑い夏を完全燃焼してもらいたい。(H.K)
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■山梨学院の登録者

指導者 部長 田中信幸、監督 須田喜照、コーチ 田中康二
選手 1 中村太星(2年・投・山梨都留シ)、2 杉田康太郎(3年・捕・羽村シ)、3 山田凌(3年・一・八王子シ)、4 花澤冴俊(3年・二・千葉市シ)、5 青山祐己(3年・三・浦安シ)、6 鈴木悠介(3年・遊・青葉緑東シ)、7 小林夏樹(3年・左・長野北シ)、8 主将・松浦航平(3年・中・青葉緑東シ)、9 田口蒔人(2年・右・青葉緑東シ)、10 名取貴広(3年・投・若草中)、11 中根龍也(3年・投・大田シ)、12 相馬彰吾(3年・捕・猿橋中)、13 小林義弘(1年・内・千葉市シ)、14 鈴木孝昌(2年・内・八王子シ)、15 丸山陵司(2年・内・調布シ)、16 広瀬直紀(1年・投・富士河口湖シ)、17 角田晧太(3年・外・千葉市シ)、18 大 平智徳(3年・外・八王子シ)、19 三上星(3年・外・八王子シ)、20 平間凛太郎(1年・投・世田谷シ)
記録員 記録員 戸松萌(3年)、内藤ゆかり(2年)
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