山梨学院パブリシティセンター
●文部科学省 新設スポーツ功労団体表彰
〜多年にわたる世界的選手育成の栄誉〜 
〜地方私学の雄 山梨学院ほか9団体〜

文部科学省(高木義明文部科学大臣)は11月1日、東京都内のANAインターコンチネンタルホテル東京で、世界的規模のスポーツ競技会において、優れた成績を挙げた選手に対し、多年にわたる支援を行った団体の栄誉を讃える新設の「スポーツ功労団体表彰」を行った。鈴木寛文部科学副大臣から、表彰団体に対して、文部科学大臣表彰状と記念品が授与された。表彰団体は、柔道で世界柔道選手権2010東京大会の金メダリスト所属の山梨学院(浅見八瑠奈48kg級)、天理大(穴井隆将100kg級)・三井住友海上(上野順恵63kg級)、レスリングで2010年シニア世界レスリング選手権大会メダリスト所属の綜合警備保障(吉田沙保里55kg級)、スケートで第21回オリンピック冬季競技大会メダリスト所属の関西大(高橋大輔フィギュア)、梅村学園(浅田真央フィギュア)、ダイチ(田畑真紀・穂積雅子スピードスケート)、日本電産サンキョー(長島圭一郎・加藤条治スピードスケート)、上月スポーツ・教育財団(高橋大輔フィギュア、長島圭一郎・加藤条治スピードスケート)の9団体。なお、地方私学の雄 山梨学院は、2004年9月にJOCが国際競技力の向上に尽力するなど、選手・指導者の活動を積極的に支援したとして、初代の「トップアスリートサポート賞」にも輝いており、これで文部科学省とJOCの初代表彰団体という偉業を成し遂げた。

