
山梨学院就職・キャリアセンターは6月6日、スポーツビジネスの現状などについて知識を深め、将来のキャリア選択に役立てる「スポーツキャリア講座」を初めて開催した。山梨学院大学では、2008年度から経営情報学部でスポーツマネジメント履修モデルをスタートさせ、2009年度からはスポーツ産業に特化したスポーツインターンシップを実施。近年、日本ではプロ野球やサッカー、オリンピックなどを取り巻くスポーツビジネスも急成長しており、学生もスポーツ産業を進路先の一つとして意識するようになってきている。第1回目となるこの日は、スポーツ用品メーカーのミズノ株式会社で海外のプロ野球選手のサポートを担当する岩城憲司氏を講師に迎え、スポーツ業界に興味がある大学1年から3年生までの学生およそ60人が受講した。岩城氏は、自身の学生時代を振り返りながら、就職活動の状況やキャリア選択のポイントなどを説明。また、これまでの職務経験を踏まえ、スポーツメーカーの仕事内容やスポーツ産業を取り巻く環境などを講演した。
山梨学院大では、2008年度から経営情報学部でスポーツマネジメント履修モデルをスタートさせ、経営学の視点からスポーツ界やスポーツ分野を研究し、スポーツ産業界や生涯スポーツなど幅広い場面で活躍できる人材の育成を行っている。また、2009年度からはスポーツ産業に特化したインターンシップも実施され、スポーツ産業の現場を実体験できる体制が整備された。さらに、就職サポート体制としては、就職・キャリア支援プログラムの一環として、就職・キャリアセンターが各学生の目的・目標に応じ、幅広い進路選択ができるよう、各年次に応じた多彩な講座やガイダンスを展開。今回初めて実施された「スポーツキャリア講座」は、学生にスポーツビジネスや競技の現場や管理・運営などについて知識を深め、将来のキャリア選択に役立ててもらうために企画された。
講座では、就職・キャリアセンターの
宮川仁主幹がコーディネーターを務め、岩城憲司氏の経歴を紹介。講師の
岩城憲司氏は1975年生まれの35歳。大学卒業後ミズノに入社し、ゴルフ事業部で営業を行う。2001年にプロ野球担当に異動し、千葉ロッテマリーンズを担当。2007年には野球の日本代表担当となり、北京五輪やWBCなどのチームスタッフとして活動。2010年からは海外担当となり、松井秀喜、イチロー、齋藤隆、岡島秀樹、福留孝介、高津臣吾各選手等の用具担当窓口を務める。講座の中で岩城氏はスポーツメーカー業界の現状や国内の各メーカーの特徴、スポーツメーカーにおける仕事の内容などをパワーポイントを活用し分かりやすく説明。これまでの職務経験を踏まえ、仕事での達成感やスポーツ産業を取り巻く環境やビジネスなどを解説した。さらに、イチロー選手や松井秀喜選手が使用しているバットやグラブを手にプロ選手への対応方法や各選手の"こだわり"が明かされると受講生は感嘆の声をあげていた。最後に岩城氏は今後進路選択する学生に対し「未来はわからないので、"少し先"や"もう少し先"を意識し、目指すべきところの道筋を作り、初志貫徹、取捨選択をして進んでいってください」と述べ講座を締めくくった。
第2回目は、6月27日に株式会社デサントの松山澄江氏(コーポレート企画室 広報・IRチーム)を講師に迎え、「スポーツメーカーの広報戦略。企業イメージを作り出す仕事とは?」をテーマに開催される。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)
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