第15回山梨学院中学校輝学祭が11月13日、山梨学院大学40周年記念館メモリアルホールで開催された。輝学祭(きがくさい)は山梨学院中学校恒例の学園祭、弁論発表と英語暗唱それに各クラスによる合唱コンクールが行われた。山梨学院中は、生徒全員が山梨学院高校の特別進学コースに進む中高一貫教育校 、6年間を、基礎学力養成期、実力養成期、完成期の3期に分けて学習を進め、時間的にも精神的にもゆとりをもって、難関大学への進学を図っている。英語学習を重視し生徒全員の英検上位取得を目指す個性派私学。輝学祭では、「21世紀を考える少年の主張」弁論大会や「高円宮杯英語暗唱大会」で賞を取った5人の受賞者に よる弁論発表と、各クラス対抗の合唱コンクールなどが行われ、生徒全員がメモリアルホールの舞台で熱演した。
山梨学院中は、平成元年に中学・高校一貫校として山梨学院高校に併設された。充実した教育カリキュラムとともに、大手予備校河合塾と連携した「河合塾サテライト講座」や「河合塾進学情報オンラインシステム」を活用した全国統一模試データ分析などを実施、一人ひとりの学力に応じたきめ細かい進路指導を行っ ている少数精鋭の共学校。
輝学祭は、3年生の夏に実施される「オーストラリア語学研修」とともに学校を代表する秋恒例の学園祭、今年で15回目を数える。最初に弁論大会と英語暗唱大会で受賞した5人による弁論発表が行なわれた。このうち「21世紀を考える少年の主張」弁論大会で最優秀賞を受賞した磯奏子さん(3年)は『戦争と向き合い、伝えること』と題して弁論発表を行なった。「広島に原爆が投下されてから、ちょうど50年後の8月6日に私は生まれました。数え切れないほどの人が傷ついた事をリレーのバトンのように語り伝えていかなければいけない、戦争を忘れてはいけない、知ることから逃 げてはいけない」と訴え、「私たちのリレーにゴールなどありません」とよく通る声で言葉を結んだ。会場は一瞬シーンと静まり、やがて拍手が湧き上がった。この他「甲府警察署管内中学生弁論大会」で『人の弱さ』と題した弁論で受賞した後藤圭君(2年)、「高円宮杯全国英語弁論大会山梨県大会」で受賞した柿木彩那さん( 2年)、甲府市中学校英語暗唱大会で受賞した本間陽輔君(2年)と丸茂智沙さん(3年)が弁論・英語暗唱発表を行なった。続いて、1年1組から3年3組までの各クラス対抗の合唱コンクールが行なわれ、全校生徒が課題曲と自由曲の合唱を行った。
1年生は「とどけ愛のメッセージ」と唄い、2年生は「ぼくらは旅人 夢の旅人、時の旅人」と歌い、3年生は「あいたくて」と詠った。311人の旅人のメッセージがメモリアルホールに響き渡った。(M.i)
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