山梨学院パブリシティセンター
●関東大学テニスリーグが開幕
〜創部わずか5年の山学大女子が1部に参入〜
〜早慶など伝統校との短期決戦5連戦に挑む〜

学生テニス界最強リーグ戦の平成22年度関東大学テニスリーグが9月9日(雨のため1日順延)に開幕した。1部リーグの試合は、テニスの聖地有明テニスの森公園が舞台となる。大会は、9日から16日までの8日間に1部の6校が各5試合を戦う短期決戦。創部わずか5年目の山梨学院大女子テニス部が強豪校と肩を並べて1部デビューした。試合はダブルス戦2試合、シングルス戦5試合を行って勝敗を決める団体戦。山学大の開幕対戦相手は、昨年度2位の強豪専修大との対戦となった。試合はダブルス戦1勝1敗のあと、シングルス戦5試合が行われ、対戦結果は1勝4敗、トータル2勝5敗で山学大は初陣を飾る事は出来なかった。試合後、選手を集めた富岡好平監督は「これが1部リーグ、当然厳しい戦いが続く、気を引き締めて明日からの戦いに向かおう」と短期決戦5連戦に挑む選手を励ました。
山梨学院大女子テニス部は、2006年に強化育成クラブとして誕生した。関東大学テニスリーグ5部からスタート、初年度5部優勝、2007年4部優勝、2008年3部優勝、2009年2部準優勝、1部2部入れ替え戦勝利で念願の1部昇格を果たした。昇格の原動力の一人、1期生の牛山菜緒子さんは有明に駆けつけて後輩たちのプレーに声援を送った。今年度のチームは、1期生の後を引き継いだ下級生が力を伸ばし、大澤愛加(2年 学芸館)・奥田なる美(3年 堀越)・松田望実選手(2年 鳥取中央育英)・松山 愛選手(4年 静岡市立)の4人が揃ってインカレ初出場を果たし、大澤愛加がベスト16に入るなど、チーム力はさらに高まっている。リーグ戦第1戦にはこの4人に加え、大麻桃子(4年 鳥取東)、小泉嬉子(2年 宮崎商)、中島由佳梨(2年 八代白百合学園)の3人が出場した。

激闘3時間タイブレークの大接戦を制す(ダブルス2 大澤愛加・小泉嬉子組)
全てが初めての体験、1部の舞台はやはりプレッシャーがすごい、身震いするほどの緊張が襲って来た。ダブルス1の奥田なる美・中島由佳梨ペアは、昨年度インカレ・ダブルス優勝チーム重藤真知子・難波沙樹子ペアに呑まれて力を発揮できずに敗退した。しかし、大澤愛加・小泉嬉子ペアは小金井理恵・木川里奈ペアに怯むことなく、堂々と渡り合い実力を発揮した。第1セットは緊張が抜けず4−6で落としたが、第2セットに入ってボレーのミスがなくなり6−2と奪い返し、最終セットに持ち込んだ。第3セットは大接戦、どちらも譲らずタイブレークに突入した。タイブレークでも譲らず6−6、ここから大澤がボレーを決め、最後は小泉の強打を相手が返し切れずにネットにかけゲームセット。試合開始時間10時10分、終了時間13時10分、3時間の激闘を制し対戦成績を1勝1敗とした。大澤愛加選手・小泉嬉子選手ペアは「引かないで、ぶつかって行こうと2人で話し、どんどん攻めて行った。ミスもあったけど絶対勝つという気持ちが相手より強かった。明日につながる」と振り返った。

≪関東大学テニスリーグ1部 第1戦 山学大VS専修大戦≫(9/9) 於 有明テニスの森公園

 

山梨学院大

 

専修大

 

D1−1

S1−4

D1

奥田なる美・中島由佳梨

×

1-6,0-6

重藤真知子・難波沙樹子

D2

大澤 愛加・小泉 嬉子

2-6,6-4,7-6

×

小金井理恵・木川 里奈

S1

大澤 愛加

6-7,6-2,棄権

×

重藤真知子

S2

松田 望実

×

2-6,2-6

小金井理恵

S3

奥田なる美

×

4-6,2-6

難波沙樹子

S4

松山 愛

×

2-6.4-6

松重 貴子

S5

大麻 桃子

×

6-4,3-6,1-6

木川 里奈


シングルス出場選手の感想
松田望実選手「攻めるべき所で強気に攻め切れなかった、我慢すべき所で我慢し切れずに攻め急いだ。悔しいけど、すごく勉強になりました」。奥田なる美選手「足りない所、雑な所があった、気持ちに余裕がありませんでした。次は早大戦、強敵に体ごとぶつかって行きたい」。松山愛選手「第2セット3−1とリードして勝ちを意識して急いでしまった。明日からは、自分の状況と相手の状況を良く判断して、考えてプレーしたい」。大麻桃子選手は「立ち上がりはリズムよくセットを奪ったが、第2セットから1ポイントを取るのが難しくなった。ベースラインでしか動けなくなった。明日からは前に出たい」。大澤愛加選手「相手は長身でファーストサーブは強かった。1−4から粘り、取られても取り返して相手にプレッシャーをかけた。あすの早大戦ではインカレ・シングルス優勝の桑田寛子さんとの対戦となると思う、自分が出来ることを全部出して頑張りたい」。

山学大対専修大戦の試合が始まったのは午前10時10分、すべての試合が終了したのは午後8時10分だった。10時間に及んだ長い戦いのあと、ナイター照明の明かりの中で両校のエールの交換が行われた。試合後、選手を集めた富岡好平監督は「初めての戦い、これが1部リーグ、これが自分たちの現実、悔しさも含めて今日得たものを糧にしよう。当然厳しい戦いが続く、気を引き締めて明日からの戦いに向かおう」と語りかけた。取材の質問に対し三好勲コーチは「初めての雰囲気に呑まれてしまい、取れる所で焦ってミスをしたり、競った時にポイントを取り切れないケースが多かった。明日の対戦相手早大はトップチームで厳しい、残りの3戦に全力を尽くしたい。選手は、この1週間に色々な経験をしてほしい」と語った。山学大チームの対戦相手は、10日早稲田大、11日慶応大、14日東洋英和大、16日日本大となっている。チームは、力と声援でゲーム・ポイントを奪い、勝利をつかむ。 (M.I)
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