第89回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会は10月31日、3回戦8試合を3会場で行った。第1シードの山梨学院高はホームグラウンドの山梨学院和戸第1サッカー場で駿台甲府高と対戦した。台風による雨の影響も心配されたが、降雨もなく、午前10時の試合開始時には14度近くまで気温も上昇。この試合、前半の山梨学院は、FW加部未蘭を中心に、両サイドを使いながらパスを回し、攻撃のリズムを組み立てた。前半12分、フリーキックのこぼれ球をMF堤建太が落ち着いて決め、山学が先制。この後も、駿台の攻撃をかわし攻め続け、得点を重ね8−0で 前半を終えた。一方後半は、山学はパスミスが目立ち、前に向かってくサッカーが出来ず得点を重ねられずにいた。後半21分と34分に得点するが、ロスタイムに入った後半42分に駿台が心の隙と空いたスペースを突き得点。山学は、10−1で勝利したものの課題が残る結果となった。準々決勝・山梨学院は11月6日、韮崎 中央公園陸上競技場において午前11時から日川・韮崎工戦の勝者と対戦する。
午前10時、駿台甲府のキックオフで試合開始。立ち上がり山梨学院は、FW加部未蘭(3年)を中心に、両サイドを使いながら、攻撃を仕掛けた。試合が動いたのは、前半12分、フリーキックからのこぼれ球をMF堤建太(3年)が冷静にシュートし先制。17分にはコーナーキックからペナルティエリアに入りもつ れた球を加部がシュート。加部は駿台イレブンに徹底的にマークされるが、18分にも、MF白崎凌兵(2年)のシュートがゴールポストに弾かれたのを見逃さず、ゴール前に走りこみシュートし、ゴールネットを揺らした。山学はキャプテンのMF宮本龍(3年)が冷静に中盤から声を出し、積極的に攻撃を仕掛け、20分には、 MF諸井孝太(3年)のコーナーキックをDF大黒貴哉(3年)が頭で合わせ、ゴール。26分には白崎(5点目)、32分宮本(6点目)、34分白崎(7点目)、36分宮本(8点目)とゴールを量産。守っては、GK畠山睦(3年)が隙を突いた駿台の攻撃を落ち着いて処理し得点を許さず、前半を8−0で折り返した。
エンドが変わった後半は、山学のパスミスやルーズボールが目立ち始める。決定的なチャンスを活かせず、守りに入る時間も増えてきた。後半20分にベンチは動き、DF関篤志(3年)を原直之(3年)に、FW加部を遠藤裕介(3年)に、MF長谷川紫貴(3年)をMF佐藤舜真(2年)にそれぞれ交代。交代後 の後半21分、白崎からのコーナーキックを遠藤が合わせ9点目。後半33分にはGK畠山が山田修平(2年)に交代。前へ前へと攻めの姿勢でリズムを組み立てようとする山学は、34分にゴール前のこぼれ球を白崎がこの日自身3点目となるゴールを決め、ハットトリック達成。しかし、ロスタイムに入った後半42分、駿台に 空いたスペースに走りこまれ失点。結局山学は、10−1で勝利したが、攻守の切り替えとメンタル面で課題を残す結果となった。
第89回全国高校サッカー選手権山梨県大会
≪山梨学院高vs駿台甲府高≫(10/31) 於山梨学院和戸第1サッカー場 |
○ 山梨学院高 10 |
前半 8−0
後半 2−1 |
1 駿台甲府高 ● |
得点(山学側) 白崎凌兵3、加部未蘭2、宮本龍2、堤建太、大黒貴哉、遠藤裕介 |
試合後、横森巧総監督は選手たちに対し「最後まで粘って欲しかった。相手の攻撃の変化にどう対応するかが課題。ゲーム中にもっと声を出し合って修正した方が良い。失点した時に、下を向くのではなく、気持ちを切り替えて前に向かっていこう」と声を掛けた。吉永一明監督は「相手を0点におさえられなかったのは残念だが、それが今の力。後半うまくいかない場面が多く、課題が残るが、次に進む以上は、やるべきことをやって修正したい」と語った。宮本龍主将は「勝てたのは良かったが、失点の場面が課題。前半と違い後半は、前に出ることが出来ず、ボールがつなげなかった。80分通して自分たちのゲームが出来るようにしたい」と語った。
山梨学院高の次の試合は11月6日(土)、韮崎中央公園陸上競技場で午前11時から、日川・韮崎工戦の勝者と準決勝進出を賭けて対戦する。(Y.Y)
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