山梨学院パブリシティセンター
山梨県高校総体 雨の中で開幕
〜前年総合優勝の女子開会式で優勝旗返還〜
〜陸上・水泳で優勝ラッシュ、空手も健闘〜

第63回山梨県高等学校総合体育大会春季大会が5月11日に開幕した。生憎の五月雨、総合開会式は、甲府市小瀬スポーツ公園山梨中銀スタジアムから隣接の小瀬武道館に会場変更して実施された。昨年度女子総合優勝の山梨学院高校は、開会式で武川玲蘭生徒会副会長が優勝旗を返還した。甲府工業高校陸上駅伝部松澤良 樹主将が「頑張ろう日本という思いを胸に、母校代表の誇りを持ち、全力で戦うことを誓います」と宣誓して3日間の大会が幕を開けた。初日の山梨学院高は、陸上競技の砲丸投げで杉山愛海(2冠)、走り高跳びで剱持早紀が優勝。男子3000m障害でともに1年の南嘉紀と矢ノ倉弘がワン・ツー・フィニッシュを決めるなど陸 上が優勝ラッシュに沸いた。また、水泳では、江原騎士が大会新記録で男子100m自由形を制するなど、こちらは男女合わせ9種目で優勝を飾った。この他、空手女子個人形で田中美佐稀が優勝。ホッケーも順当に優勝、関東大会出場を決めた。
早朝から雨脚の強い雨、総合開会式は屋内への会場変更を余儀なくされた。異例の開会式で選手宣誓を行った甲府工業高陸上駅伝部松澤良樹主将は、東日本大震災の被災者を思う異例の選手宣誓を行った「大震災で被災された方は、多くの傷跡と不安を抱えながら、復興への長い道のりを歩み始めました。私たちにできること、それは、生かされている生命を大切にし、仲間と共に助け合うことだと確信しました。み んなの気持ちを一つにして、頑張ろう日本という思いを胸に、母校代表の誇りを持ち、全力で戦うことを誓います」と凛とした声で宣誓した。昨年は準優勝楯を返還した武川玲蘭生徒会副会長が、今年は優勝旗返還という大役を果たした。雨のためテニス・ソフトボールなどの屋外競技は順延されたが、雨中でも行う陸上とホッケー などは予定通り実施された。
≪陸上競技≫
山梨学院高の陸上競技は、これまで長距離一辺倒であったが、川田未来の森アスリートクラブで育った短距離・フィールド競技選手が入学して選手層に厚味が加わり、飛躍の年を迎えた。1日目最初の決勝種目女子砲丸投げで、杉山愛海(2年)が10m58を投げて優勝、7日に先行開催された円盤投げと合わせ2冠を獲得した。また、専門外の女子走り高跳びに出場した剱持早紀(2年)が、冷たい雨で足がつったにもかかわらず、ただ一人1m60をクリアし、断トツの強さで優勝した。杉山愛海選手「雨でも戦える選手にならないといけない、次につながるステップになった」。剱持早紀選手「明日の走り幅跳びは、専門なので優勝と自己ベスト(5m62)に挑戦したい」。フィールド勢は、この他男子砲丸投げで野村唯(2年)が4位、西中山創(1年)が5位に入り、共に南関東大会出場権を獲得した。長距離勢は、男子3000m障害で南嘉紀(1年)と矢ノ倉弘(1年)がワ ン・ツー・フィニッシュを決めた。南嘉紀選手と矢ノ倉弘選手は共に1年、チームメートであり良きライバル「初めから1・2フィニッシュを狙っていた、もっとスピードとスタミナをつけたい」。女子800mに出場した1年生トリオは、野田友梨花優勝、矢田貝美咲2位、鈴木菜央4位となった。男子800mは西山令(1年)優勝、大久 保勇生(2年)3位、深澤優(2年)6位の順。
 
山梨学院高勢の主な成績
体操・新体操(5日に先行開催)
体操女子団体2位、個人総合嶋田笑子(2年)優勝。新体操女子団体優勝(代永、・三枝・松木・一瀬・小笠原)、個人総合三枝2位。
水泳・男子
≪優勝≫400mリレー、400mメドレーリレー、100m自由形江原騎士(3年 大会新)、100mバタフライ村松弘勇紀(3年)。≪3位≫100m自由形木村一貴、200m個人メドレー渡辺潤弥。
水泳・女子
≪優勝≫400mメドレーリレー(大会新)、400m自由形中澤夏純(2年)、100m平泳ぎ黒部蒔子(1年)、100mバタフライ七里夏海(2年)。≪2位≫100m自由形小俣麻有利、100m平泳ぎ西海詩乃。≪3位≫200m個人メドレー田中真紀
空 手
女子個人形 田中美佐稀優勝(2年)、宇賀神優奈2位、長門彩香4位。男子個人形 新井元気2位、佐藤隼将3位。男子個人組手 筒井直人3位
ホッケー
優勝(山学4−0白根)
サッカー
準決勝進出(山学4−0甲府工)
 
文(M.I) カメラ(平川大雪・藤原稔)
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