山梨学院パブリシティセンター
●第十二回酒折連歌賞 受賞者決定
〜大賞(文部科学大臣賞)に神奈川の谷口ありささん〜
〜からだじゅう からっぽにして 走り出してる〜

酒折連歌賞実行委員会(川手千興実行委員長)は1月31日、第十二回酒折連歌賞の大賞(文部科学大臣賞)・山梨県知事賞・山梨県教育委員会教育長賞・甲府市長賞・アルテア賞最優秀などの受賞作100選を発表した。大賞(文部科学大臣賞)は、神奈川県相模原市在住の谷口ありささん(35歳)の作品「からだじゅう からっぽにして 走り出してる」に輝いた。広瀬直人選考委員は「問いの片歌は、陸上競技走り高跳びの最後の跳躍という場面を想定した発想だろうが、そんな理屈からいっさい離れて、具体的な言葉で表したところに選手の決意が見えてくる」と選評した。今年度の大会応募句数は32,589句、昨年を若干下回ったものの、8年連続して3万句を超える多数の応募句が寄せられた。大賞からアルテア賞最優秀までの上位5作品は、15歳の中学3年生2人を含む女性が独占した。受賞者の表彰式は2月22日に山梨学院広報スタジオで行われる。


大賞(文部科学大臣賞)
(問いの片歌4、また上がる一本のバー見上げる高さ)
からだじゅうからっぽにして走り出してる  谷口ありさ (神奈川県相模原市)

山梨県知事賞
(問いの片歌1、ひらがなできもちつたえてゆびきりしよう)
こころにはふれればひびくがっきがあって   小笠原久枝 (東京都多摩市)    

山梨県教育委員会教育長賞
(問いの片歌2、鳥がゆき明日も天気と決めて見る空)
君が住む遠い町にもつながっている      逢坂久美子 (青森県青森市)

甲府市長賞
(問いの片歌3、ああこれでみんな揃ったさてはじめよう)
永遠を信じてしまうこの温かさ        金巻未来 (山梨学院中3年) 

アルテア賞最優秀
(問いの片歌1、ひらがなできもちつたえてゆびきりしよう)
ぬくもりとことばがそっとからまるしゅんかん 佐藤飼T (古川学園中3年) 

酒折連歌賞は、5・7・7の問いの片歌に対して、答えの片歌を5・7・7で返す歌遊び。日本武尊ゆかりの連歌発祥地甲府市酒折宮にちなみ1998年に創設され、今年度で第十二回を数える。今回から大賞(文部科学大臣賞)に加えて、山梨県知事賞・山梨県教育委員会教育長賞・甲府市長賞の3賞が新設された。 入選(10作品)、高校生以下を対象に将来楽しみな才能を見出すことを目的に設けられているアルテア賞(最優秀賞を含む10作品)、奨励賞(12作品)、次点(64作品)の合計100選が選出された。今年度の大会応募句数は32,589句(男性15,642、女性16,772、不明175)、最年少応募者は4歳(3名)、最高齢応募者は95歳だった。都道府県別では山梨県が最も多く10,960句、次いで東京2,800句、埼玉、兵庫、沖縄の順となった。海外からもデンマークを始めオーストラリア・ポルトガルなどから84句が寄せられた。昨年の37,560句を下回ったものの、8年連続して3万句を超える応募句が寄せられた。今年度は、大賞からアルテア賞最優秀までの上位5作品を、15歳の中学3年生2人を含む女性が独占する形になった。 (M.T)

100選の詳細及び選評は酒折連歌賞HP

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