山梨学院パブリシティセンター
● 日本学生選手権水泳競技 2日目
〜女子400mメドレーリレー2年ぶり優勝〜
〜学校対抗山学大女子トップに躍進2連覇か〜

第86回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)競泳競技は9月4日、東京・辰巳国際水泳場で2日目の競技男女5種目の予選・決勝を行った。初日の100m平泳ぎで鈴木聡美が2連覇を飾るなど3人が表彰台に上った山梨学院大は、2日目も6人が決勝進出を果たした。200m自由形の山岸奈央と200m個人メドレーの村上優海が揃って4位、100mバタフライの中坊彩と男子200m個人メドレーの山崎智史の2人が6位に入った。そして最後に、あと一歩の所で表彰台を逃していた山学大チームに歓喜の時が訪れた。2日目最終種目の女子400mメドレーリレー、下中千明・鈴木聡美・中坊彩・前原優理の4人が心をひとつにして優勝を勝ち取った。昨年は準優勝で2年ぶりの優勝、表彰台に上った4人は、満面の笑顔を山学応援席に向け"応援ありがとうポーズ"を決めた。山学大女子は2日目の段階で、日体大を抜きトップに躍り出た。


下中健闘・鈴木猛追・中坊激泳そして前原感涙(女子400mメドレーリレー)
山学大チームは、写真左から下中・鈴木・中坊・前原の4人。第1泳者の下中千明(2年 北陸大谷)は自由形の選手、専門外の種目で健闘し7位につけた。「予選のあとコーチから決勝はお前で行くといわれ、自分の力を出し切ることだけ考えて泳ぎました」と振り返った。第2泳者は平泳ぎ日本一の鈴木聡美(2年 九産大九州)猛然と追い上げ5人抜き、トップを行く東海大の金藤に肉薄してつないだ。「金藤さんを越して1位でつなぎたかったが、中坊さんが素晴らしい泳ぎでカバーしてくれました」と語った。第3泳者は1時間前に100mバタフライ決勝を泳いだばかりの中坊彩(2年 京都外大西)疲労をまったく感じさせない激泳でトップを奪った。「個人種目では納得いく泳ぎが出来なかった。チームに貢献することだけ考えて吹っ切り、気持をレースにぶつけました」悔しさをばねに最高の貢献をした。アンカーの前原優理(3年 山梨学院高)には、昨年、近畿大のアンカー世界選手権代表の山口美咲にゴールタッチで優勝をさらわれ悔し涙がとまらなかった苦い思い出がある。今年もまったく同じ展開になった。昨日の50m自由形で優勝した日体大のエース松本弥生が激しく迫ってきた。「去年の二の舞だけはしたくなかった。全力を出すことだけ考えて周りはまったく見ませんでした、無我夢中でした。ゴール板にタッチしてすぐに電光掲示板を見上げたら、1番の文字が見えた。急に涙が溢れ出てきました」それは1年間追い求めてきた感涙の涙だった。4人は金メダルと総合優勝に大きく貢献する40点と満面の笑顔を獲得した。

個人種目決勝進出選手の感想、
200m自由形決勝で自己ベスト(2分02秒52)を出し4位と大健闘した山岸奈央(2年 春日部共栄)は「予選を落ち着いて泳げたので、決勝も同じように泳ごうと思いました。3位以内に入りたかったので悔しいです」レース後、チームメイトの鈴木・前原・下中が走り寄ってきて慰めたが、山岸の悔し涙はしばらくとまらなかった。200m個人メドレー4位の村上優海(2年 市立船橋)は「平泳ぎが専門種目で個人メドレーはサブ的にやっている程度。そんなに多く練習はしてこなかったのだが、あと一歩で表彰台だったので残念、最後のクロールがもう少し頑張れれば」と振り返った。100mバタフライ6位の中坊彩は「予選(4位)より順位を落としてしまった、みんなの思いも背負って表彰台を狙っていたので悔しい気持で一杯、リレーで取り返したい」その言葉通りメドレーリレーで最高の泳ぎを見せチーム優勝に貢献した。男子200m個人メドレーで6位に入った山崎智史(4年 山梨学院高)は「4年なのでこれが最後、インカレの舞台の決勝に残るために練習をしてきたので、残れたことが嬉しい。明日の4個メにも、リレーにもつながると思う」山学男子を4年間引っ張ってきたエースは、最後の舞台で完全燃焼を目指す。
この他、明日決勝が行われる女子800m自由形予選で野中瑞姫(2年 佐賀学園)が予選3位で決勝に進出、昨日の400mに続く表彰台を目指す。昨日の200mバタフライで準優勝した秋山夏希が800m自由形にも出場し予選16位でB決勝に進んだ。男子1500m山学トリオのうち、須藤勝也(2年 東京立正)が自己ベストを6秒以上も短縮させる泳ぎで15分32秒72の県新・山学新をマーク、予選5位で決勝進出を決めた、初の表彰台を狙う。菅原和也(3年 花巻東)は12位でB決勝進出、高山裕司(4年 津田学園)は23位だった。
神田忠彦監督は「よく頑張っている、野中と山岸はチーム戦の得点を計算していなかったので金星といえる。ただ、男子の山崎を除いて4年生が結果的に本来の力を出し切れていない。4年生はこのレースで引退するので、後輩たちに頼もしい背中を見せて卒業してほしい、明日の頑張りに期待したい。学校対抗は予断を許さない、あと1日全員で頑張るしかない」と2日間を振り返った。 (M.T)

2日目を終わった段階での学校対抗得点順位
女子ベスト5
1位 山学大 206点、2位 日体大 185点、3位 中京大 157,5点、4位 早稲田大 153点、5位 近畿大 142点、
男子ベスト5
1位 中京大 254,5点、2位 中央大 247点、3位 法政大 208点、4位 明大 153,5点、5位筑波大 150,5点、(山学大16位)

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