第46回東京都大学サッカーリーグ戦第18節が10月20日行われた。暫定1位の山梨学院大は暫定8位の東京大と東京大御殿下グラウンドで対戦。ここまで山学大は16試合を戦い13勝3敗3分の勝ち点33の暫定1位。暫定2位は勝ち点は33と同じだが得失点差により日本大、また、暫定3、4位は勝ち点29で明治学院大と東京経済大。第18節、第13節(雨天延期)の2試合の結果次第では、順位の変動が大いにあり、上位リーグである関東大学サッカーリーグへの参入戦(入替戦)への出場も危ぶまれ、絶対に負けることができない一戦となった。この日の東京の天気は雨。人工芝のグラウンドには所々大きな水溜りができ、選手たちを苦しめた。山学は思うように自分たちのサッカーができ ず、前半41分に先制を許してしまう。しかし、後半前線に積極的にボールを送り、後半8分に玉川健太のシュートで同点に追いつく。山学イレブンは、その後も足を動かし続け、後半42分には途中出場の唐澤大夢がペナルティエリア前で止まったボールを押し込み、勝ち越しを果たす。その後も東大の猛攻を全員で耐え抜き、2対1で逆転勝ちを果たした。なお、2位の日大が敗れたため、山学の2位以上が確定し関東リーグ参入戦出場が決定した。
第46回東京都大学サッカーリーグ戦 第18節
≪山梨学院大vs東京大≫(10/20) 於 東京大御殿下グラウンド |
○ 山梨学院大 2 |
前半 0−1
後半 2−0 |
1 東京大 ● |
得点 添田隆司(東大)、玉川健太・唐澤大夢(山学) |
午前11時、雨・風が時折激しく吹き荒れ、人工芝のグラウンドの所々に水溜りができ、あまり良くないピッチコンディションの中で試合は始まった。雨などの影響でボールが走らず、ほとんどパスが繋がらない。ドリブルをしようにも水溜りに足やボールをとられ、自分たちの思うようなサッカーができず選手たちを苦しめた。コンディションは両チームとも平等だが、東大イレブンは落ち着いており積極的にロングボールをうまく使い山学陣内に攻め入ってくる。試合開始早々、立て続けにゴール正面で2本のシュートを相手に許してしまうが、これをGK山田純平(1年 山学高)のファインセーブで阻止する。山学イレブンは慣れない環境に苦戦し、なかなかリズムを掴めずにいた。前半39分、相手の右コーナーキックの場面で空いたスペースをうまく使われ先制を許してしまう。そのまま0対1で前半を折り返す。ハーフタイムで塚田雄二監督は「相手に勢いがあるが、受身になる必要はない。前線にボールを送り続けることでチャンスが生まれる」と選手に指示を出した。後半に入ると風雨は収まるどころかより激しさを増した。山学イレブンは塚田監督の指示通りに前線にボールを送り続けた。すると相手陣内でのプレーが増え、ボールの先取率も上がり、次第に試合は山学ペースとなる。後半8分にフリーキックのチャンスを得るとキッカーは小林翼(4年 柏陵高)。小林がゴール前にボールを入れ、相手選手にクリアされたこぼれた球を前線まで上がっていたDF玉川健太(3年 三重高)のシュートで同点に追いつく。山学イレブンは、その後も足を動かし続け、積極的に前線にボールを送り、チャンスを探る。後半42分には三角琢磨(4年 築陽学園高)のシュートがクリアされ、ペナルティエリア前の水溜りで止まったボールを途中出場の唐澤大夢(3年 甲府城西高)が押し込み、勝ち越しを果たす。その後も東大の猛攻を全員で耐え抜き、2対1で逆転勝ちを果たした。これで勝ち点3が加わり残り1試合を残して勝ち点36となった。試合後、塚田雄二監督は「最後まで粘り強く戦った結果。雨の中で受身になっている部分もあった。先制されて流れは東大だったが後半取り返せた。宿敵の東大に勝てたことは、チームにとって励みになる。あと一つ勝てば優勝なので自力優勝目指して頑張りたい」と語った。
なお、この日行われた他会場の試合で日大が敗れ、明学大・東経大がそれぞれ勝ったため、1位・山学大(勝ち点36)、2位・日大(勝ち点33)、3位・明学大(勝ち点32)、4位・東経大(勝ち点32)となった。これにより残り1試合を残して山学の2位以上が確定し、上位リーグである関東大学サッカーリーグへの参入戦(入替戦)出場が決定した。
文(Y.Y)、カメラ(小池裕太)
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