山梨学院パブリシティセンター
関東学生柔道優勝大会
〜山学大が平成17年以来の男女アベック優勝〜
〜男子6年ぶり、女子2年連続の関東大会制覇〜

平成23年度関東学生柔道優勝大会・関東学生女子柔道優勝大会が5月29日、埼玉県上尾市の埼玉県立武道館で開催された。男子は7人によるトーナメント戦で優勝を争い、女子は5チームによるリーグ戦で成績を競う5人制の部と、トーナメント戦で優勝を決める3人制の部に分かれて関東No1の座を競った。山梨学院大柔道部男子 は、昨年は準決勝で敗れた筑波大と今年は決勝で対戦した。先鋒に抜擢された最上級生の立花優喜が1本勝ちで流れを呼び込み、5人の4年生と中村剛教らの活躍で5連覇中だった常勝軍団を破り、6年ぶり3回目の優勝を勝ち取った。また、5人制の部連覇を目指した女子は、軽量級の加賀谷千保・連珍羚と重量級の山部佳苗・井 上愛美の活躍で2年連続5回目の優勝を飾り、平成17年以来6年ぶり2度目の男女アベック優勝を獲得した。
山学男子は、1回戦の埼玉大を4勝1敗2分けで下し、準決勝の桐蔭横浜大戦は5勝2敗で勝利、この5年間その壁を破れなかった最大の壁、常勝軍団筑波大と決勝で対戦した。西田監督は大会前「4年生に賭ける」と宣言して大会に臨んだ、起用された7人の内5人が4年生の布陣、その4年生が見事な働きをした。

関東学生柔道優勝大会決勝≪山学大vs筑波大≫ (5/29)於 埼玉県立武道館

  先鋒 次鋒 三将 中堅 五将 副将 大将
山学大 立花 増田 阿部 藤木 柴崎 帆高 中村
 
一本勝ち
引き分け 引き分け 引き分け
一本勝ち
引き分け
一本勝ち
筑波大 高木 宇都宮 藤原 山田 近藤 西山 山邉

山学大3勝4分け勝利

先鋒に抜擢された立花優喜(4年 大牟田90s)は、最上級生になって初めて大きな大会に起用された。期待に応え見事な背負い投げ一本勝ち、チームに流れを呼び込んだ。次鋒増田哲也(4年 大牟田130s)、三将阿部亜人(4年 利根商120s)、中堅藤木暢志(2年 汎愛90s)の3人が粘って3連続引き分け、五将は新キャプテンの柴崎裕亘(4年 福岡舞鶴100s)、残り1分20秒に有効を奪い、残り1秒に鮮やかな小内刈りを決めて1本。副将の帆高純平(4年 福岡大大濠81s)が引き分け以上で勝利の展開に持ち込んだ。その 帆高は、就活に追われて実は練習不足だった。残り2分03秒で巴投げ、主審は有効と判定したが副審によって取り消された。終盤はスタミナ切れで防戦一方、残り34秒に指導1を受け苦しい展開、あと1回指導を受けると負けだったが懸命に粘り引き分け、その瞬間に山学の優勝が決まった。大将の中村剛教(3年 京都共栄学 園73s)は1分06秒鮮やかな袖つり込み腰1本、優勝に花を添えた。帆高純平選手「相手は強かった、攻め切れなかった。就職活動で練習できなかったため、スタミナに心配があったが懸命に粘った。全国でもうひと暴れしたい」。柴崎裕亘主将「筑波大は高校時代から実績のある選手のエリート軍団、我々は雑草軍団、皆の力を集めて、皆で掴み取った6年ぶりの優勝。失点がなかったことは、全国につながると思う、全国で優勝を目指す」2人ともに全国での活躍を誓った。試合後、選手を集めた西田孝宏総監督は「4年生に賭けた、4年生が良く頑張ってくれた。あの苦しい練習が報われた。ありがとう」と感激を口に表し、取材に対して「男女アベック優勝を目標にして来たので達成できて本当にうれしい。行けるところは行き、分けるところは分ける戦いが出来た。苦しいところを制してくれた、全国でもアベック優勝を目指す」 と語った。
 
女子5人制の部、山学大は初戦の国際武道大戦2勝1敗2分け、2戦目の淑徳大戦3勝1敗1分け、3試合目の平成国際大戦5勝0敗といずれにも勝利。勝った方が優勝の全勝対決で筑波大と対戦した。

関東学生女子柔道優勝大会≪山学大vs筑波大≫(5/29)於 埼玉県立武道館
  先鋒 次鋒 中堅 副将 大将
山学大 加賀谷 馬場 磯崎 山部
 
有効勝ち

一本勝ち
引き分け
合わせ一本

一本勝ち
筑波大 武井 山本 松延 小林 菅原

山学大3勝1敗1分け勝利

先鋒の連 珍羚(2年 台湾錦和57s)は、開始50秒と2分30秒に有効を奪い優勢勝ち。次鋒の加賀谷千保(3年 藤枝順心57s)は開始45秒に会心の内股で一本勝ち。中堅馬場菜津美(2年 埼玉栄70s)は引き分け。副将の磯崎未佳(4年 八千代70s)は、開始早々攻めに行ったところを返されて押さえ込まれたが、4年になってやっと出られた大会、懸命にもがき残り1秒で逃れた。惜しくも敗れたが、その戦いぶりがチームに勇気を与えた。大将の山部佳苗(3年 旭川大学105s)は、相手の菅原歩巴を寄せ付けず、2分30秒に体落とし一本勝ち、2年連続優勝を豪快に決めた。試合後、山部伸敏監督は選手を集め「結果は出たがここが目標ではない、全国で勝つのが目標だ。今日一日はホッとして、明日からしっかり稽古をやる。このチームで自信を持って全国に行くぞ」と選手の気持ちを引き締めていた。黒江優希主将は「これで自信を持って全国に行くことが出来ます。自分は48s級で試合に出ないが、レギュラーでなくても出来ることはあると思う。皆が一つになるよう頑張っていきたい」最軽量級初の主将は、気持ちでチームを引っ張る。
 
試合後の表彰式で成績が発表された。男子1部は、優勝山学大、2位筑波大、3位国際武道大、4位桐蔭横浜大の順となった。女子5人制の部は、優勝山学大、2位筑波大、3位淑徳大の順。山梨学院は男女ともに優勝旗を受賞。大会優秀選手に、男子は柴崎裕亘・中村剛教、女子は連珍羚・山部佳苗の4人が選ばれた。山学大は男女ともに6月に日本武道館で開催される全日本学生柔道優勝大会で大学日本一を目指す。 
文(M.I) カメラ(平川大雪)
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