山梨学院パブリシティセンター
●「お父さんと遊ぼう」山梨学院幼稚園施設開放
〜お父さんと一緒に手作りおもちゃ作り〜
〜休日のひとときを親子で楽しむ〜

山梨学院大学附属幼稚園子育て支援センターは11月27日、親子体験講座「お父さんと遊ぼう」を山梨学院幼稚園で開催した。この講座は、日頃忙しい父親と休日のひとときを子どもと一緒に楽しむことを目的に平成18年にスタートした施設開放、地域交流事業の一つ。毎年7月の「みんなで泳ごう」や8月の「アルテア夏祭り」、10月の「運動会」などとともに地域に根ざした活動の一つになっている。今年の講座では「モーターで走るホバークラフトを作ろう」と題し、山梨学院短期大学保育科の伊藤美輝教授が講師となり、手作りおもちゃを製作した。日頃忙しいお父さんとなかなか一緒に遊ぶことができない子どもたちも多く、みんな一様に笑顔で、もくもくと作業に取りかかっていた。また、お父さんたちも子どもの成長を感じつつ、「父親」としての威厳を保つべく子ども以上に熱心に講師の伊藤教授の説明に耳を傾けていた。約1時間で作品は完成し、試走に移ると歓声を上げて喜ぶ子や一緒になって走る子もおり、お父さんは子どもたちの様子を目を細めて眺め、自分自身の童心時代に想いを重ねていた。


山梨学院大学附属幼稚園子育て支援センターは「子どもの最善の利益」を目指し、地域子育て支援のあらゆる可能性を求めて、平成11年に開設。学校法人としての設置は全国初で様々な子育て支援事業を行っている。地域に根ざした活動として、今回実施した「お父さんと遊ぼう」のような施設開放・地域交流事業のほかに、幼稚園児や小学生を放課後に預かる子育て支援保育や、子育てサークル、子育て相談などを積極的に展開している。
この日の甲府市は小春日和の穏やかな陽気で、子どもたちはお父さんやお母さんと一緒に元気に山梨学院幼稚園を訪れた。平成18年にスタートし今回で5回目となる今年は、年少児から小学校6年生までの子どもと保護者を対象に、61組の親子が参加した。講師に山梨学院短大保育科の伊藤美輝教授を迎え、保育専攻科に所属する8名の学生がサポートスタッフを務めた。今回は、モーターを使ったホバークラフトを製作。親子は伊藤教授の説明や専攻科学生の補助を受け、説明書に沿って工作に取り組んだ。少年時代にプラモデルなどでモーターを扱ったお父さんたちも多く、率先して作業にかかり、子どもたちをリードした。普段お父さんと工作をする機会が少ない子どもたちも多く、目を輝かせて一緒に作品作りを楽しんでいた。作品が完成すると、ホールで試走を行い、ホバークラフトと一緒に走り回る子や手を叩いて喜ぶ子もおり、お父さんたちはその様子を目を細くして眺めていた。参加したお父さんの一人は「子ども時代にモーターのおもちゃで良く遊んだので、童心に帰った気がします。普段忙しくて子どもの相手がなかなかできませんが、子どもと一緒に遊べてよかったです」と語った。会の最後に伊藤美輝教授は「今回作ったおもちゃは簡単に壊れてしまいますが、すぐに直すこともできます。壊れたら直せるということは凄く大事なことで、壊れたら捨ててしまうのではなく、壊れない工夫などその過程を一緒に楽しんで欲しい。うまくいかないこともあるかもしれませんが、それを克服することが大切です。大学生でも物作りができない学生が増えていますが、指先やはさみを使うなどの細かな作業は脳の発達にもプラスになります。工作や造形は過程を楽しむものでもあるので、楽しむ環境を作ってあげるのも親の役目です」と述べ、工作や造形の重要性や親子の関わり方について説明した。(Y.Y)
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