山梨学院パブリシティセンター
山梨学院小ウインタープロジェクト
〜学年の壁を取り払った独創的授業始まる〜
〜自ら学び自ら研究して「博士」になろう〜

自律性""創造性""生きる力"を3本柱に、独創的な教育実践に取り組んでいる山梨学院小学校で、ウインタープロジェクト「博士ゲーム」授業が2月21日から28日の日程で始まった。期間中の8日間は、学年の壁を取り払い、四つの研究会[言葉研究会・数(かず)研究会・社会研究会・自然研究会]の中から、子供自身が興味のある研究会を選び、取り組んでみたい講座について、自発的に学ぶ特別カリキュラム。教師は期間中、極力アドバイザーに徹する。このプロジェクトの狙いは、教えられるのではなく、子供が自分の力で学び、失敗の中から生きる力を育もうとい う試み。課題を克服すると、難易度ごとに1級〜3級の博士号シールを取得できる。自分の心で自分の力を高める学習の場を提供する試みは、4年前から冬の特別プロジェクトとして実施されている山梨学院小独特の教育プログラム。1年から6年までのすべての学年を取り払う全国的にも珍しい教育研究が内外の注目を集めている 。


山梨学院小は、春に行われる運動要素主体の「スポーツプロジェクト」、秋の文化的・芸術的活動主体の「オクトーバープロジェクト」とともに、冬の「ウインタープロジェクト」を学校の3大プロジェクトと位置づけて子供たちの探究心を高める教育プログラムを実践している。ウインタープロジェクトは、[言葉][数] [社会][自然]の4つの研究会の中から、子供自身が興味を抱いた講座を選び、「博士号」シールの取得を目指すユニークなゲーム形式の授業。1年生から6年生までの373人の全校生徒が参加している。4つの研究会には7〜9の研究講座がそれぞれ用意されており、自分がどの講座を受けるといいのか、子供た ちが選び易いように、低学年向け・高学年向けの目安が表示され、各児童が自分の学力・知識力・能力に応じて自由に選べるように組み立てられている。

4研究会の研究会名、講座内容は下記の通り。

研究会名

研究講座内容

言葉研究会

ことわざ博士、ローマ字博士、文と絵のたんてい博士、漢字1博士(低学年向け)、漢字2博士(高学年向け)、古典文学博士、ディベート博士、English Karaoke博士、英語でアフレコ博士

数 研究会

タングラム博士、単位博士、図形博士、計算パズル博士、法則博士、インド式計算博士、グラフ博士、数と比例博士

社会研究会

日本の鉄道講座、世界のベスト10講座、世界の音楽史講座、日本の地理講座、野球の歴史講座、世界のお菓子講座、論語講座、戦国ラジオドラマ制作講座

自然研究会

きれいきれい博士、りょうり博士、ペット博士、こんちゅう博士、果物博士、マグマあつあつ火山博士、宇宙開発博士

初日21日の[言葉研究会]の「ディベート」博士講座では、「ゴミ収集を有料化すべきだ」・「原子力発電は廃止すべきだ」という2つの論題について、2つのグループが、賛成派・反対派に分かれて、それぞれの立場から、立論5分間・反対尋問3分間・第2反駁3分間の持ち時間をすべて使って論戦を展開した。子供たちは、事前に インターネットなどで資料収集を行い、どうしたら相手に勝てるか下準備を行って論戦に臨んでいた。勝敗の判定も審判役の児童によって下された。原発廃止賛成派の立場で持論を展開した5年生の児童は「パソコンで原発のことをよく調べて臨んだので、しっかり発言することができた」と述べ、6年生の女子児童は「相手の盲点 や矛盾点を突いて説き伏せた、そういうところがディベートは面白い」と語った。ウインタープロジェクト担当の一人樫原伸介教諭は「4年目になるので一つ一つの教材が精錬されてきた。このプロジェクトは"自学自習の場"子供たちには色々なことに興味を持ち、学び方を学んでほしい、そのための知識はどうしたら手に入るのか、解決するにはどうすべきかを自分で身につけてほしい」自律性・創造性・生きる力を学ぶ場に してほしいと語った。学年の壁を取り払って行われるこの先進的教育プログラムは28日まで行われる。
 文(M.I) カメラ(平川大雪)
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