山梨学院パブリシティセンター

●日本学生氷上競技選手権 3日目〜
〜スピード歸山連日の準優勝 松岡連日の3位〜
〜フィギュア那須野初7位、女子の優勝濃厚〜


第83回日本学生氷上選手権大会(インカレ)は1月8日、3日目の競技が北海道・釧路市の3会場で行なわれた。スピードスケート会場の柳町スピードスケート場では男女1500m、男子1部1万m、男子2部5千mが行なわれた。このうち、女子1500mに出場した山梨学院大トリオが大健闘した。昨日の3000mで準優勝した歸山麻衣が1500mでも準優勝、昨日の1000m3位の松岡三葉が再び3位の表彰台に上り、3000m3位だった小島早織が6位入賞した。また、フィギュア競技で、那須野 光が最終滑走グループでフリーの演技を行ない7位入賞した。山学大フィギュア勢のインカレ入賞は創部初の出来事、学校対抗争いに貢 献した。女子の総合優勝は、山学大と日体大の一騎打ちの形相となっている。3日目を終えた段階で山学大は、歸山・松岡・小島・土田の表彰台に加え、4年生今井まどか・白木恵梨の2人が入賞して得点争いに貢献、フィギュア那須野の山学史上初入賞で得点を伸ばし、ライバル日体大との差を広げた。大会は明日が最終日、女子 は総合優勝が濃厚、男子は早大との7位・8位争いとなっている。


スピードスケート3日目最初の種目1500mは、スピードと持久力の両方が求められる非常に難しい種目。山学大女子は、松岡三葉(まつおか・みつは 3年 帝京三)、歸山麻衣(きやま・まい 2年 駒大苫小牧)、小島早織(こじま・さおり 2年 佐久長聖)の3人が出場した。最初の1組で小島早織が滑った、くじ運が悪く独走となった。同走者がいないため走りづらく記録が伸びない不利な条件だったが、2分12秒59でゴール、6位と健闘した。5組目に松岡三葉が登場した。今シーズン好調な松岡はスピードに乗り2分10秒39でゴール、3位となった。 松岡三葉選手「レース展開・内容は良かったが結果は3位だった、優勝を目指していたので悔しい。イメージ的にはいい走りが出来たので、来年につながります。明日のチームパシュートは絶対優勝したい」。6組で滑った歸山麻衣は、氷をしっかり捉えた滑らかな滑りで同走の阿部真衣(日体大)をぐんぐん引き離し2分10秒27でゴールした。優勝かと思われたが、7組目の藤村あゆみ(日体大)に100分の3秒かわされ2位となった。歸山麻衣選手は「3000mと比べると1500mはやや苦手だが、今日の滑りは良かったので、優勝を逃したのはちょっと悔しい。ラスト1周勝負で負けたことが課題。来シーズンはしっかり走り込んでラスト勝負に勝ちたい」。また、男子1500mの小野翔太(3年 白樺学園)は1分58秒73で6位に入った。男子1部10、000mは、高浪健太(1年 白樺学園)が6位と健闘、襲田衡俊主将(おそだ ひでとし 4年 日光)が8位だった。和田貴志コーチは「3人とも1番を狙う力があった。小島は独走で不利だった。同走に恵まれた日体大の藤村に優勝をさらわれたが、歸山・松岡ともに藤村に引けを取らない滑りをした。男子は、ようやく入賞者が出た。このまま早稲田を振り切りたい」と3日目を振り返った。

一方、釧路市春採アイスアリーナのフィギュアスケートは最終日、Aクラスのフリー演技が行なわれた。全日本選手権で優勝したばかりの小塚崇彦(中京大)が出場したため、会場は一時立見ゾーンも一杯になる2000人もの入場者で溢れた。昨日のショートプログラムを6位で通過した女子シングルスAクラスの那須野 光(なすの・ひかる 1年 東海大三)は、最終滑走グループの2番目に登場した。この日はしっとりした雰囲気のワインレッドのコスチューム、最初のトリプル+ダブルを昨日と同じように見事に決めた。次のサルコウは飛べなかったが、ストレートステップをしっかりと刻み、スパイラルポジションも華麗に決めた。次のダブルは何とか回ったが回 転不測、後半は苦しかったがディフィカルトポジションのスピンを連続で決めて踏ん張り、4分間の演技を終了した。ショートプログラムと合わせた得点合計は、123、33で7位となった。満足のいく演技ではなかったのであろう、演技のあと那須野は人知れずそっと涙をぬぐった。山梨学院大のAクラス選手は八木玲子さん以 来、創部初の入賞者となった那須野は表彰台ではあでやかな笑顔を見せて観客の拍手に応えた。那須野 光選手は「フリーはちょっと悔しい結果になってしまいました。前半はサルコウは上手くいかなかったが、トリプルとアクセルは決められた。後半のジャンプが、いつも練習している通りに出来なかった。1月末に青森・三沢市開かれる国体では、今日悔しかった部分をしっかり練習して、試合で力を出 せるようにしたい」と語った。村田光弘コーチは「スピード感はあったが、ショートもフリーもミスがあったので、彼女自身満足する出来ではなかったと思う。しかし、初めてのインカレで最終グループに残って演技できたことは、次の国体や来シーズンにつながる。今日の反省を生かして練習に取り組んでほしい」と語った。

3日目を終わった段階で山学大女子は、2位日体大との差をさらに広げ総合優勝は濃厚となった。男子は、早大と7位・8位争いを繰り広げている。明日の最終日は、男女の2000mリレー、チームパシュートが行なわれる。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
| アルバム帰山 | アルバム松岡 | アルバム那須野 |

Copyright (C) 2010 YGUPC. All Rights Reserved.