山梨学院パブリシティセンター
●日本学生氷上競技選手権 開幕
〜連覇を目指す山学大女子が暫定1位に立つ〜
〜歸山準優勝 土田・小島・松岡3位表彰台〜

第83回日本学生氷上選手権大会(インカレ)が1月6日から9日の日程で開幕した。氷都と呼ばれる厳寒の地、北海道・釧路市に全国106大学、約1000人のスケーターが結集、スピード・フィギュア・アイスホッケー3競技の熱戦が氷上で繰り広げられる。6日の開会式で、前年度女子総合優勝・スピード部門優勝の山梨学院大女子から優勝杯が返 還された。昨年男子総合優勝の明治大土屋輝幸選手と女子総合優勝の山学大太田未奈美主将が2人で選手宣誓を行い熱戦の幕が開いた。山学女子は、初日の500mで土田 愛が3位に入り、2日目の3000mで歸山麻衣が準優勝・小島早織が3位、さらに1000mで松岡三葉が3位に入り、4人が表彰台に上った。また、フィギュア競技で、山学大初のAクラス選手那須野光がショートプログラム6位の好発進で明日のフリーに進み、Bの佐野美穂子が15位と健闘した。2日目終了段階で、女子はライバルの日体大を抑え暫 定1位、トップに立った。


開会式は、6日に釧路市生涯学習センターで行なわれ、昨年度男子総合優勝の明治大土屋輝幸選手と女子総合優勝の山梨学院大太田未奈美主将(おおた・みなみ 4年 佐久長聖)の2人が「学生らしく最後まで諦めずに戦うことを誓います」と宣誓、4日間にわたる熱戦の火ぶたが切って落とされた。山学大女子は、過去に4度の総合優勝を誇っており、今年は昨年に続く連覇がかかっている。昨年の総合優勝に大きく貢献した郷亜里砂・伊東あさみの2人の0Gは、スピードスケート会場の釧路市柳町スピードスケート場のリンクサイドに駆けつけ、後輩たちの滑りに声援を送っていた。初日の500mで土田 愛(つちだ・あい 2年 駒大苫小牧)が3位に入った。土田 愛選手は「500mは専門外の種目、1本目・2本目とも風が強くて苦しかったけど、学校対抗得点争いに貢献したいと思い、全力で行きました」と語った。2日目最初のレース女子3000mに昨年優勝の歸山麻衣(きやま・まい 2年 駒大苫小牧)と小島早織(こじま・さおり 2年 佐久長聖)の2人が出場、歸山が2位、小島が3位で表彰台に上った。歸山麻衣選手「昨年優勝したので2連覇したかった。前半頑張ったが、後半粘りが足りなかった、残り2周で(急に風が強まった)足に来てしまった」。小島早織選手「表彰台に上ったのは初めてです。最初はいい滑りだったが、後半ばててしまった。スタミナをつけて来年は優勝を目指したい」2人の2年生は、来シーズンの飛躍を誓った。また、1000mに出場した松岡三葉(まつおか・みつは 3年 帝京三)が3位に食い込んだ。松岡三葉選手は「1000mは専門ではなく、滑るのは2回目ぐらい。レース展開は納得していないが、3位でチームに貢献できて良かった、明日の専門種目1500mは一番上を目指したい」と話した。和田貴志コーチは「今井まどかと白木恵梨の2人の4年生が7位に入り、4点を稼いだ意義は大きい。4年生の頑張りとチーム全体の頑張りで、ライバルの日体大に5点差をつけることが出来た。明日の1500mは、出場する3人(松岡・歸山・小島)とも5番以内に入ることを目指します」上々の滑り出しと語った。

一方、フィギュアスケート競技は、屋内リンクの釧路市春採アイスアリーナで行われ、山梨学院大初のAクラス選手那須野 光(なすの・ひかる 1年 東海大三)とBの佐野美穂子(さの・みほこ 3年 山梨学院高)が出場した。那須野はさわやかな緑水色のコスチュームで登場、最初のトリプル+ダブルを見事に決め、次のシングルトリプルで転倒したが、そこから立て直した。フライングキャメロン、レイバックの3連続コンビネーションスピンを芸術的に決め、ストレートラインステップを無難にまとめた。途中でフライングキャメロンスピン変形を加えて加点評価、最後はレイバックスピンをまるで白鳥が舞っているかのような優雅な表現で決めた。得点は45,44、ショートプログラム6位の好発進で明日のフリーに進んだ。那須野 光選手は「2本目のトリプルを失敗したけれど、全日本のときは立て直せなかったが、今回は気持を切り替えて次のスピンもステップも決めることが出来た。明日は、今日失敗したジャンプを決めることと、自分が出来る演技をしっかり演じたい」。村田光弘コーチは「2本目のトリプルサルコウを失敗したが、全日本のときには出来なかった立て直しができた。今日はのびのびと演技した」小学生のときから指導している元五輪選手は「明日はお世話になっている山梨学院の人達に喜んでもらえるような、凄いと思われる演技をしてほしい」と言葉を結んだ。また、女子Bの佐野美穂子は15位と健闘した。佐野美穂子選手は「最初のダブルルッツがシングルになってしまった点は悔しいが、最後までやり切ろうと滑り切りました。出来としては自己採点75点、微妙な最低ライン」と話し「来年は4年生になるので集大成の年にしたい」と語った。山学男子は、上位入賞者がなく暫定8位と振るわなかった。
文(M.T)カメラ(平川大雪)
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