山梨学院パブリシティセンター
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全日本選抜レスリング選手権
〜G55s級梶雅晴3位、G96s級有薗拓真3位〜
〜OB勢は倉本一真2位、山本雄資3位五輪に挑む〜
「平成23年度明治杯全日本選抜レスリング選手権大会」が、4月29・30の両日、東京・国立代々木第2体育館で、東日本大震災復興支援大会として開催された。世界選手権(9月・トルコ)代表選考会を兼ねた大会の出場資格は、フリースタイル・グレコローマンスタイルそれぞれの階級天皇杯5位以内と協 会推薦選手。ロンドン五輪を目指す日本のトップレスラーが結集する大会に、山梨学院大勢は現役5人・OB4人が選ばれて出場した。このうち現役組は、グレコローマン55s級の4年梶雅晴とグレコローマン96s級の4年有薗拓真の2人が3位に入った。OB組は、グレコ60s級の倉本一真が準優勝、グレコ96s級の山本 雄資が3位となり、山学勢は4人が表彰台に上がった。フリー96s級の3年金澤勝利は、優勝した磯川孝生に1回戦で敗れ、上位進出はならなかった。表彰台に上がった4人と金澤は、ともにロンドンオリンピックを狙える日本のトップレスラー、ロンドンへの道とその階段を今登り始めた。
≪グレコローマンスタイル55s級 梶雅晴≫
梶 雅晴(かじ まさはる 4年 兵庫育英 159cm)は、大学上級生になってさらに伸びた選手、昨年度の全日本学生選手権と全日本大学グレコローマン選手権の二冠王者、天皇杯5位選手として出場、3連覇中の長谷川恒平(福一漁業)との対決を胸に大会に臨んだ。1回戦で大谷康太(専大クラブ)を豪 快な「バック投げ」「俵返し」2連発で鮮やかに制し、2回戦で禎卓也(自衛隊体育学校)を第3ピリオドに大差をつけて勝利、準決勝で田野倉翔太(日体大)と対戦した。第1ピリオドを取ったが、第2ピリオドを落とし、第3ピリオドに突入、バックに回られ0−1、懸命に攻め返したがポイントを奪えず敗退、長谷川(大会4 連覇達成)との決勝対決は果たせなかった。
梶雅晴選手
は「悔しい、の一言です。相手の足技でコーションが出ると気を抜いたときにバックを取られた。今回は長谷川さんと勝負出来る練習を重ねて来た、その前に負けては意味がない」と肩の力を落としたが、山梨学院で指導を受けている小学生のちびっこレスラーたちが駆け付けると、いつもの梶ス マイルを見せ、再挑戦を誓った。
≪グレコローマンスタイル96s級 有薗拓真≫
有薗拓真(ありぞの たくま 4年 兵庫育英 180p)は、昨年度の全日本選手権で先輩の山本雄資を破り2位、全日本学生選手権で初優勝、育英高校の先輩梶を慕い、梶同様に上級生になって力をさらに伸ばして来た。天皇杯2位選手として1回戦をシードされ2回戦から登場した。2回戦の相手曽我部健( 日亜化学工業)は、2年前の国体で敗れた相手だったが、力は逆転していた。危なげなくピリオド2対0で勝利し、準決勝に進出した。準決勝の相手森保弘(三重県立朝明高校講師)は、日体大OBで28歳のベテラン、試合巧者だった。第1Pは両者ポイントなしから30秒のグランドの攻防に入り、青の有薗は守りの姿勢、ロー リングを許し第1Pを奪われた。第2Pは有薗が開始24秒に森を場外に押し出して奪い、第3Pに突入した。最終ピリオドは、両者ポイントなしでグランドに入り、再び守りの姿勢、残り8秒でローリングを許し敗退した。
有薗拓真選手
は「第3Pに入り、相手はバテテいた。大事なところで守りきれなかった。最低でも優勝と思っていたので、かなり悔いが残る」と唇を噛み締めたが、「東日本学生リーグでチームに貢献するために、アジア選手権を辞退しました。明日からは、練習をフリースタイルに切り替えます」と話した 。悔しさを胸にしまい、大学日本一を決めるリーグ戦に気持ちと体を切り替える。
その他の山学勢
G60s級倉本一真(OB・自衛隊体育学校)準優勝、G96s級山本雄資(OB・警視庁第六機動隊)3位、F74s級奈良部嘉明(OB)2回戦敗退、G74s級森川一樹(OB)2回戦敗退、F96s級金澤勝利(3年 岩手種市)1回戦敗退、F120s級増田卓也(4年 千葉佐倉南)1回戦敗退、G1 20s級原口卓也(3年 福岡三井)1回戦敗退、
倉本一真選手
「スタンドはしっかり戦ったが、グランドで返し切れなかった。(ライバル松本に)もう負けないよう練習するしかない」と悔しさを吐き捨てた。
山本雄資選手
「準決勝の相手(北村克哉)は何度も対戦している相手、練習や全日本合宿でも遜色なく戦っているだけに悔しい」雪辱を期し五輪を目指す。
金澤勝利選手
「磯川さん(大会優勝)とは、力の差があった。学生の大会で頑張り、少しずつ力をつけて乗り越えたい」と明日に向かった。
小幡邦彦コーチ
は「梶・有薗は、ともに準決勝のグランドを守り切れずに敗れた。社会人は、ずる賢く強かに攻めてくる。学生たちは、力だけでは勝てないことを学んだと思う。ディフェンスが課題として残った。自分が身に付けた戦いのノウハウを、学生たちにしっかり伝えていきたい」と指導方針を固め た。
山梨学院大レスリング部の次の目標は、5月17日から20日に東京・駒沢体育館で開催される、学生レスリング界最大のリーグ戦「東日本学生レスリングリーグ戦」。同じパートに入ったのは、拓大と国士舘大、三つ巴の戦いとなることが予想される。早大と日大は反対側のパートに回った。今年度の山学大は、 絶対的なポイントゲッターはいないが、チーム一丸となって大接戦を勝ち抜き、総合優勝奪還を目指す。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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アルバム梶
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アルバム有薗
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