▽スポーツ功労者顕彰・国際競技大会優秀者等表彰及びスポーツ功労団体表彰式は受章者など関係者約300人が出席して行われた。
▽国歌斉唱の後、新設されたスポーツ功労団体表彰は、スポーツ功労者顕彰73名(世界競技大会1位41名、記録更新者1名、当該選手指導者31名)、国際競技大会優秀者等表彰191名(世界競技大会2位3位62名、ジュニア競技会1位18名、ユニバーシアード競技会1位29名、当該選手指導者82名)の後に行われ、山梨学院は下田正二郎スポーツセンター長が鈴木寛文部科学副大臣から、文部科学大臣表彰状と記念品を受け取った。
鈴木寛文部科学副大臣は「今回の活躍は、これまでの選手、主導者の弛まぬ成果に留まらず、ご家族・地域の方々の支援の賜物であることは言うまでもございません。とりわけ所属企業や学校等の支援を忘れることは出来ないと思います。文科省では先頃、策定をいたしましたスポーツ立国戦略を踏まえ、優れた成果をあげた選手の活動に対し、継続的な支援を行っている団体を対象としたスポーツ功労団体表彰を新たに設け、本日表彰を行うこととなりました。スポーツは、人格形成や健康長寿の礎であるとともに、地域活性化の重要な資源となります。このたび表彰を受けられました団体の皆様の活動は、社会全体でスポーツ基盤を支え、新たなスポーツ文化の確立をはかる先駆けであります。今後とも我が国の国際競技力の向上に、更なるお力添えを賜りますようお願い申し上げます」と挨拶した。
▽文部科学省とJOCの初代表彰団体となった山梨学院カレッジスポーツセンターの下田正二郎センター長は「今までやってきたことが評価され、数ある大学の中から選ばれたことが1番の喜びですね」と感慨無量の面持ち。団体表彰の理由は「多年にわたり大学をあげてスポーツ振興に取り組み、全日本強化委員でもある指導者や、国際試合に適合した施設を有していることなどが、結果として世界柔道選手権2010東京大会で浅見八瑠奈(4年)が金メダルを獲得したことにつながった。こうした継続した総合的支援が評価を受けたことは、我々教職員にとっても、本学の学生にとっても、嬉しいこと」と、胸の内を明かした。更に下田センター長は「今回の団体表彰は、地方でやるからには、それなりの責任感・闘争心・勝ちたいという強い意欲・継続するという意志を持つて、スポーツ振興をしてきた誉れ、それに今までやってきたことを、次の世代にもやって行きたいという再確認でもありますね」。また、「これからは、地方私学の雄として、方々から見られるという意識を持って頑張って行きたい」と、喜びを気概に変え、地方私学の雄としての決意を新たにしていた。
▽他方、スポーツ功労者顕彰・国際競技大会優秀者等表彰式で、山梨学院大学柔道部は西田孝宏総監督、浅見八瑠奈選手(4年)、山部佳苗選手(2年)、加賀谷千保選手(2年)が、それぞれ受章した。
山部佳苗選手(2年)は「光栄に思っております。ユニバーシアード競技大会2009ベオグラード団体優勝のメンバーだったので受章できました。今年、個人では日本一になっていないので、今回の受章を励みに78kg超級で10月の講道館杯で優勝して、12月のグランドスラム東京(国際柔道大会)に出場できるように頑張りたい」と、個人タイトル奪取に意欲を覗かせた。
加賀谷千保選手(2年) は「光栄です。ユニバーシアード競技大会2009ベオグラード団体優勝が評価され受章できました。本来52kg級なのですが、日本の57kg級の先輩選手が怪我をして急遽、優勝決定戦では一階級上の韓国の選手と戦いポイントを取れたのが良かった。3週間後に講道館杯があるので優勝を目指したい」と、満面の笑みで講道館杯優勝に意欲を表した。
▽スポーツ功労者顕彰と国際競技大会優秀者等表彰の浅見八瑠奈選手は「世界柔道選手権2010東京大会48kg級優勝とユニバーシアード競技大会2009ベオグラード48kg級優勝及び団体優勝が評価され顕彰と表彰を受けました。とても、名誉なことで嬉しいです。まだまだ戦いは続いて行きますので、この先のことを考えると険しい道が待っているので、頑張りたいなと思っています。当面は講道館杯、世界選手権で優勝するのが目標です。最終的な目標は、ロンドンオリンピック(2012年)なので、その夢に近づけるように一生懸命頑張りたい」と、新たな目標に向けて気を引き締め目を輝かせた。
▽国際競技大会優秀者等表彰の指導者表彰の西田孝宏総監督は「昨年のロッテルダム世界選手権では日本男子柔道初の金メダル0(ゼロ)だった。男子柔道復活を目指し、日本シニアの男子柔道のヘッドコーチを努めた。世界柔道選手権2010東京大会では、日本男子復活の金メダルや銀・銅メダルの数を奪回した。その選手指導者が評価されて表彰されたと聞いている。日本柔道の為に私が尽くせれば、山梨学院の選手指導にも、世界のレベルや日本のレベルがどのくらいかが分かり、良い影響を与える。山梨学院の学生(選手)を世界大会やオリンピックに1人でも出せるように、平行して頑張って行きたい」と、情熱的に語った。
▽今回、文部科学省がスポーツ功労者顕彰と国際競技大会優秀者等表彰のほかに、新たにスポーツ功労団体表彰を設けた意義は大きい。いくら有能な選手や優れた指導者がいても、両者を金銭面・施設面・身分保障などで総合支援する団体がなければ大舞台での活躍は閉ざされ、スポーツを志す魅力に欠け、スポーツ文化は衰退する。残念なことに近年、支援する団体が減少している。その折に、文科省がスポーツ文化の確立をはかる先駆けとしての、団体への栄典を新設したことは、我が国のスポーツ文化に光明を見いだしたと言える。これを契機に、多くの団体がスポーツ文化支援に関心を示し、力を発揮して頂けるのではないかと思う。頑張れ日本 !(H.K)
| アルバム・スポーツ功労団体表彰式 |
| アルバム・スポーツ功労者顕彰及び国際競技大会優秀者等表彰式 |

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