山梨学院パブリシティセンター
● 大学グレコローマン選手権 1日目
〜梶 雅晴(55s級)が圧倒的強さで優勝〜
〜大学選手権優勝と合わせ豪快に2冠獲得〜

平成22年度全日本大学グレコローマン選手権大会が10月14・15日の日程で東京・駒沢体育館で始まった。大会はグレコローマンスタイル7階級の各大学代表選手による個人戦と、個人戦の成績をポイントに換算して団体順位を競う大学対抗戦。1日目は、55s級・60s級・66s級・74s級、4階級の1回戦から決勝戦までが行われた。山学大から出場した4人のうち、55s級の梶 雅晴が大活躍した。準々決勝でインカレ3位の佐藤翔太(中大)にフォール勝ち、準決勝でインカレ準優勝の青木成樹(青学大)にフォール勝ち、決勝で柴田秀平(神大)を豪快な俵返しで投げ飛ばし、ビックポイントの大差で勝利。1回戦から決勝まで相手をまったく寄せ付けない圧倒的強さで優勝を飾った。梶は8月の全日本大学レスリング選手権(インカレ)でも優勝を飾っており、これで2冠獲得となった。2日目の15日はインカレ96s級優勝の有薗拓真ら重量級の3人が登場する。
フォール・フォール・ビッグポイントで2冠獲得
昨年までは、優勝を期待されながら今一歩の所で3位に甘んじてきた最軽量級の山学大のエース梶 雅晴(かじ まさはる・3年 育英)が、駒沢オリンピック公園体育館Aマットを完全に支配した。梶は今年3年生だが、他大学から移籍してきたため、学生の大会に出場できるのは今回が最後となる。55s級の中でも一際小柄な梶が最後の大会で完全燃焼した。1回戦は西恍大(早大)にレスリングをさせずに圧勝。準々決勝ではインカレ3位の佐藤翔太(中大)を第1ピリオドで簡単にフォール。準決勝ではインカレ準優勝の青木成樹(青学大)を第2ピリオド得意の俵返しで大きく崩しフォール勝ち。柴田秀平(神奈川大)との決勝では、第1ピリオドをローリングで3-0と取り、第2ピリオドにバックを奪ったあと持ち上げて、豪快な俵返し2連続投げ飛ばしでビックポイント大差のTF7−0で勝利した。学生大会最後の出場を1回戦から決勝まで相手をまったく寄せ付けない圧勝で制覇、インカレとの2冠をいとも簡単に成し遂げてしまった。梶 雅晴選手は「嬉しいです。寮の同じ部屋で2年間一緒に暮らしたボリス先輩がロシアに帰る時に、一緒に鍋を囲みながら『3冠を取ります』と約束しました。次の内閣総理大臣杯に勝って、先輩との約束を果たします」山学大が産んだ史上最強の5冠王、卒業した先輩ムジコフ・ボリスに3冠を誓った。

この他の山学勢は、60s級の濱本 豊(1年 山口鴻城)が1年生ながら7位に食い込む健闘を見せた。66s級の市川久文(3年 滋賀日野)74s級の大田俊平(4年 静岡稲取)は1回戦で敗退した。

高田裕司監督は「梶は学生最後の大会で優勝できて嬉しいだろうと思う。昨年の倉本一真と同じ立場で2冠を獲得、預かった我々としても責任を果たせてホッと?している。1年の濱本の7位は健闘と言える。初日の得点は14点、明日の3人に期待したい」と1日目を振り返った。

1日目が終わった段階の大学対抗得点は、2階級を制し2階級で3位に入った拓大が36点でトップを独走、ほぼ優勝を決めた。2位に早大と1年1カ月ぶり大会復帰の日体大が18点で並び、山学大は14点(梶の12点+濱本の2点)で4番手、明日の重量級で巻き返しを図る。(M.T)
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