山梨学院パブリシティセンター
●平成22年度全国高校駅伝
〜山梨学院高女子10度目の都大路は40位〜
〜悔しさを胸に365日後にリベンジする〜

男子第61回・女子第22回全国高校駅伝大会が12月26日、京都・西京極陸上競技場を発着点とする男子7区間(42,195km)、女子5区間(21,0975km)で競われた。山梨からは、女子は山梨学院高が2年連続10度目の出場、男子は韮崎高が22年ぶり6度目の出場となった。山学女子は、一昨年に韮崎女子がマークした県勢最高記録の1時間10分23秒と県勢最高順位の18位更新を目指したが、1区に起用されたエー スの深田伊万里が思わぬ不調でブレーキ、最下位の47位に沈んだ。2区田中結女、3区山崎 楓、4区黒岩みさき、アンカー鈴木千晴の4人が少しずつ順位を上げ、7人を抜き最後は40位でゴールした、タイムは1時間14分40秒だった。男子の韮崎は35位、タイムは2時間10分39秒だった。師走の京都を最初に駆け抜 けたのは、男子は鹿児島実、女子は岡山の興譲館だった。山学女子は悔しさを胸に、365日後に都大路に戻り、必ずリベンジする。


山梨学院の幟が、2年連続、西京極陸上競技場バックスタンドにはためいた。吹奏楽部とチアリーダー部そして生徒会委員の総勢130人が寒風の陸上競技場と沿道で声援を送った。高校トップランナーが凌ぎを削る暮れの大一番。女子のスタート午前10時20分のグランドコンディションは、天候晴れ、気温9度、 湿度48%、南東の風2.0m。独特の重みと緊張感の中で参加47代表のランナーが一斉にスタートした。山学女子は、レース1週間前に感染性胃腸炎に襲われた。3区の山崎 楓主将(3年)、4区の黒岩みさき(2年)、5区の鈴木千晴(2年)の3人がダウン、何とか回復してレースに臨んだ。1区のエース深田伊万里(3年)は影響なかったのだが、走り始めたら体に異変を感じた。急に手が痺れて来て足が進まない、貧血状態でふらふらになりながら何とかたすきをつないだ。レース後深田は、医務室に運ばれ医師の手当てを受けた後、両親に付き添われて埼玉の実家に戻った。女子のレースは僅か1時間余り、しかも1区がレース の30%を占める最長区間、おくれを取り戻すことは困難だった。2区田中結女(1年)、3区山崎 楓(3年)、4区黒岩みさき(2年)、アンカー鈴木千晴(2年)の4人が少しずつ順位を上げ、7人を抜き40位でゴールした。

平成22年度女子第22回全国高校駅伝大会 山梨学院高成績 

区間 距離 ランナー 区間タイム 区間順位 総合タイム 総合順位
1区 6km 深田伊万里 22分30秒 47位 22分30秒 47位
2区 約4km 田中 結女 14分03秒 37位 36分33秒 46位
3区 3km 山崎  楓 10分45秒 36位 47分18秒 45位
4区 3km 黒岩みさき 10分17秒 26位 57分35秒 42位
5区 5km 鈴木 千晴 17分05秒 19位 1時間14分40秒 40位

2区田中結女選手「まさかの順位だったので焦ってしまい、自分の走りが出来ませんでした。レースに出れない先輩の分も背負っていたので申し訳ないです。全国の雰囲気を学びレースを経験することが出来ました。365日後にリベンジに来ます」。3区山崎 楓主将「自分にとっては引退レース、ここまで色々な人に支えられて来ました。最後は悔いの残る試合になり恩返しが出来ませんでしたが、仲間に恵まれ周りの人に恵まれ感謝の気持ちで一杯です」。4区黒岩みさき選手「1週間前に感染性胃腸炎に掛かったので若干の不安はありましたが、走りには影響ありませんでした。少しでも前にと思ったんですが、いい走りが出来ませんでした。来年はリベンジのために必ず帰ってきます」。5区鈴木千晴選手「直前の胃腸炎には正直焦りましたが、チームの皆や家族に支えてもらいました。一人ずつでも順位を上げようとがむしゃらに走りました。2人は抜いたけど、競技場に入ってからの前の2人を抜けなかったのが悔しい、この悔しさを来年につなげます」。山学女子は、懸命に最後の一瞬ま で情熱を燃やし続けた。渡辺繁生監督は「想定したタイムは1時間10分35秒でした。悪くても15番、良ければ10番・11番と考えていました。まさかああなるとは思ってもいませんでした。体調は悪くなかったのだが、深田本人の話では貧血のような症状に襲われ『走り出したら急に手が痺れて来て手と足が動かなくなった 』と言っています。3キロ地点で声をかけたが意識がしっかりしていなかった。勝負の世界ですから監督の責任です。1・2年生主体のチーム、しっかり立て直したい」と語った。
レースの結果、男子の上位3校は、競技場で逆転した鹿児島実(2時間3分59秒)が初優勝。2位は前年度優勝校の世羅(広島)、3位は九州学院(熊本)となった。女子優勝は興譲館(岡山)(1時間07分50秒)で5年ぶり2度目、2位は史上2校目の3連覇を狙った豊川(愛知)、3位には仙台育英(宮城) が入った。 (M.T)
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