山梨学院パブリシティセンター
● 全日本大学バスケットボール選手権
〜創部わずか3年の山学大女子インカレ初出場〜
〜西の名門大阪体育大と大激戦1点差の惜敗〜

第62回全日本大学バスケットボール選手権大会が11月22日から28日の日程で開幕した。地区予選を勝ち抜いた全国の精鋭女子32チームが兵庫県尼崎市のベイコム総合体育館に結集した。創部3年目ながら関東リーグ2部で優勝し出場権を獲得した山梨学院大女子バスケットボール部は、22日に関西の強豪大阪体育 大と対戦した。大阪体大はインカレ41年連続出場・優勝1回・準優勝6回の実績を誇る西の名門チーム、新興の山学大は当然苦しい戦いが予想された。しかし、山学女子は臆することなく果敢に挑んだ。ゲームリーダーの外村悠貴、長身センターの陶雪亭、3ポインターの山田真澄ら、出場した全選手が全力でコートを走り回り、 大激戦劇を演じた。2点リードで残り10秒となったが、ここで逆転の3ポイントシュートを決められ67−68、1点差で勝利を逃した。インカレ初出場初勝利はならなかったが、強豪と互角に戦う力を立証、チームは日本一への階段を力強く登り始めた。


山梨学院大女子バスケットボール部は、強化育成クラブとして3年前に誕生、関東大学女子バスケットボールリーグに参入。初年度4部優勝、昨年度3部優勝、今年度は2部リーグで戦った。"全員笑顔バスケットボール"で1年から3年の27人の心を一つにして2部優勝を飾り、優勝チームだけに与えられるインカレ出場権を獲得した。

対戦相手の大阪体育大は、関西を代表する名門チーム。選手層が厚く全員が高い得点能力を持つ。チームの中心は、昨年のリバウンド王9番宮森智子と関西リーグ得点王の11番藤口由加里、この二人を以下に抑えるかが、ゲームの鍵を握ると予想された。一方、山学大はディフェンスから流れを作り、オフェンスは高さを活 かしたインサイドプレイとアウトサイドからのシュートでゲームを組み立てるのが特徴。この日はスターティング・メンバーの8番外村悠希(3年 静岡商)、10番山田真澄(3年 札幌山の手)、14番佐藤みなみ(3年 札幌創成)、190cmの長身センター15番陶雪亭(たお しゅえてぃん 2年 宮城明成)、18番占部夢乃(2年 東海大五) だけでなく、交代出場した5番村田優(3年 宮城明成)、7番藤原有里(3年 聖カタリナ)、9番宮内智子(3年 尼崎)、11番原絵美(3年 岡山就実)、12番阿部真衣(1年 岡山就実)、17番多和田妃鞠(2年 沖縄中部商)ら出場全選手が自分の持つ力を発揮し全員が大健闘した。前半は大阪体大の厳しい当たりに苦しみ、31−41の10点ビハインドで折り返したが、ゾーン・ディフェンスが安定した後半は、陶がポストプレーで30得点を稼ぎ、外村・佐藤・山田・村田が交代で外郭からのシュートを決め、原絵美の3ポイン トで1点差に詰め寄り第3ピリオドを終了した。最終第4ピリオド開始早々に陶のシュートで51−50と逆転、あとは交互に点を取り合う大激戦となった。残り30秒に占部がゴール下に飛び込み67−65と2点リードした。守り切れば勝利だったが、残り10秒に5番広倉千夏に3ポイントシュートを決められ67−68、あ と一歩で勝利を逃し惜敗した。

第62回全日本大学バスケットボール選手権大会
≪山梨学院大vs大阪体育大≫(11/22)於尼崎市ベイコム総合体育館
● 山梨学院大 67
1P 14−20
2P 17−21
3P 18− 9
4P 18−18
68 大阪体育大 ○

三村亜生主将は「本当に悔しいけれど、最後の最後まで全員が気持をひとつにして戦いました。私たちはやれるんだという自信を持つことが出来ました。この貴重な経験を来年につなげます」とリベンジを誓った。梅嵜英毅監督は「入れ替え戦の時よりチーム力は上ったが、後半突き放せる時に焦って突き放せなかった。最後に3ポイントを決められたのは、しっかりクローズしなかったから。最後の最後まで気持を切らしてはいけない。インカレに出場して選手は自信や悔しさ、アウェイで戦う難しさ、色々なことを体験し た。来年は必ず1部昇格を果たし、インカレに戻ってきます」選手も監督も、その胸にリベンジを誓った。(M.T)
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