
男子第59回・女子第32回全日本学生ホッケー選手権大会(インカレ)は11月2日、埼玉県飯能市阿須運動公園ホッケー場で男女の準決勝戦4試合を行なった。男女揃って準決勝に進出した山梨学院大ホッケー部は、女子は立命館大、男子は天理大とそれぞれ対戦した。試合の結果、女子は同点で向かえたPS(ペ ナルティ・ストローク)戦を4−2で制し、接戦をものにして決勝進出を果たした。一方男子は、先制点は奪われたが天理大を終始圧倒して3−1で逆転勝ちした。明日3日の決勝の相手は、女子は天理大を破って進出した東海学院大、男子は明治大を下して進出した立命館大との対戦となった。女子はインカレ4連覇中で5連覇を 目指す。男子は、今年夢の日本リーグ王者に輝いており、悲願のインカレ初優勝と2冠獲得へ一直線に向かう。
≪女子準決勝 山学大vs立命館大≫
試合開始は午前11時00分、山学大のセンターパスで始まった。山学女子は開始早々から立命館陣サークル内に攻め入り、前半だけで4本のペナルティ・コーナーを得たが、シュートを決められず0−0で折り返した。後半10分に得た5本目のPSをFB伴田久美(2年 須知)がようやく決めて先制したが、20分にチームの支柱FB丁 ナリ(4年 松谷女子)が不用意なミスから失点を許し、1−1でPS戦に突入した。この日相手の好シュートを3本跳ね返してきた
GK永山衿香(2年 桶脇)が、PS戦でも相手のミスを誘う動きと、好セーブで2本を阻止、4人目のFB谷口育代(4年 羽衣学園)が決めた段階で4−2として勝利した。
第32回女子全日本学生ホッケー選手権大会準決勝
≪山学大vs立命館大≫(11/2) 於飯能市阿須運動公園ホッケー場 |
○ 山梨学院大 1 |
前半 0−0
後半 1−1
PS 4−2 |
1 立命館大 ● |
得点 伴田久美(山学) 友次あゆみ(立命) |
自らのミスで失点を許し、PS戦勝利直後フィールドに泣き崩れた
ゲームキャプテン丁 ナリ選手は「自分がミスして皆に申し訳なかった。神様が助けてくれた、みんなが助けてくれた。強い絆で心をひとつにして、辛い時をみんなで乗り越えて来ました。明日必ず日本一になって5連覇を達成します」時に涙顔で連覇を誓った。
ジョン・シアン女子監督は「うちも、相手も、この大会のために1年間やって来た。立命は予想通り粘り強く戦ってきた、勝ってホッとしました。決勝は東海学院大と戦うことになったが、緊迫したハードなゲームになる。この1年間、このために練習してきたことを全力で出し切ります」闘将は熱く燃えている。
≪男子準決勝 山学大vs天理大≫
女子が決勝進出を決めてから1時間半後の午後2時10分、今度は男子の準決勝が始まった。男子は、女子以上に相手を圧倒した。立ち上がりから激しいプレスで天理ボールを奪い、果敢に敵陣深くに攻め込んだ。天理は守りを重視、攻撃はカウンター狙いの戦法。失点を許したのは、前半唯一のカウンター攻撃を受けた時だった。24分左 サイドからゴール前に出たパスを天理の三谷元騎にタッチで合わされて先制された。しかし、山学男子は落ち着いていた。後半開始と同時に猛然と反撃を開始、3分に日本代表FW北里謙治(3年 小国)が同点のタッチシュート。8分にFB久保良太(4年 伊吹)からのキラーパスをFW西川尚裕(3年 伊吹)が決めて逆転。13分に北里が放ったリバースシュートにFW佐藤大公(3年 築館)が反応よくタッチして追加点。後半の後半は安定したボール回しで天理を寄せつけず3−1と圧倒した。
第59回男子全日本学生ホッケー選手権大会準決勝
≪山学大vs天理大≫(11/2) 於飯能市阿須運動公園ホッケー場 |
○ 山梨学院大 3 |
前半 0−0
後半 3−1 |
1 立命館大 ● |
得点 北里謙治・西川尚裕・佐藤大公(山学) 三谷元騎(天理) |
今週の
主将大橋優太選手(4年 伊吹)は「前半に先制されたが、後半の早い時間に同点・逆転に持ち込めたので、そのあとは落ち着いて試合を運べた。王座で準決勝で敗れた雪辱をすることが出来た。明日は打倒立命、全員で初優勝を目指します」7人の主将がチーム全員の心をひとつにまとめて初の大学日本一に向かう。
寺本祐治男子監督は「天理大は日本代表が3人いるチーム、難しい試合になると思っていた。案の定先制点を取られたが、選手は慌てることなくプレーしてくれた。後半はリラックスして、いいタイミングで得点・加点してくれた。今年は立命とうちとの戦いの年。これでスタート台に立ちました、明日が今年の ゲームです」監督と22人のベンチ入りメンバーは、いよいよ決戦の舞台に向かう。
明日の決勝戦は、今日と同じく入間川を眺望する飯能市阿須運動公園ホッケー場で開催される。女子は12時30分から東海学院大と対戦、男子はその直後、14時00分開始予定で立命館大と対決する。(M.T)
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アルバム女子 |
アルバム男子 |