山梨学院パブリシティセンター
関東大学女子バスケットボール選手権
〜前年3冠王者拓殖大に屈し山学大3回戦で敗退〜
〜悔しさをバネに秋のリーグ戦1部昇格を目指す〜

第45回関東大学女子バスケットボール選手権大会は5月17日、埼玉・戸田市スポーツセンターなどで3回戦が行なわれた。秋のリーグ戦で念願の1部昇格を狙う創部4年目の山梨学院大女子バスケットボール部は、前年度に前人未到の学生タイトル3冠を達成した最強の王者拓殖大と対戦した。昨年もこの大会で対 戦しており、その時は敗れたとはいえ190cmの長身センター陶雪亭のポストプレー、山田真澄の3ポイント、新人阿部真衣のカットインなどでチャンピオンチームと対等に渡り合い、第1クオーター・第3クオーターはリードするなど、互角の戦いを行なった。あれから1年、雪辱を期して臨んだはずの試合で、今度はまったく歯が立たなかった。王者 は、対戦データを基に山学大を徹底的に研究して来た。強い当たりにパスが回らず、シュートは入らず、オフェンスもディフェンスもことごとくリバウンドを取られた。"45−90"この悔しさは忘れない。


第45回関東大学女子バスケットボール選手権 3回戦
≪山梨学院大vs拓殖大≫(5/17)於戸田市スポーツセンター
● 山梨学院大 45
1P  8−27
2P 14−15
3P 12−23
4P 11−25
90 拓殖大 ○

山学大のスターティングメンバーは、司令塔G外村悠貴(4年 静岡商)、F山田真澄(4年 札幌山の手)、F占部夢乃(3年 東海大第5)、F佐藤みなみ(4年 札幌創成)、C陶雪亭(3年 宮城明成)の5人。
試合は、第1ピリオドの立ち上がり5分間の攻防で全てが決まってしまった。組織的にボールを回し、的確なタイミングでシュートを放つので、シュートがきれいに決まる拓大に対し、拓大DFのプレッシャーに負けて中途半端な姿勢とタイミングで打つ山学のシュートは、ことごとく外れ、リバウンドがまったく取れ ない。開始5分間の得点は占部のシュート1本のみ、2−20、チームは完全に浮き足立ち、焦りからミスを連発した。大会3連覇を目指す拓大は、168cmながら抜群の身体能力で、絶対的エースとしてチームを牽引する富士学苑高出身の主将佐藤梓を中心に、180cmの池内侑里、182cmの橋詰まりが軸となり、誰が出 てきても激しい当たりでプレスする全員バスケを展開した。山学大は、チームの中心である外村も山田も、いつもの切れもらしさもなかった、陶を生かすことが出来なかった。悪い流れを断ち切る力もなかった、完敗だった。
試合後、梅嵜英毅監督は選手に対し「向かっていく姿勢がない、厳しさがない、危機感もない、切り替えが出来なかった」と怒り、取材に対し「チームバスケットになっていなかった、やらせてもらえなかったのではなく、自分たちが何もしなかった、出来なかった。一から出直しです」と悔しさをにじませた。古屋光司部長は選手を集め「毎年ステップアップしてきましたが、普段の力が出せなかったのは、皆の経験の差というより、大学の伝統の差というものを感じました。今年は1部昇格を果たす年、この悔しさを晴らすよう練習に励んでください」と語りかけた。三村亜生主将(4年 足羽)は「自分たちが練習してきたことが何も出来なかった。日本一を目指しているのに、日本一のチームに負けてしまったのは、モチベーションが低かったから。基本からもう一度やり直します」と唇を噛み締めた。
チームの本当の戦いは、秋のリーグ戦。笑顔軍団は、今夜一晩泣いて、そして明日から、自分の心と体をステップアップさせる練習に取り組む。秋にチャンピオンになる。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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