山梨学院パブリシティセンター
●平成22年度秋季山梨学院学生チャレンジ制度
〜地域再生や食育に関する企画、4件を認定〜
〜行動する学生を大学が全面的に支援〜

平成22年度秋季山梨学院学生チャレンジ制度認定書授与式が11月10日、大学キャンパス内のシーズシアターで行われた。この制度は、1995年に発足し、学生のやる気やチャレンジ精神に大学が経済面などで全学的に支援する制度で、2003年度には文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」にも採択された。今年度秋季は大学・短期大学から8件の企画の応募があり、その中から教育的効果・人間形成への影響度・独自性・ユニーク度・実現可能度など総合的に審査し、地域再生や食育に関する企画4件を認定。授与式では選考委員長の込山芳行学生センター長から認定企画団体の代表者4人に認定書が授与された。また認定団体を代表し、酒折周辺の古墳・文化遺産の調査や酒折連歌の路の整備を目指す考古学研究会の清水勇希さんが決意表明を行った。

山梨学院学生チャレンジ制度は、1995年に発足し"行動する学生"の意欲を全学的に応援する山梨学院独自の支援制度。「こんなことがしてみたい!」という企画を文書にして大学に提出すると、応募企画の中から優秀案に、1件あたり最高50万円の奨励金が支給される。応募は春と秋の年2回行われ、選考は、教育的効果・人間形成への影響度・独自性・ユニーク度・実現可能度などの視点から総合的に評価される。2003年度には学問の枠組みを超えた学生の"やる気"を全学的に支援する取り組みが評価され、文部科学省による「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に採択された。今年度秋季は大学・短大から8件の企画の応募があり、審査の結果以下の4件の企画が認定された。

1、考古学研究会 「酒折連歌の路 整備と文化遺産調査」
●企画目的・概要
『考古学研究会は、今年の9月に不老園塚古墳の発掘調査を実施した。その発掘の成果を生かすために学生チャレンジ制度に応募した。酒折連歌の路を多くの人たちが訪れているが、現在山道ということもあり荒れているのを確認したので、草刈りを行ったり、標識を設置して整備したいと考えている。その他、酒折周辺の歴史が書かれている史料は多数あるものの、詳細に記載されているものが無いため、月見山の石造物・文化遺産調査をはじめ、酒折周辺の古墳・文化遺産調査と歴史・伝承の聞き取りを行う。また、酒折情報館や大学キャンパス内で展示を行うとともに、文化財遺産報告書の刊行やパンフレットの作成を行う。本学では、毎年「酒折連歌賞」を開催していることからも、大学周辺の歴史的・文化的価値を改めて見直していきたいという主旨である。』

2、ディターレントクラブ 「フードアクション推進事業」
●企画目的・概要
『公益社団法人日本青年会議所では、近年の日本の食糧自給率が低下している問題を受けて、多くの人たちに日本のお米やその他農産物への認識を高めてもらうために、今年度の樹徳祭において、食糧問題の意識啓蒙のための個別ブースを出展する。(具体的には、米粉を使用して作られた米粉パンを試食してもらう、日本の食文化に関するアンケートに答えてもらう、自身で決めたマイルールをステッカーとして持ち帰ってもらう) 私たちディターレント部では、この企画の趣旨に賛同する中で、樹徳祭における啓蒙活動を積極的に支援し、協力していく。さらに、趣旨に沿った活動として、食糧の自給率アップと食糧問題の意識啓蒙を目的に、米味噌を使用した味噌汁を樹徳祭の来場者に提供する。』

3、Van+YGJC 「Jリーガーを育てよう!〜VFK U−18サッカー選手の食べる力、選ぶ力を磨く〜」
●企画目的・概要
『ヴァンフォーレ甲府は、知育、徳育、体育、食育の推進を進めるために、『VAN−TAS』という組織を立ち上げた。この組織は、山梨学院大学や同短期大学、行政関係、地域の企業などで構成されている。今年度、本学食物栄養科は、ヴァンフォーレ甲府及び山梨県米穀株式会社と連携して、「親子田植え・稲刈り教室」実施し、今後も「食」の分野における各種事業の企画立案、参加協力の要請がある。私たちは、食の自立期であるU−18のサッカー選手が、自身で健康と食生活の管理ができるよう支援したいと考えた。選手たちの現在の食生活状況を調査し、その問題点や課題を探り、スポーツマンに必要な食事のあり方について指導し、何を食べるか、何を選ぶか、食べる力と選ぶ力を身に付けさせたい。具体的な食支援は、毎回レシピを作成した上で、計4回の調理実習を通して実施していく。また、調理実習は、U−18の選手だけでなく、選手の保護者の方々も対象とし、日常の食生活の改善を図っていく。」

4、雑穀町興し隊 「それ行け!!雑穀まちおこし!!」
●企画目的・概要
『近年の日本人の食生活は、経済成長、飽食、グルメなどにより、タンパク質・脂質、炭水化物の3つの栄養素を多く摂取するようになった。そのため、ミネラル・ビタミン類・食物繊維などが不足し、いろいろな生活習慣病を引き起こす原因となってしまった。そこで、粟・稗・黍などの雑穀を現代の食生活に合わせた調理法にアレンジし、雑穀に豊富に含まれる栄養素をバランス良く摂取することによって、生活習慣病の予防をはじめ、健康な体づくりを促進することを目的とする。実際に、山梨県で栽培されている雑穀を使用して、オリジナルのヘルシーメニューを考案する。その後、甲府市中心街の空き店舗を借用し、4ヶ月間・計10回に渡って雑穀カフェを展開し、雑穀ヘルシーワンプレートを提供していく。そして、本学の学生へのPRはもちろん、多くの人たち、特に若い女性をターゲットにして、雑穀の素晴らしさを伝えたい。さらに、若い女性の口コミにより、たくさんの美と健康志向の女性を取り込んで地域活性化を図っていきたい。』

認定書授与式は、キャンパスセンター棟2F・シーズシアターで行われ、挨拶した込山芳行学生センター長は「どの企画もインパクトがあり、周りの方からも評価をもらえる企画だと思います。本日認定される4つの企画は本日からスタートしますが、立派に企画通りに進行し、評価が得られるように頑張ってください」と激励した。認定団体を代表して考古学研究会の清水勇希さん(政治行政学科1年)が「我々考古学研究会は本年9月に不老園塚古墳の発掘調査を行い、多くのメディアに取り上げていただきました。今回の企画は、山梨学院大学の周辺の歴史をもう一度見直すべく企画しました。無事一定の成果があげられるよう頑張ります」と決意表明した。認定式後、考古学研究会の顧問を務める十菱駿武教授は取材に対し「自分の体と頭を使って学び、新しい視野を構築してほしい。自分自身の力で地域を見直し、学び、酒折周辺の文化遺跡や歴史の楽しみを見つけてほしい」と述べた。(Y.Y)
アルバムはこちら

Copyright (C) 2010 YGUPC. All Rights Reserved.