東京大学の前期日程合格発表が3月10日に行われ、山梨学院高校を1日に卒業した簗田 航(やなだ わたる)さんが文科三類に現役合格した。兄の祐貴さんが3年前に文科二類に合格しており、山梨学院高校出身初の兄弟東大生が誕生した。翌日に学校を訪れた簗田さんは、特進コース進路指導主事の吉田正教 諭と担任の宮崎健教諭に合格を報告、2人から祝福の握手を受けた。簗田さんは「後期試験に備えるつもりで見に行ったら"合格"まさかと受験番号を何度も見直しました」と喜びを語った。3月11日現在の山梨学院高校出身合格者は、簗田さんのほか、山梨大学医学部7名(うち医学科6名:医学科の現役4名合格は県内最多) 、北大歯学部1名、東北大教育学部1名、新潟大医学部1名、早大6名、慶大2名、東京理科大6名など多数、今年度は医学部・歯学部への進学が増えている。
特進コースが把握している3月11日現在の合格判明数は、国立大学が東京大学文科三類1名、北海道大学歯学部1名、東北大学教育学部1名、山梨大学医学部7名(うち医学科6名)、新潟大医学部1名など多数。県内国公立大学は、山梨大学11名、都留文科大学3名、山梨県立大学3名。私立大学は、早稲田 大6名、慶応大2名、上智大4名、東京理科大6名ほか多数。私大医学部医学科が、東京慈恵会医科大1名、東京女子医大1名、東邦大学1名、杏林大学1名、帝京大学1名となっている。
東大に合格した簗田 航さんは「自分の力は出し切ったが、周りはみんな自分より賢そうに見えた。約1500人が受験して受かるのは500人、三分の一に入るのは難しいと思いました。後期試験の受験資格を確認するつもりで行ったら、受かっていてびっくり、まさかと受験番号を何度も見直しました。兄が目標になり ましたし、先生からお前は後半伸びるからと言われ続けてその気になりました。ライバルであり友である友人と二人で切磋琢磨しました。合格できたのは、家族と先生と友人のおかげです」と語った。担任の宮崎健教諭は「航は、頭がいいだけでなくユーモアがあってクラスの人気者だった。放送部に所属して部活にも積極的に取り組んだ。兄はしっかり者で、弟は天真爛漫、どちらも明るい兄弟。どこかで兄の存在は意識していただろうが、友人と切磋琢磨して力をつけてきた」と話す。今年度の合格状況につい て、特進コース進路指導主事の吉田正教諭は「国立大学の医学部に8名が合格するなど生徒は良く頑張ってくれた。梨大医学部医学科に6名合格したが、そのうち4名は現役合格でこれは県内最多。第1志望を果たせなかった子もいるが、すごい努力をしてきた。努力が報われる日が必ず来ると信じている」と語った。(M.T)
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