山梨学院パブリシティセンター
山梨学院高校 卒業式
〜友と学んだ酒折の塔やから304人が巣立つ〜
〜サッカー部加部未蘭選手に創立者古屋賞授与〜

山梨学院高校の卒業式が3月1日に行なわれた。平成22年度の卒業生は、男子154名、女子150名。共に睦みて励み合った酒折の塔やから巣立つ時を向かえた。担任の教師が、一人ひとりの名前を読み上げ、壇上に上った生徒の代表に卒業証書が贈られた。サッカー部加部未蘭選手に創立者古屋賞、生徒会長を務めた 斉藤祐己君らに外部団体賞が贈られた。今年度の山梨学院高校は、サッカー部の2年連続全国高校選手権出場ベスト8、吹奏楽部の県吹奏楽コンクール・マーチングバンドコンクール2年連続2部門金賞という県音楽史上初の快挙など、文武両面で3年生を中心に光り輝く実績を作った。古屋忠彦校長は「常に人間らしくあれ」「知 識を蓄え、感性を磨け」と二つの言葉を贈った。304人の卒業生は、山梨学院高出身のシンガーソングライターSIGEMASAさん作詞作曲の「旅立ちの時」と、在校生の拍手に送られて、青春時代から旅立った。


学校の隣にある不老園の梅が、蕾から早いものは咲き始めた早春の1日、3年の時を経て、蕾から花に変わる時を向かえた卒業生が、通い慣れた学び舎に最後の登校をした。贈る言葉の中で古屋忠彦校長は「一期一会の精神で、全ての人に誠意を持って接し、苦しい時も笑顔を忘れずに『常に人間らしくあれ』。学校は知の種を植え付けるところ、育てるのは社会に出てから、『知識を蓄え、感性を磨け』」と二つの言葉を贈った。在校生代表の鶴田慎一朗君が「厳しさの中にこそ、喜びがあると先輩に教えて頂いた」と送辞を述べ、卒業生代表の巾裕美子さんが「両親と先生、そして、心から支えあえる友に出会えたことに感謝します」と答辞を述べた。在校生の拍手と「旅たちの時」が流れる中を歩く別れの花道、あるものは笑いながら、あるものは涙を流しながら会場の体育館から立ち去った。
 
卒業式を終えたあとの前庭、そこには花束や色紙を手にした在校生の集団がいくつも出来た。吹奏楽部.チアリーダー部.ソフト部.ホッケー部・野球部.サッカー部など、部活の後輩たちが最後のクラス会を終えて出てくる3年生を待っていた。吹奏楽部ホルン担当は「ホルンの2人の先輩に感謝の気持を伝えたい」と皆で寄せ書きした色紙を手に待っていた。そして、前庭に出てきた先輩を吹奏楽部はアーチを作って出迎え、野球部は一人ひとりを胴上げして祝福、チアリーダー部は抱き合い、ソフト部はグランドと同じように円陣を組み"ファイト"と 叫んだ。チアリーダー部の望月美沙都前部長は「一番の思い出は、体育祭で全員で踊った時の感動です。駄目だめ部長だったが、皆が最後までついてきてくれた」と涙で言葉を詰まらせた。実業団のカネボウチームに入団するソフトボール部の強打者室井美月捕手は「卒業式で感動して、今はちょっと淋しい、レギュラーを取れるように頑張り、チームを2部から1部に昇格させたい」と抱負を述べた。圧巻だったのはサッカー部、後輩たちがテラスの上に陣取り、やってきた先輩に対し、一人ひとりが下の先輩一人ひとりに、大声で感謝の気持を伝えた。白崎凌兵新主将は宮 本龍前主将に対し泣きながら「龍君のようなキャプテンにはなれないが、また会えると信じています。見守って応援してください」と胸の思いを伝えた。ヴァンフォーレ甲府に入団したサッカー部初のJリーガー加部未蘭選手は取材に対し「最高の仲間たちと本当に楽しい3年間を過ごしました。テラスの上から投げかけてくれた後輩たちの言葉が嬉しかった。プロとしてリスタート、今日を出発点に上を目指して行きたい」3年前は、はにかみ少年だった未蘭は、逞しい青年に成長していた。304人の卒業生は、それぞ れの想い出とそれぞれの思いを胸に、酒折のキャンパスから旅立って行った。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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